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短編
公開中
花火
晴瀬
晴瀬です。 花火になった彼女の話です。
花火に火を着けた。 火が飛び散って、紅がコンクリートの地面に落ちていく。 その様子を見て思い出した。 彼女の笑顔を 彼女の笑い声を 彼女の匂いを 彼女の仕草を 彼女のすべてを。 ただ、花火が綺麗だった。 花火と一緒に、思い出したくもない記憶が蘇る。 それでも、花火の秀麗さは衰えない。 花火のせい。 花火のせいだと思う。 季節外れの、花火のせいだった。
七夕
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目次
1......春
2......独白
3......祈り
4......玉響
5......羽
6......花火
7......欺瞞
8......恋
9......小説
10......救
11......別れ
12......桜雨
13......青嵐
14......晩夏
15......日常
16......再会
17......蝉
18......秋
19......季節
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