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おれのたからもの。#2
「みんな…きてくれて、ありがとう」
「うん…けど、どうしたの?いきなりハウスきてなんて…」
心配そうに俺の顔を覗き込むなーくんに、申し訳なさがこみ上げる。
こんなに俺のことを大切に思ってくれているのに、
俺は…
そう思うと、体が震える。
「ちょっ…じぇるくん?ほんとに大丈夫…?」
「おいジェル…体調でも悪いんか」
「じぇるくん…大丈夫…?」
みんなが口々に心配の声を上げてくれて、これ以上みんなの気持ちを踏みにじることは
できなかった。
俺は覚悟を決めて、口を開く。
「あの…っ」
「うん、ゆっくりでいいよ」
「おれ…っ、
にんしん、してん」
俺の声は、しんと静まり返った部屋に響き渡る。
あぁ、やっぱ引かれたかなぁ…
視界が滲み始めたとき、背中にぽん、と手が置かれた。
「えぇっ!!」
「おめでとう…なのかな?」
「えぇ~、男なのn「おいころん」ごめんなさい」
「ジェルくんっ…よかった、言ってくれて。怖かったよね」
なーくんは、そう言って優しく抱きしめてくれる。
そこで初めて、恐れていたことが消え去ったような気がした。
「うっ…ふ、ごめん、なさ…」
「ううん、大丈夫だよ。きっとジェルくんは、俺たちのこととか活動のこととか
いろいろ悩んでくれたんだよね。これから考えてみよう?」
「ぅ、っでも…おれ、だめって、わかってたのに、」
「だーいじょうぶ。ね?」
これ以上思いつく予感がしなかったのでいったん二巻終わり
次回予告
すとぷりめんばーのジェルくん愛が喧嘩を生む!?
「立ち合いは俺だぁぁぁぁ!!!!!」