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うちの兄たちはモテすぎまして
ここは海羽高校。
うちはそこの1-B。
そしてうちには兄が2人いる。
沢井 綾と沢井 星。
2人とも双子だ。
綾の方が兄で星の方が弟。
綾は3-Cで勉強ができる真面目系で生徒会。特に機械類が好きで、新しくパソコンを組み立てたり、テレビをアレンジしたりと我が家のエンジニア。料理が得意。シスコン。
星は3-Eで音楽やスポーツが好きで頭の良さはまあまあだが作曲や作詞をして有名なアーティストに楽曲提供するほど音楽に強い。バイクも好きである。ツンデレ。
そして2人はよくモテる。怖いくらいに。
「ほぉーら忘れんなよ、これ」
呼びかけられて振り返ると制服姿の次男、|星《しょう》がいた。手には弁当を持っている。多分|綾《りょう》が作った弁当だろう。それをそっと受け取った。
「ありがとう」
「おう」
上機嫌な顔で照れくさそうに呟いた。すると早足で学校へ向かって駆けて行く。
うちも貰った弁当をバックにしまって学校へ向かった。
--- 学校 ---
綾は生徒会なのでうちよりさきに着いているようだ。うちは1-Bへ向かう。なんか兄たちが人気だから人気がこっちにも来ているのだ。大迷惑。ほら、話しかけられたよ
「ねぇねぇ、|明《みょう》ちゃん。これ、お兄さんたちに、、、」
そう。大体が連絡役のような、宅急便のような。|間《あいだ》なのだ。
「ワカッタ。会ッタラ渡スネ」
そのプレゼントをもらう。中身はどうやらチョコ。星はチョコのアレルギーだぞ。そう思いながら鞄にしまう。心の中では「割れろ」。
「ねぇ、私もいい?」
「イイヨ」
「私も私も!」
「ウン。全部渡シトク」
貰ったものを全部鞄に放り入れた。
--- 教室 ---
ようやく教室に着いた。色んな人たちに出会っていてとても大変。これが毎日続くのだからゲス大変。なんなら今ホームルーム前ギリギリ。理事長に言いつけてやろーか?
「ほら始めっぞー」
担任が教卓に立つ。