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エレクロ 本編 第11話「獄闇の狂戦士」
1期エレクロOP曲
➔https://d.kuku.lu/46yd2sz4a
※イヤホン推奨※
今回は目安1つや2つ程、考察要素(伏線)を入れてみました〜(((今更
**本編 第11話「獄闇の狂戦士」**
____主な登場人物たち_____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
フレイ
ミズリー
_________________
薄暗い校舎、倒れたままの生徒たち__。
そういったものが自然とレッドたちを焦らせる。
だが異変の元凶を解決するための情報は、ある程度そろった。
フレイ「異変の集大成、か」
レッド「なにそれやっぱ怖い....」
ミズリー「大丈夫よ。今の2人ならきっとできるって」
フレイ「そしてその元凶と思われるものは5階にいる、と」
レッド「とりあえず向かうしかないか....」
そして全員で、なるべく早く目的の場所まで向かうことになった。
その元凶と思わしものは、人型で竜牙兵のように作られたものだそう。
そして、この異変を起こした張本人だといえる。
相手側としては、大量の竜牙兵でこちらの体力を削らせ、
最後に一気に仕留める作戦、、、というのが考えられる。
だが幸い、最小限の手数でその場をしのげたのが良かった点だ。
今のレッドたちなら、まだ1つの大きな敵を相手にする体力が残っている。
その全てをかけて、レッドたちは責務全うの思いを胸に__。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
レッドたちの推測の通り、例のものは校舎の5階にひっそりと潜んでいる。
こちらの方も、とっくにレッドたちがどうしてくるかを把握済みのようだった。
むしろ、レッドたちよりも持っている情報量が上回っている。
??「へへ....来たぞ....俺の存在は知らないというのに....」
そこにいたのは、レッドたちの情報と違い、2人の姿があった。
1人は黒い外套をまとった人間と、底のない闇の如く黒い覇気と、
光を通さない、漆黒の鎧で覆われた人型の “何か” が立っている。
??「まぁまぁ、せっかく向こうから来たんだ。出迎えてやろうじゃないか」
この学校を包む闇の中で溶け込むようなその笑顔は、誰にも見えはしなかった。
ただ、迫ってくるエレメンターを待ち構えて__。
??「そろそろ出番だぞ。静寂を破りし、闇に在る戦士....」
---
--- **「 *“|獄闇の狂戦士《クロウ・バーサーカー》”* よ」** ---
---
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
もう少しで元凶のいる場所につく手前まで来たレッドたち。
エレメンターとなってから身体能力が格段に上がった2人だが、
走る速さが前より速いことには__もう気づいてはいなかった。
レイラ「あと少し、だね」
フレイ「あぁ、次の階段を登るとすぐだ」
レッド「もう、準備はできている....」
このときのレイラは、自分で気づいていないが、
いつもに増して明るい自分とは違い、冷静に動く少女の顔になっていた。
そして、最後の階段を登りきる__。
レッド「ついに、見つけた__ 」
視線の先には、あの “元凶” の姿があった。
この暗闇と静寂を支配し、堂々と立つ、戦士の姿が。
レッドたちが探し求めていたそのものだ。
レイラ「これが__ 」
レッド「この異変の__ 」
ミズリー「 “元凶” の正体__ 」
フレイ「.....いや..... 」
そして、その真の姿もわからない戦士は鎧の中から、静かに声を出した。
|獄闇の狂戦士《クロウ・バーサーカー》__※以下、狂__「....我は....今宵を統べる者....我は....其を絶つ者....」
圧倒的オーラだ。ただただその場にいるだけで、空気が重い。
今にもその威圧に体が押し潰されてしまいそうだ。
その状況下で発せられた声は、静かに、かつ禍々しい雰囲気だった。
レッド「.....うっ、なんて空気なんだ」
ミズリー「そうね。2人にとってはあまりにも」
レイラ「でも、立ち止まるわけにはいかない....!! 」
相手はこちらの様子を伺っているのか、それともただ立っているのか、
真相はわからないが、言葉を発した限りピタリとも動かない。
山奥にある、人並み以上の大きさたある石....いや、岩のように。
レッド「(....動かない。でも、このまま一気にいったら....!)」
狂「........」
レッド「....っ、スキル発動__ 」
そしてレッドは身を低く構え、炎の螺旋を発生させる。
その螺旋と呼吸を合わせるように、体を回しながら神剣で斬りかかろうとした。
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--- **【|紅蓮旋火《ぐれんせんか》】** ---
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神剣の刃は、間違いなく相手の頸にかかっていた。
このままいけば倒すことができる。レッドはより神剣に力を込めた。
だが、間違いなくかかった__はずだったんだ。
狂「....我は、静寂を破る者なり.....」
その瞬間、一切動きもしない相手がただ悠々と喋るとともに、
レッドによる攻撃が全て鏡のように反射され、無効化された。
相手による能力なのか、それとも単に力が足りなかったのか、
レッドは思考が追いつかなかった。
レッド「.....え.....」
無意識に声が漏れる。頭の中が真っ白になった。
レッドに考える時間も残さず、
周りが気付いたときには相手は容赦なく持っていた剣を振りかざしていた。
ミズリー「__はっ...」
