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近すぎて苦しい想い
紹介文を読んでくれてる方はわかると思いますが、読んでない方に説明!
『忘れたいよ』『下手くそな隠し事』『振り向いて』の続編、『近すぎて苦しい想い』です。
続編と言っても内容はちょっと?変わります!
音緒乃視点ではなく、輝視点に変更され、輝の片想い相手がわかります!
まあ、察してると思いますけど〜
てか、題名で内容もわかるかもね、、、、、、っっって内容をネタバラシしちゃいそうなんで、本編へgo!!
部活の仲間と出掛けてると、スマホが鳴った。
男が多くて音が聞こえずらかったけど、音がするということは音緒乃からだ。
音緒乃からのメッセージだと思うと胸が高鳴って落ち着かない
どうしたんだろう、、、、、、
<あき、今までありがとう>
音緒乃から来た意味不明なメッセージだが、そこには音緒乃の涙があった気がしてしまうのだ、ネオを助けるのは俺がいい
ネオのぞばが似合うのは俺がいいって小さい頃から思ってた。
俺とネオは生まれた時からずっと一緒だった、ネオはちっちゃい頃から小柄でぼーっとしてて、可愛かった。
男子がちょっかい出したくなるような女子だった
だから、よく体のでかい男子とか、いじめっ子みたいな奴らがネオに嫌がらせをしていた。
それを庇うのは俺だった
小さい頃から俺が守ってあげたかった
だから、当然俺らはずっと一緒で離れたりしないと思い込んでた。
行かなきゃ、、、、、、と思ったら立ち上がってた。
「松岡くぅん?」
「松岡どうしたー?」
この中には女子がいる、自分で言うのもなんだが、俺に好意がある子がいることは知っている。
音緒乃を諦めて彼女たちと付き合えば簡単に幸せになれると思うけど、俺はネオがいい
「ごめん、帰る!」
何も言わずに店を飛び出した、
音緒乃がいくところに心当たりがある行ったら一つしかない。
俺らの両親が式をあげた結婚式場
ただ走った、俺は動ける方だけど、きつかった
1秒でも遅かったらどうなるかって思うと足がすくんで苦しくなった。
急いで、式場に入ると会場はオープンされていて、屋上までは簡単だった
やっぱり、ネオはいた。
フェンスの奥で立っていた、何もかも諦めた彼女の後ろ姿に胸が苦しくなってきた、ここまで来たんだ、助けるよ
一歩踏み出した時、音緒乃も脚を前に出そうとしていた、怖くて、音緒乃の腕をグイッと引っ張った。
音緒乃には悪いけど、すっごい力が入ってしまった。
後ろからだったから、お姫様抱っこみたいな感じになっちゃったけど、安全なところに連れて行った。
「死なないでよ、絶対ダメだよ」
声が震えていた。
だって遅かったら、音緒乃は覚悟をきめて飛び降りてて、地面にぐしゃぐしゃになってたかもしれないんだ。
ねえ、あいつのことは忘れてよ
ネオがまだ元カレのことが好きなことだって知ってる、けどあの男と知り合わなければこんな異ならなかったし、もしかしたら俺を好きになってくれたかもしれないのに
「どうしてここに?」
音緒乃の声も震えていた。
けど安堵してる気がしてたような気がする、、、、、、僕に助けを求めてくれたんだよね
「俺らの思い出の場所じゃん、ここで結婚式したいね、って言い出したネオのワガママ聞いて二人できて見た事あるだろ?」
音緒乃がそう小さい頃言い出したことがあった。
俺らの両親は元から親友で、結婚式を同時に挙げて一緒に永遠の誓いを交わすダブル結婚式をしたのだ。
だから、音緒乃は私もここで式をあげる!
行こうーーー!
って言い出して聞かなくて、一人にはできなくて一緒に行ったことがある
うん、あるねとうなづき笑った音緒乃は可愛かった
彼女を離したくない、ずっと、一緒にいたい、意地悪言っちゃっても言われても二人は一緒だって思いたい
あいつのこと忘れて欲しい
「ネオは俺が守るから、死ぬなよ」
俺はそう言ってネオの頭を撫でた、大事に大事に、、、、、、
その帰り、俺らはすっごい久しぶりに手を繋いで歩いた。
音緒乃の足が震えていたからそれを支えるだけだって思ってもドキドキした。
下心があるなんてよくないって思うけど、嬉しかった
笑いかけると笑い返してくれたネオが愛おしくて繋いで手に力を込める、ねえ君の一番に俺はなれないのかな
---
--- ピンポーン ---
「輝ー、音緒乃ちゃんが来てるわよーー女の子を待たせちゃダメよー」
学校に行く準備が整い出してた頃、母の大きな声が家中に響いた、、、、、、は?
