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幸せになってください。
--- 好きです ---
3月。先輩が卒業する、その前に伝えた。
どんなことでもひたむきに頑張る先輩が私は好きだ。いや大好きだ。
そんな先輩を好きになったきっかけはあの時。
私がこの学校に入って自分のクラスがどこにあるのかもわからなくて。
そんな時たまたま階段から落ちそうになった私を助けてくれた先輩。
「大丈夫?」
そう言った先輩の声は今でも覚えている。
甘くて、優しくて、どこか心配そうな声。
「ありがとうございますっ」
私はそんなかすれた声でしか返事をできなかった。
それから私は先輩とすれ違ったら頭を下げるようにした。
そうすると先輩はクシャっとした笑顔で返してくれる。
そんなある日。
先輩と帰ろうと思って下駄箱で待っていた私は見てしまった。
先輩と一緒に仲良く歩くその子を。
その時私の心の中の何かが切れたような気がした。
そして今。
3年生の卒業式の今日、また私は道に迷っていた。
そしてまた階段から落ちそうになった。
あぁ、なんかデジャヴだな。
そう思っていたら前から何かに包みこまれた。
「大丈夫(笑)?」
今度は笑って声をかけてくれる。
「先輩、、、」
私はつい口から言葉が出てしまった。
「・・好きです」
「え?」
あっと私はとっさに手で口を隠すがそのまま話を続ける。
「私、先輩のことが出会った時から好きでした。いや、大好きでした。あの時、私を助けてくれてありがとうございました。」
泣きそうな声で私は続ける。
「先輩。」
「幸せになってください。」
私は泣きながらそう笑顔で伝えた。