フレイ「レッド!! 避けるんだ!!」
神獣たちが必死に声をかけるも、もう遅い。
避けようとしたときには、相手がレッドを真っ二つにしているだろう。
レッドが斬られるのも時間の問題、というその時だった。
辺りに視界を隠すかのような濃い霧が漂い始める。
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--- **【|水霧瞬閃《すいむしゅんせん》】** ---
---
そこには、霧から現れたレイラの姿があった。
霧に紛れて目では認識できないほどの速さで、
見えない神斧の一撃を相手に喰らわせる。
狂「.....小癪な.....真似を.....」
レッド「....あ、ああ、助かっ....た」
レイラ「援護遅れてごめんね! 霧作るの難しくてっ!」
狂「.....視界を呑むのであれば.....祓うまで.....」
すると相手の視界を覆っていた霧は、瞬くも間に一気に晴れた。
小規模とはいえ、辺りを覆い尽くした量の霧を一振りで__。
今までの敵たちとはわけが違う。
レイラ「へぇ、あれを一瞬で晴らすとはね。なら、これは....?」
---
--- **【|水蛇氷雫陣《すいじゃひょうだんじん》】** ---
---
レイラは武器を一振り回して構え直す。そして、
曲がらないはずの武器がぐねりと蛇のように曲がるかのような
動きで相手の攻撃を捌きつつ、接近する。
その時間には、周りに小さい水飛沫が浮き上がり、
暗闇の中の僅かな光を拾い、照らす宝石のように舞っていた。
レイラ「囲い込む...!」
今までうねりながら近づく攻撃から、レイラは体をひねらせる。
するとそれに共鳴するように武器もレイラの流れに沿って動いた。
相手の周りを何度も周回し、囲い攻める。
狂「......」
金属同士がぶつかったような、鈍い音が、ただ響いた。
その音から、見なくてもわかる。叩けたのは、相手の鎧だけだ。
不可解な動きによる攻撃を喰らってもなお、“やつ” は堂々と立っている。
鎧には、擦り傷程度の跡しかなかった。
レイラ「うそ....」
レッド「.....なぁぁぁ.....!」
レイラが呆然としていたその横で、レッドが突如として飛び出した。
レッド「俺は、あのあとすぐに動けなかった....でも、一人彷徨うくらいなら、
ここにいる、自分の、存在を、意味を、証明する__!」
狂「無念....極まれし」
....思いたいことは山程ある。だが、今はそれを言っている場合じゃない。
落ち着いて、かつ真っ直ぐに、相手を、|運命《さだめ》を、闇を、裂く。
そしてレッドは深呼吸の後、いつもと違う、異様なオーラを放っていた。
レッド「 『|炎神乱舞《レオ・フレア》』壱ノ乱__ 」
その言葉は、彼自身に火を灯し、体中を熱く満たしていく。
そして、天を衝くように舞い上がった。
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--- **【|命燃やす焔天の舞《ソウル・イグナイト》】** ---
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目を開くと、そこには鮮やかな、この暗闇を照らす炎が一帯に広がっていた。
その炎は熱く、でもどこか優しく、温かい__そう感じがした。
そして、見ている人たちの息を飲ませる。
ゆらゆらと静かに踊る炎は、レッドの意思を表してるようだ。
狂「.....う、う....が....な、がああああああぁぁぁ........!!」
今まで傷一つ付けられなかった敵は、自ら動くような炎に呑まれている。
逃げようとはしているが、それは、絶対に離してはくれなかった。
じわじわと、体も、中身も、存在も焼き尽くされて行く。
レイラ「す、すごい、明るい....!」
ミズリー「....ねぇフレイ、あれって__ 」
フレイ「ああ、そうだ。あれは全く`〝同じ〟`だ」
ミズリー「でも、なんで....?」
フレイ「......」
その中、炎の檻に囚われている敵に向かい、レッドは歩いていた。
その表情は炎に隠されあまりはっきりは見えないが、“無” に見える。
そして静かに神剣を振り上げ、敵の首元に落とした。
だが、その瞬間___
---
--- **「あーあ、ダメじゃないか。こんなとこで終わっちゃ」** ---
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レッド「........はっ!」
声が響いた。レッドたちにとって初耳の、知らない声。
この状況だというのに、その声はこの瞬間を楽しんでいるようだった。
そして声の主と思われる人物はひっそりと、影の中から現れた。
??「おっと、こんにちは。はじめましてだね」
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--- **「 “新しいエレメンター” さん」** ---
---
**本編 第11話「獄闇の狂戦士」 終わり**
〜おまけ〜
作者
「おぉぉい!! そうだ!! そうだぞ!!」
レッド
「なになになになになに」
レイラ
「わー! こー! なー!(????) 」
フレイ
「帰るか」
ミズリー
「うるさい....」
作者
「ついに10話突破したぞぉぉぉー!!!」
レッド
「すっっかり忘れてた」
レイラ
「ナニソレオイシイノ?」
フレイ
「へぇ」
ミズリー
「そう」
作者
「いやいや何か祝うなり褒めるなりして!?
この物語にとっての10話がどれほどすごいことか!?(と思ってる) 」
ミズリー
「ただ更新が遅いだけじゃないの」
フレイ
「そうだそうだ〜」
作者
「ちゃんとした(?)小説を目指して書いていたので....それは、、、すみません....」
レッド
「まぁまぁ、10話突破はおめでとうな!」
レイラ
「うんっ! うんっ!」
作者
「2人ともぉ....(つд⊂)」