公開中
第五話
第五話 「貴方との忌ましい記憶」
『司、門から外に出てはいけないよ。』
『どうしてダメなの?』
『外に出たら司が急に体調悪くなっちゃっても助けれないんだ。苦しいのは嫌だろ?』
『うーん…わかった!お外でないね!』
『うん、いい子だ。』
『門…少し、外の景色を見るくらいなら…』
『司!どうしてそこにいるんだ!』
『えッ、あ、えっと、外の景色をみたくって…』
『駄目だ!戻ってこい!』
『ッ、ぅ、ん』
『司、体調は大丈夫か?』
『うん、平気だよ。今日も大丈夫。最近は元気なときが多いんだ。』
『そうか、それなら安心だよ。』
『だからね、あの、』
『どうした?欲しいものがあるのか?』
『…そ、外に、出たいんだ。』
『…外に?』
『うん、もう、倒れることも無くなってきたし、外に出ても平気かなって___』
『駄目だ。』
『な、なんで、!』
『駄目つったら駄目なんだよ!!…お前は、ここで俺の帰りを待っててくれればいいんだ。分かったな。』
『…うん。』
『ねぇ、いつも何処に行ってるの?』
『…どうして気になるんだ?』
『俺、外出れないし、でもいつも縺翫↓縺�■繧�sは外に出てるじゃん?何処、いってるのかぐらい、縺翫→縺?→として知りたいな…って。』
『そうか、…俺は、いつも仕事にいってるんだ。』
『仕事?蜊∝�謇�なのに?』
『蜊∝�謇�からでも仕事は出来るんだぞ、司。それより、今日もアイツを呼んでおくから勉強しとけよ。』
『分かった。…仕事、気を付けてね。』
『…あぁ。』
『あ、縺翫↓縺�■繧�s!お帰り、…大丈夫?顔色が悪いよ?体調悪いの?』
『____て_だよ。』
『…え?』
『雪降ってんだろ、今。なんで外でてんだよ、しかもそんな薄着で。』
『薄着じゃないよ、この下にセーター着てて___』
『いいから部屋に戻れ。風邪引いて困るのはお前だけじゃねぇんだよ。』
『お前、だけじゃない?、』
『まだ分かってねぇのかよ。お前が風邪引くと俺も困るんだ。仕事休めまなきゃいけねぇしアイツに借りは作るしで最悪なことしかない。』
『ぁ…ご、ごめんね、今すぐ戻るから、』
『司、大丈夫か?』
『ぁ…うん、平気だよ。風邪引いてないし体調も悪くない。』
『そうか、ならいいんだ。…じゃあ、仕事いってくるから。』
『…いってらしゃい。』
『…外に出ようとするんじゃねぇぞ。事故にでもあったら大変だ。』
『分かってるよ、縺翫↓縺�■繧�s。…外に出ようなんて、もう言わないから。』
『…』
『…あ、どうも。』
『司…だけ?縺ソ縺ョ繧�はいないのか?』
『?うん、縺翫↓縺�■繧�sは仕事だよ。』
『仕事…そうか。じゃあ、お前とゆっくり話せるな。』
『…話す?』
『なぁ司。外の世界に興味はないか?』
『外の、世界?』
『あぁ。この門を通って、ずっと開放的な世界に、興味はあるか?』
『…ある、けど、縺翫↓縺�■繧�sが困るからいかない。』
『…でも、興味はあるんだろ?』
『…うん。』
『じゃあ行ってみようぜ。縺ソ縺ョ繧�に内緒にしとけばバレねぇよ。』
『…外の、世界に…』
『んなこと許すわけねぇだろ。』
『げ、縺ソ縺ョ繧�、』
『あ、縺翫↓縺�■繧�s。おかえりなさ____』
『…』
『ぇ…ぁ、ちょっと待ってよ縺翫↓縺�■繧�s!』
『…』
『ねぇってば!縺翫↓縺�■繧�s!』
『…』
『ね、ちょっと、!』
『…』
『縺ソ縺ョ繧�!ゲホッ、ゴホッ、ま、って!』
パシッ (手を叩く音)
『触んじゃねぇ。』
『え…?』
『…いいか、二度と俺の事を縺翫↓縺�■繧�sとかクソみたいな呼び方すんじゃねぇぞ。』
『ぁ、いや、外に出ようとか、本気で思ってない___』
『黙れ馬鹿。…お前はもう、俺の縺翫→縺?→でも、俺の縺九◇縺�すらねぇ。縺ゅ°縺ョ縺溘↓繧�だ。』
『縺ゅ°縺ョ縺溘↓繧�…?』
『おい、それはどう考えても言い過ぎだろ!』
『言ってろ。俺が言うことは間違ってない。体が弱ぇ癖に無理して役に立とうとかして、真逆の結果で体調崩して迷惑かけて、それの繰り返しばっかだ。外に出るなっていっても理解しねぇ。』
『だから、外に出ようっていったのは俺で___』
『乗ろうとしてただろ、司。』
『ち、が、』
『はぁ…もうどうでもいいわ。お前も、司も。』
『どうでも、いい…』
『二度と俺に触るな。近寄るな。喋りかけるな。外に出たきゃ勝手にしろ。後悔しても知らねぇからな。』
『ッッッ!』
『あ、ちょ、司!』
『お前はこれから何やっても無能のままだ。なんの才能もねぇよ、お前。』