病院生活の始まり

コンコン 「みんなー入っていい？」 「いいよー！」 「あら、…ふふ。みんな仲良しねぇ 今日は何をして遊んでたの？」 これは、僕たちの短い、病室での物語。 --- 理沙「梨花。はやく来なさい ほら、今日からお世話になる病院の方に挨拶して」 梨花「…梨花です…よろしくお願いします…」 看護師「ようこそ、梨花ちゃん　緊張してる？」 理沙「じゃあ私は行くから」 看護師「あっお母さま、もう行かれるのですか？」 理沙「えぇ。私も暇じゃないので。」 看護師「少し話を…」 理沙「あら、すいません。次の予定が…」 看護師「わかりました…」 理沙「では。よろしくお願いいたします」 --- 看護師「梨花ちゃん、こっちおいで 今日からここで過ごしてもらうよ」 ガラガラ ？？？「わーこの子が言ってた子？」 看護師「えぇ。仲良くしてあげてね」 ？？？「うん！」 看護師「あ、ほら、皆、挨拶してあげて」 流華「な、夏海、る、流華です…よ、よろしくね…！」 佐那「…佐那。よろしく…ね」 栢「梶 栢。よろしく！（手話）」 梨花「手話…？」 看護師「栢くんはね…」 栢「あ、ぇー、と俺、耳聞こえにくくてほとんど聞こえないんだよね、 聞こえないけど一応話すことはできるよ」 梨花「へー…僕は梨花。よろしく」 流華「あ、あのっ…！梨花ちゃん、って呼んでもいい…？」 梨花「…お好きにどうぞ」 流華「やった…！これから仲良くしてほしいな…」 梨花「ごめんだけど僕は密な関わりは求めてないから。友達なんていなくていい じゃあ。」 流華「あ…」 看護師「あ……た、たぶん梨花ちゃんも緊張してるんだよ だから…」 梨花「そんなんじゃない もう人と関わりたくないだけなんだよ僕は…！」 流華「ご、ごめんね…そんなにいやとは…思わなくて…」 看護師「あ、あぁ……」 こうして僕の病院生活は無事(？)幕を開けた＿