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#8 逃げないって決めたから
時間の問題、
そんなことはずっと分かっていた
《《彼ら》》に会った時からずっと分かっていた
いつか私のことが知られてしまう、
そう思って私は
一つの決意を胸に彼らに会うことを誓った
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🍪「…」
遠くから野球のグラウンドを眺める
皆んなはいつもと変わらず、熱心に練習に取り組んでいた
💻「のあちゃん、いいの?」
未玖くんにそう聞かれて、
私は笑顔で答える
🍪「もういいの。私に夢を叶える資格なんて、もう無いから…w」
未玖くんは辛い顔をして俯き、
何も言わずに帰ってしまった
私はもう一度グラウンドを見た
遠くに見える、赤髪の彼
大好きな人、
そんな淡い恋心も
今日でおしまいにしよう
皆んなに気づかれないように部室に入り、
《《あるもの》》を机に置いた
🍪「これで、おしまい…」
涙を堪えて、部室を出ようとした
その時、
🌷「のあ、さん…?」
なおきりさんがドアの前にいた
🍪「っ、みんなは呼ばないで…」
そう言うと何かを察したのか、
🌷「皆さんは練習続けててください!僕はマネージャーの仕事があるので!」
🦖「おっけー」
なおきりさんはそう言って扉を閉めた
🍪「…今はなおきりさんが私の仕事してるんだね」
🌷「はい、よくのあさん1人でこなせてたなって思います…w」
苦笑いをする彼に、私も思わず笑う
🌷「…戻ってこないんですか?」
🍪「…うん」
🍪「今日、先生に退部届出してきたんだ」
それを聞いてなおきりさんは辛い顔をする
🌷「…それがのあさんの決めたことなら、僕からは何も言いません」
🍪「良いんですよ、?罵倒しても皆んなを大声で呼んでも」
🌷「そんなこと、僕にはできませんよ」
🌷「僕は野球部の兄貴ですから…ニコッ」
なおきりさんの目には涙が浮かんでいた
🍪「…ありがとう。頑張ってくださいね」
私は裏口から出ようとした
🌷「僕たち絶対夢叶えますから、」
その言葉で足が止まる
🌷「だから、見守っていてくださいね…」
🍪「…うん」
私は振り返らずに、部室を去った
ガチャッ
🦖「なお兄?どうかした?」
🌷「…いえ、何もありませんよ!」
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🍪「…ただいま」
母「おかえりなさい」
あれから私はちゃんと向き合えていなかった
でも、皆んなを見て、なおきりさんと話して
向き合おうと思った
🍪「私、野球部のマネージャー辞めた」
父「そうか、それで良いんだ」
母「そうよ…これからは」
🍪「でも合唱部には入らない」
そう言うと2人の顔が強張った
母「…どうして?」
さっきよりも低い声でそう聞かれる
🍪「私、歌なんて好きじゃない」
父「私情を持ち込むなっ!!そんなことで才能を開花させないつもりか!!」
父親に怒鳴られ、怒りが湧いてくる
母「ずっとやっていれば歌も好きになれるわよ…」
🍪「そんなこと言って、またお父さんとお母さんは私から何かを奪うの、?」
母「奪ってなんかないわ…私たちはあなたのことを思って…」
奪ってなんか、ない、?
🍪「私から青春を奪ったのは2人だよっ!!大切な仲間を、夢を奪ったのは2人だよっ!!!」
🍪「本当に私のことを思ってるなら、合唱部になんて入らせようとしてない!!」
言葉が止まらなかった
溜め込みすぎて限界だったのかもしれない
父「のあ、いい加減にしろ!!」
🍪「それはこっちのセリフだよっ!!」
🍪「私から自由も仲間も夢も奪って…っ!!」
🍪「いい加減にしてよっ!!」
そう叫ぶとお母さんは私の腕を掴んできた
けど、それも私にとっては気持ち悪かった
🍪「自分たちのさせたいことばっかさせて、娘のこと操って…っ!!」
🍪「貴方達なんてもう、私の大好きなお父さんとお母さんじゃないっ!!!」
🍪「私はもう貴方達に縛られたくなんてないっ!!!」
母「のあ…っ!」
私はいつの間にか、家を飛び出していた
泣きながらがむしゃらに走って、
ひたすら遠くに行こうとした
遮断機が点滅していることにも気付かずに__。
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🍗「やっぱり今日もいないね」
🐏「いい加減先生に聞こうって」
❄️「そうしましょ!」
俺たちは職員室に入り、担任の先生に聞いてみた
🐏「あの、桃乃飛香先輩っていますか?」
🐏「前に野球ボールのキーホルダー拾ってもらったんですけど、、」
そう言うと先生の手が止まった
職員室内もざわめき始める
🍫「え、な、何、?」
🍗「俺たち変なこと聞いた、?」
🌻「…拾ってもらったって、、」
🌻「王澤くん、あなた何か思い違いをしていないかしら?」
真面目な顔でそう聞かれて困惑してしまう
❄️「どういうことですか、?」
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今日の練習も疲れたな…
すっかり暗くなってしまった
⚡️「おーいお前らそろそろ帰るでー!!」
たっつんの声がグラウンドに響き渡り、
俺らは片付けを始める
🧟「おいっ!!皆んなっ!!」
そこに、海斗先生が慌てた様子で駆け寄ってきた
🦖「先生、?どうしたんですか?」
全員が集まり、先生を見る
🧟「桃乃が…っ、桃乃が…!!」
…のあ、?
🐸「のあさんが、何か…?」
🌻「だって、、その子は、、」
🧟「桃乃が…っ、」
🌻「10年前に事故で亡くなった生徒よ…、?」
🧟「桃乃が…電車に轢かれて、亡くなった……っ、」
🍗「え…?」
🦖「え…?」
2つの時間が今、繋がろうとしている__
よく分からない方に説明しますと…、
12人の時間軸は同じではありません!
🦖、🍪、⚡️、🐸、🦊、🎸、🌷、👓の時間軸…のあがまだ生きている。
🍗、🐏、🍫、❄️の時間軸…じゃぱぱ達の10年後の時間軸。のあは既に亡くなっている。
なのでゆあんくん達が16歳の現在、じゃぱぱさん達は26歳であるということです!
この物語は10年前の話と現在の話を行き来した物語になっています!
何個か伏線も貼っていたので見つけてくれたら嬉しいです!
おつなこ!!!