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生命讃火
みらきちさん
それは遠い昔。夢から覚め、頭上に瞬く星の光に目を灼いた日。彼女はまだ幼く、弱小であった。 人々の胸の内に燃える想いに魅せられ、その生を共にすると誓った日。彼女は己の強さを知らしめた。人々は彼女の黄金の輝きを讃えた。 邪悪な存在により共に過ごした者たちが燃え尽きる日。僅かに灯る火を護る事で彼女はいっぱいいっぱいだった。 愛した者達を砂に還す日。彼女の胸中は灰では埋まらなかった。遺された灯火たちはそんな彼女を見守る事しかできなかった。 再び強い炎の明かりに照らされた日。彼女の心に残る冷たい灰は温もりを思い出した。彼女はその炎で暖をとる道を選んだ。 やがて選んだ炎の全てが燃え尽きた日々。彼女の心に空いた穴は、もう如何なるものでも埋められなくなっていた。 彼女は二度と戻らない。炎の明るさと熱は、時に道を惑わすから。
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