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双黒一家 節分!
節分ですね!(とか言いつつ3日遅れ…すみません、忘れてました…。)
ここから事務連絡!
紹介文にも書いたのですが、新たに「双黒一家」シリーズを作成しました!
理由としては、シリーズに登録できる作品数に限りがあるためです。まだまだ上限まで行く気はしないのですが、双黒一家シリーズもいい感じにたまってきたし、早めに分けてしまおう!と、作成を決断した次第です。
これからは双黒一家はここに、それ以外の双黒は今までの「双黒 短編集」に入れていきます。
NO.side.
「ただいま〜。」
「お、来たか!よし、晩飯にすっぞ〜。」
「…お帰り、は?」
「はいはい、お帰り。今日も仕事頑張ったな。」
「おかえりなさ〜い!」
「…なさい。」
「二人共、ただいま!」
「帰って早々悪いが、配膳手伝え。」
「え〜、私今帰ったんだよ〜?」
「とか言って、手伝った事無えじゃねえかよ…」
「きょうはおにがくるから、いいこにしてないとだめ!」
「おにが、わるいこをつれてっちゃうから…」
「だとよ。今日は節分だろ?」
「ああ、そうだったねえ!そういえば、探偵社でこんなものもらったんだっけ。」
「あ、まめ!」
「おお、ナイスだな!」
「…中也、なんかあった?」
「流石に太宰相手にはバレるよな…
実は、豆買っとくの忘れてたんだ。」
「ほんとに中也大丈夫…?」
「今日休みもらうために、溜まってた任務全部片付けてきたからな…」
「まったく、中也の働き過ぎは変わらないねえ…
今日は君の働き過ぎ鬼も始末しないと…」
「あんまり子供達の前で物騒なこと言うなよ。」
「…えほうまき、たべないの?」
「あっ、そうだったな!よし、とっとと運んで食うぞ!」
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「今年の恵方は?」
「とうほくとう!」
「おう、流石だな!」
「中也、家だとどこらへん?」
「確かここが北だから、ここらへんだな。」
「よし、あの棚を目印にしよう!
あっちを見て、黙って最後まで食べ切ってね!」
「うん!いっただっきま〜す!」
「…いただきます!」
「(よし、二人共問題なさそうだね…?)」
「あっ!いくらが…ああっ!」
「ああ、これくらいなら大丈夫だ。」
「…しゃべっちゃった…。」
「しあわせが、にげてっちゃう…」
「大丈夫だよ。幸せはある。逃げてってないよ。」
「なんで…?」
「隣に中也がいて、君達がいるからだよ。
愛する人に囲まれてる今が私の幸せ。だから、幸せは逃げてってないよ。二人共、ここにいるでしょ?」
「っ…(此奴、愛する人って…莫迦。わざとだろ。
…でも、俺の幸せも逃げてなかったな。)」
「なんか、かっこいい…!」
「じゃあちゅやさんは、いましあわせ?」
「っえ、俺か?俺は…
幸せだ。これ以上ないってくらい、世界一にな。」
「みんな、しあわせ?」
「勿論だよ!」
「(みんながしあわせなせつぶんっていいな…!)」
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「よ〜し、鬼退治しよう!
中也、お願いね。」
「ああ、任せとけ…。」
「じゃあ二人は、この豆で浮かんでる鬼さんをやっつけてね!」
「わかった〜!」
「ぎょい!」
「(あらかじめ私が異能を込めた豆を、中也が重力操作で操ってる鬼に当てて倒す…。よし、良さそう!)」
「(上手くいってるな…特訓の甲斐あったな!)」
「みんなたおせた〜!」
「え、もう?…ほんとだ、流石だね!」
「これで、敦の泣き虫が治るといいな。」
「龍君の無愛想も、一寸減るといいね。」
季節の変わり目、年の節。魔を滅したこの日に、幸せを再確認できた双黒一家でありました…