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#2
噴水のところで喋り合っていると、色々と面白い話題があげられてくる。
「そういえば、わたし、不健康って診断されたんだよ〜。なんでだろ」
「いやあんた、塩取りすぎだからでしょ。減塩しなさいよ減塩を」
ナトリウムが話しているところを、カリウムが突っ込む。
「あ、もう1時だ。わたし、ちょっと出かけるね」
「え、もう1時ー?もうちょいいたらいいのに」
「いや」
冷たいわけではないが、かなり正確なものを好むセシウムが、じゃあと言って立ち去った。買い物だろうか、わからない。
「ねーねー、噴水、綺麗!」
「あ、フラン!当たっちゃ危ないよっ」
「フランッ!!!当たるんじゃねぇぞっ!!!」
「ひっ、ルビお姉ちゃん、こわーいっ」
真っ赤な短髪をふるわせ、ルビはフランを叱る。
アルカリらは、水に触れると爆発してしまう。柔らかく軽い性格だが、水に関しては極度に敏感だ。
「ここは危ないね、やめよう」
唯一平気な水素が言った。噴水から立ち去ろうとしたとき、少女の声が上がった。
「あっ、水素さん…」
「わ、オガネソンじゃん!わたしは1番目の水素」
「オガネソン?君がオガネソンっていうんだ〜、あたしは3番目のリチウム」
色白で、背丈も小さい。当たり前だが、少し感情が震えているように見えた。重たい足取りで、水素らのところまで来た。
「ここにいるのが、わたしたちのアルカリ・ファミリア。別名は第1族っていうんだ。セシウムは今買い物かなんかだけど、それ以外は揃ってるよ」
「は…」
戸惑うオガネソンに、まずはナトリウムが言った。
「わたしはナトリウム。食べることが大好きだが、あいにく水は無理なんだ」
白髪にクリーム色のキッチンエプロンを着ている女が、ナトリウムだ。
「あたしはカリウム|こいつ《ナトリウム》、塩分取りすぎだからあたしが調整してるってわけ」
黄色い髪をバナナのように結っている。ガーデニング用の茶色いエプロンは、ナトリウムとの対比のようだ。
「あたしはルビジウム。ま、よろしくな」
燃えるような紅い短髪に、キラキラとしたTシャツと半ズボン。見ての通りの姉御肌だ。
「あたしはー、フランシウムっていうんだー。みんな、幻とか、アルカリ・ファミリアで1番強いっていうのー!よろしくね!」
ピンク色のノースリーブのワンピース。肩には『Fc』と刻み込まれており、靴には割れかけのピンク色の宝石のようなモノ。
「ぼ、僕は、オガネソン。よ、よろしくお願いします」
メガネに黒い短髪。じゃらじゃらと重そうな飾りやローブをつけている姿は、貴族らしい。中性っぽい。
「うん、よろしくね!」
アルカリ・ファミリアの声が重なり響いた。