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mrnk 青黒
死ネタです。
悠佑、と呼んでくれるときの彼の落ち着いた声。
メンバーと遊んでいる時の楽しそうな声。
リスナーの前の少し照れたような声。
仕事をこなす時の真面目な声。
俺しか知らない、この世のどれよりもかっこいい声。
そんな色々な彼の声が好きだった。
でも、その声を聞けることはもう二度とないだろう。
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綺麗な彼の青い瞳が溶けそうなくらい大粒の涙が頬を伝って、床に落ちていく。
___そんなに泣かへんでよ_。
他のメンバーも嗚咽を漏らすと同時に裾を濡らす。
俺の両親と震える声で話をするないこ。必死で我慢してるけど目に涙溜まりすぎやで。瞬きしたらそのまま止まらなくなるやつや。
安置室の中。暗い色の服に身を包まれたメンバーが俺を見つめる。
あぁあ、こんなことになるならもっと歌いっぱい歌っておけばよかったな。
静かな部屋の中で嗚咽だけが聞こえる。
目の前には俺の好きな物がいっぱい並んでいた。
黄色の花を中心に、水色、紫色、白色、淡いピンク色、青色。
そして、赤色のリボン。
そのまま色々な礼儀をやって、出ていくいれメン。
その後も、色々な人が同じような流れで出て入ってを繰り返す。
大好きな彼を泣かせてしまった罪悪感が今はない心臓を締め付ける。
帰り際、まろは腫れた目をこすりながらこういった。
『_悠佑、目、覚ましてよ。 また悠佑の歌聞きたい_』