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無敵の強盗犯
俺は無敵の強盗犯、|山村一郎《やまむらいちろう》だ。
今まで何十回もの強盗をしてきたのだが、今まで一度も捕まったことはない。
それも当然、俺は証拠を残さないようにしながら強盗しているのだ。
ちなみに、俺にはパートナーがいる。
妻の|山村雪《やまむらゆき》だ。
雪は俺と結婚する前から強盗している。
そして結婚した後で俺に強盗の話をもちかけてきたのだ。
そして、今日は宝石店のダイヤモンドを盗む。
俺は雪とともにその宝石店へと来た。
俺たちは裏の人がいないところへと回り、裏口のドアをこじ開けて店内に侵入した。
ちなみに今は午後11時だから、店員はいない。
雪は室内に入るとダイヤモンドを入れてある金庫へと向かい金庫すんなりと壊してしまった。
そして雪はダイヤモンドを片手に俺のもとに戻ってきた。
そして、俺は雪からダイヤモンドを預かると鞄の中に隠し、外へ出た。
その時、思ってもいないことがおこった。
「警察だ!そこから動くな!」
警察がいたのだ。
俺は警察から逃げるべく、雪を押し倒して走り出そうとした。
しかし、雪が俺の足をつかみ転ばせた。
俺はズドンところび、そこを警察官が取り押さえた。
頭の中はパニックで何も考えられない。
雪は立ち上がり、スカートに着いた砂を払うと俺のもとに歩いてきて呟いた。
「私は、警察官よ。あなたを逮捕するべく、潜入捜査していたの」
雪は敵だった。
俺はそれに気づくことができず、完全に雪を仲間だと信じ込んでいた。
その後、俺は警察署へと連れていかれ事情聴取することになった。
俺は諦め、全部話した。
そして俺は、4年間刑務所で過ごすことになったのだ。