ネオが来てるの?
えええええ、嘘じゃん、寝癖大丈夫かな
てかよりによってなんで寝癖が治らなかった今日来るのかなぁ!?
「ごめん、待った?」
急いで、準備を終わらせてにやつく母を横目で制してネオに話しかけた。
こっちを振り向いたネオは遠慮気味に首を横に振る。その仕草も可愛くて俺は全身が悶えていた。
「珍しいな、一緒に学校行くとか」
「……そう、だね」
いつもはくだらない会話が絶えないのに、ネオの調子が悪いのか話に乗ってこなくてつまんない
一緒に学校に行くのは久しぶりだ
ネオは入学式の後日から一緒に行きたくないと後寝ていたがなんとなく言ってるうちにネオは自分から離れていった、、、、、、
今日の俺、変じゃないかな
頭の中がそれで交差して、パニック状態だ
「あっt、、、、、、」
ネオが小さく声を漏らす。
視線の先を追ってみると、ネオの彼氏だった俺からしたら|屑男《クズオ》だ。
彼女の瞳は儚くて目を細め、男を見つめていた
「リョウ」
呟いた彼女の瞳には先ほどと違い、決心した感じだった
隣にいた女の見て軽くため息をついてから、一歩踏み出した、
「リョウ?」
彼女はリョウと呼ばれる男に笑顔で話しかけに行った、笑顔だったけど、作り笑いだって誰よりも近くにいた俺ならわかる
「・・・・・・誰ですか?」
男はネオを軽蔑するように下に目線をやって吐き捨てた
ネオの顔にちょっと引きつりが浮かんでる
もうやめてほしい
ネオには傷ついてほしくない、悲しいことも楽しいことも二人で半分越したいのに、この辛さは彼女だけのものだから、、、、、、せめて傷解かないでいてほしい
笑っててほしい
手をつかんでも振り解かれた
「私だよ、函宮音緒乃。ねえ、リョウ?」
男の隣にいた女が気遣いげに男を見上げた、男も彼女を見つめて、音緒乃の方をむきため息を一つ漏らした。
「なんですか?」
「あなたの本名を教えて?ねえ、大好きだから、寄りは戻せないって知ってるから、せめてものお願い聞いて」
「ふぅ、俺の本名は滝沢遼だよ、あなたに名乗ってた名前が本物」
知ってる
この男がちゃんと彼女を愛していて、ずっとずっと好きだってことを俺は知ってるけど教えない
だって、元々この男は何人も彼女がいて、けど、音緒乃のストーカーをしていて音緒乃に他の女のことバレちゃったから別れるしかないってそういう選択肢を選んだことは俺は知っている。
音緒乃は泣きそうな顔をして、「よかったぁ」と笑った
「あなたのいちばんになれなくても、名前を知れてたんだね、好きでいてくれてたんだよね?」
音緒乃が笑った
彼女には笑っていて欲しいって思ってたけど、この男相手なら嫌だ。
「そうだよ、それじゃあ、」
《《遼兄》》は冷たく言い放ったつもりだけど、微かに笑っていた
音緒乃は前を向き始めている
それが嬉しかったんでしょ、本当に単純だね
変わってない、、、、、、
「輝、音緒乃を頼んだよ」
別れ際、遼兄は俺に囁いた。
任せてよ、彼女が誰を選ぼうが俺は見守る、時にそれが苦しくても胸が張り裂けそうになっても、彼女を守るから
俺は強くうなづき返した
それを不思議そうにみてた音緒乃は俺の手を掴んだ
「遅刻、遅刻しちゃうよ!!」
彼女の慌てた声と顔に笑い返して、手を取り走り出す、大事なたった一人の守りたい手を
はーい!みてくれてありがとう〜
音緒乃が前を向き始めてるのはどうしてでしょうか?
次回は近すぎて苦しい想い②をお届けします!!
健司、活躍しなくてごめん。
学校編じゃ絶対出すし、、健司が主役の物語も絶対書くからね〜
滝沢遼の活躍、してますよね?
みなさんも後半気になることがありませんでしたか?
では次回、お楽しみに〜