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狂信者の悪魔
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これの続き
ルシファー 「……びびったぁ~」
マルファスが消えたあとルシファーは、ほっと息を吐く
べリアル 「…なんか荷物重いんだけど」
ルシファーはべリアルの持っていた袋を持ってみる
ルシファー 「…重っ!」
ずっしりとした重みを感じたルシファーは床に袋を置く
ルシファー 「扇は後で確認するとして、この袋の中身だよね…」
べリアル 「しゃあない引っ張り出すか。ルーシィ頼むわ」
ルシファー 「オッケー」
すると出てくる
ルシファーに似合うような服から、流行の服まで、ありとあらゆる洋服が次々と出てくる
ルシファー 「流石に多いよ…」
マジックかと思うほどに出てくるが、まだ底は見えない
べリアル 「床が埋まるほどって、どんぐらい詰め込んでんだよ|アイツ《ミカエル》はよぉ」
そう言っている間にも床は洋服で埋もれて行く
べリアル 「ルーシィ一旦ストップ。このままだと片付けられなくなる」
ルシファー 「あ、それもそっか。でもこれどうしよ」
べリアルはニコッと笑う
いや、ニコッではない。ニヤッと笑った
それを悪魔の笑みと言うのだろう
べリアル 「放っとけ。カイム仕事だ」
カイム 「かしこまりましたべリアル様」
突然現れた悪魔にルシファーはビクリと反応する
カイム 「初めましてルシファー様。そしてべリアル様、私はどうしたらよろしいですか?」
ルシファー 「あ、うん」
べリアル 「取り合えず俺のことを様付けするのを止めろ」
カイム 「かしこまりましたべリアル。そしてこの様子からして服の片付けですね」
べリアルが状況を説明するより速くカイムは察する
べリアル 「任せた」
カイム 「えぇ、おまかせください。それではごゆっくりお過ごしください」
カイムは散らばった洋服と袋を回収して颯爽と退場していった
べリアル 「いいだろ俺の部下」
ルシファー 「あーね……狂信者じゃないことを祈るよ」
べリアル 「それはないだろ…多分」
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【補足】
ルシファーにはパイモンっていう狂信者がいるよ
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【一方カイム】
カイム (遂にべリアル様に呼び出されてしまった。べリアル様のあのお顔も美しい。あぁ!ルシファー様が羨ましい)
べリアルから預かった洋服を丁寧に畳みながら悶えていた
カイム (べリアル様に認めてもらえただけでも光栄なのですが…できることならその傍らに控えていたい!…あぁ、幸せです‼)
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しっかり狂信者なカイム君でした