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るぅとくんが記憶喪失になった話 #4
るぅちゃんが倒れた。
俺の、目の前で。
な『え!?きゅ、救急車!』
こ『も、もしもし!』
さ『るぅと…目ぇ開けろよ…』
莉『…』
ジ『莉犬心配するとかないんか!』
な『ジェルくん!』
ジ『だって…』
莉『…ごめ…ポロポロ…』
さ『莉犬…』
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【るぅとside】
『るーぅーちゃーんっ』
『るぅちゃんっ!』
『るぅ…ちゃん?』
『る、るぅちゃん?』
ずっと頭の中で誰かに呼ばれている。
男の子にしては高い、可愛い感じの声。
楽しそうに呼んでいたはずなのに、いつのまにか泣きそうにして呼んでいる。
『…ごめんね…?』
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買い物に行こうと外に出る。
見慣れた道、見慣れた景色、見慣れた人。
いつもと同じ、のはずだった。
横断歩道を渡っていたときに、本能で感じた危険。
横を見た瞬間目の前に車。
車、人、自分自身も、スローモーションになる。
頭の中でいろんな記憶が再生された。
『せーのっ、すとぷりでーす!』
『バナナァ』
『横顔は顔じゃない』
『最強エンターテイナー』
『かまそぉぉぉぉ!』
『わんわんおむらいちゅっ!』
『なんなんですか!!』
『るぅちゃんっ』
『わんわんおーっ!』
『くそだりーぬ…』
『ぐっばいび☆』
思わず漏れた言葉。
る「莉犬…」
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
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目を開けると、まず身体中を痛みが襲った。
目立った外傷は少ないけど…打撲だろうか…
?「るぅちゃんっっ!!!」
とても大きな声がした。
驚いてドアの方を見る。
そこには赤い髪に犬の耳、尻尾まで生えた男の子が立っていた。
見た目は変わっているがおしゃれな感じの子だ。
?「るぅちゃん、大丈夫?痛くない…訳ないよね…」
る「いえ、大丈夫ですよ。明日には退院できますし」
一応微笑んだ。
誰かわからなかったけど…
昔の友達かもしれない。
でも、思い出せない。
向こうが覚えてるなら僕も覚えてると思うけど…
リスナーさんかもしれない。
事故のこと、知ってるわけないか…
どうしても分からない。
そんなことを考えているとあることに気づいた。
彼の髪がぐちゃぐちゃになっていて、おしゃれな服から浮いた感じになっていた。
気になって、つい言ってしまった。
る「あ、あの…君、髪ぼさぼさですよ?クシとかあります?」
?「え…?君?」
やってしまった。
変に“君“なんてつけるから…
正直に…言おう。
る「す、すみません。実は…君のこと…お、覚えてないんです…」
?「…っ!」
る「急いで来てくれたから、友達だと思うんですけど…」
今の言葉…絶対ダメなやつだ。
あの子の顔を見たら分かる。
そんな時、近くで明るい電子音が鳴った。
LINEが来たようだ。
誰だろうと思い、スマホ画面をみる。
さとみくんところちゃんだ。
さとみくんは心配のしすぎか誤字ばっかりだし、ころちゃんは…絶対今送るスタンプじゃない…
る「さとみくん心配しすぎwころちゃんは…何、このスタンプw」
?「もしかして…俺以外のみんなのことは…お、覚えてるの?」
?
“俺以外のみんな“…?
る「すみません…」
とりあえず謝った。
さっきからずっと考えているのに思い出せない。
あの子に目をやると…泣いていた。
そして、くるりと背を向けると出口に向かって走り出した。
る「あ、あのっ」
僕を無視してあの子は走り去っていった…
これさ、一話の回想じゃん?最後。
一回一回一話見てセリフ確認してってやっててクソ時間かかった☆
てかるぅとくんの走馬灯(?)莉犬くん推しじゃないからなに書けばいいかわかんなかった〜w
じゃ、おつりあー
てか明日るぅとくんの誕生日☆(現在10月24日10時15分)
カウントダウン放送見るよ☆