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#4 魔族と人類の大戦争
_ レツテ side
葬送のフリーレンが生まれたぐらい . 二十七夜月の夜 .
魔族と人類の大戦争が始まった .
家は焼け 、 人は死に 、 森は崩れ 、 破茶滅茶だった .
俺は自分が作った時空空間でゆっくりしていたが. . .
少し外に出てみたい気分だった .
暇で暇で仕方がなかった .
「 グググッ ん~ よし! 」
「 レッツゴー 」
ヒュン
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スタッ
実際に景色を見てみると. . .
「 |彼処《時空空間》から見ていた以上だね. . . 」
其処は地獄のような場所だった .
沢山の血痕 、 死体 .
地面はえぐれ 、 此処はもう森では無かった .
「 うわ 、 此れは酷 . 」
少し他の所も見に行ってみることにした .
他の所も彼処と同じく 、 酷かった .
もう少し歩いていると 、 近くで音が聞こえた .
『 あ“. . . 助け 、 てく 、 れッ! 』
其処に居たのは人間だった .
魔族に負けたのだろう .
俺は少し考えた . 何時もなら助けるが .
ザッ ドシャ
其の考えを魔族の本能が塗りつぶした .
「 . . . ふっ あはは 、 」
「 あははは! こんなに楽しいんだ. . . ! 」
「 誰かを殺すのって! 」
其の頃から俺は狂ってしまったのかも知れない .
凶か吉か 、 何方かは判らないが 、
運命の歯車は 、 動き始めていた__
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其処からと言うもの 、 俺は本格的に大戦争に交わっていった .
この森に入って来た人間達は 、 1人残らず殺していった .
そして一週間が経った頃だろうか .
俺は 、 此の何百人以上も殺した事を 、 忘れていた .
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. . . あれ 、 俺は何をしていたんだっけ .
確か大戦争が始まって 、 様子を見に行って 、 其れから. . . 何だっけ .
. . . しかも何でこんなにも 、 俺の周りに死体が転がって居るんだ. . . ?
まさか. . . 俺が殺した?
な訳ないない . 俺は元人間だぞ? そんな人殺しなんてする訳ない .
ま 、 いっか .
俺は深く考えずに 、 自分の|居場所《時空空間》に戻った .
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俺が帰った後も戦争はずっとずっと続いた .
そしてあの夜から一ヶ月後 .
俺はまた 、 外に出てみることにした .
「 ん~ よし 、 レッツラゴー! 」
ヒュン
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スタッ
「 相変わらずの残酷な風景だね. . . 」
「 散歩するか . 」
そして少し歩いた時 .
人間達の気配がした .
「 . . . ん~ 敵さんかなぁ~? 」
『 おい其処の魔族 . さっさと死ね . 』
「 . . . はぁ 、 会ったばかりなのに酷くない? まあそりゃそうか . 」
人類は魔族を憎んでいる .
『 覚悟! お前ら行け~!!! 』
『 お-!!!! 』
そしてまた 、 魔族の本能が頭の中を塗りつぶした .
「 . . . わかったよ . お前らはそんなに. . . 」
「 死にたがり屋さんなんだね? 」
ドドドドッ
『 . . . ぁ 、 待って 、 やm 』
ドサッ
其奴らは全員 、 俺の放った|人を殺す魔法《ゾルトラーク》で一瞬で死んだ .
魔族は一生で一つの魔法しか使わない?
違う .
一部には 、
沢山の魔法を扱える魔族もいる .
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また 、 あの夜のように 、 自我を忘れたように 、
次々と人を殺していった .
それは一週間続き 、 一週間後 、 其の時の記憶は消える .
此れを何回も 、 何十回も 、 何百回も続いた .
此の森に入ってきた奴らは全員殺しているが 、
中には生きて帰って行った奴も居て 、
俺の存在は次々に世間に知られていった .
夢幻の魔女レツテ
魔王に次ぐ最強の魔族として .
文字数:1963文字
今回は少しグロ描写を入れました!
少し書き方が前と違う気がしますがご了承下さい .
次回 = #5 魔王 ( 仮 )