公開中
異世界転生したら魔王の娘だったのに、色々あって落ちこぼれ魔獣になった。
なんか思いついたからかいただけ。
おもんなかったら見なくていいよ
多分シリーズ化すると思う
--- 私はいじめられている ---
先生もいじめに加担してクラス総出でいじめてくる。私が生まれた直後に母親は23で若くして亡くなり、父親はそのショックで仕事をやめ、物を盗んだり、何かとトラブルを起こし、挙句の果てには酒に溺れている。片親が原因で靴箱に画鋲を入れられたり、文房具を壊されたり、殴られ蹴られ、身ぐるみを剥がされ、それで怒ったら何かと先生は難癖をつけ理不尽に叱られる。学校にいかなかった日は父親に暴力を振るわれ、父が午後からパチンコに行き、平穏が戻ったと思ったら、いじめっ子たちが家に凸し騒いで騒いで。私にはもう居場所はないのかな。私はキッチンにあった包丁を取り出し、
グサッ!
部屋に鈍い音が響いた。
痛い、生暖かい、苦しい。だが、いじめの苦しみに比べたらマシ。段々と意識が遠のいてきた。
《《ここは、どこ?私死んだ、、?》》
目の前には優しい顔をした男の人が立っていた心の中の呼びかけに応えるように、優しく温かい声が響く。
「そう。ここは黄泉の国。第20251122312A、いや、あの失敗作の《地球》から解放されました。あの醜い、醜悪な星で、よくここまで耐え続けられましたね。貴方は失敗作だと思っていたけれど以外にやるじゃないですか。褒めてあげましょう。」馴れ馴れしい口調。妙に懐かしさを感じる。温かい。
「褒美をくれてやりましょう。《異世界転生》してみます?なにかなりたいものなど、希望はありますか?」すかさず私は答えた。
《《魔獣になりたい!!》》今の私には「「自由」」がほしい。解放されたい。魔獣になって強くなって、これ以上何も失いたくない。「ほう、魔獣ですか。いいでしょう。その願い、聞き入れましょう。じゃあ、いってらっしゃい!」
--- っはっ! ---
目が覚めたら周りにもふもふの狼?みたいなのがいる。「姫がついに生まれたか!」「かわいいな」「生まれてきてくれてありがとう」優しい言葉。あったかい。居心地がいい。これを《平穏な幸せ》とでも言うのかな。「あぁ、あぅぅ、あぅぁぅ」うまく話せない。なんか眠たくなってきた。一旦眠りにでもついて、寝起きでスッキリしたあとに今の状況を整理しようかな。
--- 起床 ---
朝4時くらいに起きた。この世界では◯時の「時」は「刻」らしい。つまりいまは朝4刻。親たちはみんな寝静まっているから街の探索がしやすそうだな。だが私はとある「異変」に気付いた。動きにくい!まるで頭におもりを乗せたかのよう。足も短くて、歩くのもジャンプするのも一苦労。街の探索は諦めて家の探索に移った。だいたい500坪くらいあってめっちゃ広い。内装はザ★異世界って感じ。近未来感はない。朝からの物音のせいで魔王様とお妃様が起きてしまった。
魔王「朝から元気だな、って!なんでスカイ立てているんだ!」
どうやら私は「スカイ」という名前になったらしい。
妃「子供の成長って早いわね。」
私「おはようございます。お父様、お母様」
《なんか話せてない?昨日まで「あぅ」としか言えてなかったのに。》
親「・・・。私達はなんて逸材を産んでしまったのだろう。」
--- 7年後 ---
私「おはようございます。父上、母上。」
親「おはよう。さて、ご飯にしましy」
バーン!ゴゴゴゴゴゴ!
突然外で爆発音が聞こえた。
父「二人は森に逃げて。私は部隊の応援要請と国民の避難指示を出す!」
母「でもあなたが!」父「いいんだ!俺に構わず先にいけ!後で必ず合流する!」母「スカイ行くわよ」急いでる母に手を引かれながら``深い森``に足を踏み入れた。父は帰らぬ人となり、今では母と逃亡生活。爆発の正体は人間からの襲撃だった。人間と獣人は大変仲が悪く、人間から国を狙った襲撃を仕掛けてきたのだ。これじゃあ元いた世界と同じじゃん。親を早くに亡くすって。強くなって、何も失いたくないから魔獣になったのに。でも母親は前向きだった。
母親は「大丈夫だから、安心して眠りなさい。」安心したのもつかの間。一ヶ月ほどで居場所がバレ、母親も殺された。私はとにかく逃げた。必死で。何度コケても立ち上がった。父と母と、亡くなった国民の分まで。人間に復讐心を抱いた。どの世界の人間も汚れている。逃げてる途中、また人間とあった。優しい眼差し。その人は、不幸な生い立ちを憐れんで助けを与えてくれた。名前は、カイ。汚れた体を洗い、丁重に、優しく扱ってくれた。今はその人は私を隠して生きている。5ヶ月ほど立った頃、またあいつらが来た。これじゃあこの人も殺されちゃう。だが今回は違った。その人は私を小脇に抱えて逃げ出した。彼は途中で左腕を失い、毒を食らった。とても苦しそう。その日は洞窟で過ごした。
カイになぜあの時私を助けたか聞くと、「僕も違う国との戦争でボロボロだった。その時の僕と重ねられた気がして。人間は9割が醜い。醜くない1割をスカイは助けてあげてね。」そう言ってカイは眠った。また私は大切なものを失った。そのとき、外から物音が聞こえた。なんとここの洞窟は九狐の住処だった。死んだと思ったそのとき、九狐が問いかけてきた。
九狐「なぜ部外者がわれの住処にいる?隣の負傷したものは?」
私「私達、人間から逃げてきて、この子は友達です。」
九狐は状況を察して追求するのをやめた。
九狐「念の為治療魔法をかけておく。我の名は窮(きゅう)だ。お主らの名は何と言う?」
私「私はスカイで、この子はカイ。」
窮「お主らよ、突然だが我に借りを作ったのだから返さねばならん。これからは我の言うことを聞け。」
私「急にそんなこと言われましても。何をすればいいんですか?」
窮「飯作りじゃ」私「?!そんな簡単なことでいいのですか?」窮「雑用はすべてお主らに命じる。住処つきで怪我してもすぐに治療できる職場とは最高ではないか?一ヶ月だけでいいぞ。」
私「無期限でいいのでもう一つ頼み事があるんですが、」窮「何じゃ?」私「人間共に、復讐をしたいんです。」窮「ほう、こっちに解くしかないのだが、本当にいいのか?」私「大丈夫です。」窮「よかろう。引き受けてやろう。」これから落ちこぼれの私はどうなってしまうのか。
えっと、最初らへんだけ鬱。あとからほのぼのしてくるよ。10話くらいで多分打ち切りすると思う