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黄金の館に潜む影
すず
読者の皆さんへ、改めて、このミステリー小説のルールを確認しておこう。
容疑者の発言などを結びつけ、読者の皆さんが犯人を探し出すという謎解き&ミステリー小説です。
解説は次の話にありますのでわからなかったらみてみてください。
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山奥に佇む豪華な「月蝕館」。その主、大富豪・神宮寺氏が殺害された。
現場は、壁一面に装飾鏡が並ぶ「鏡の間」。床には争った際に割れた香水の瓶が散らばり、甘い香りが充満している。
【5人の容疑者による証言】
長女・麗華(モデル):
「私は廊下の突き当たりにある大きな鏡でメイクを直していたわ。そうしたら鏡越しに、背後の角を右から左へ猛スピードで走り去る人影が見えたの! 犯人はあっち(西棟)へ逃げたはずよ!」
長男・大介(投資家):
「俺は1階のバーカウンターで酒を飲んでいた。氷が切れていたからキッチンへ行こうとしたが、面倒になってやめたんだ」
メイド・ナオ(新人):
「私は2時ちょうどに廊下のモップ掛けをしていました。でも、麗華様が鏡の前にいらした姿は一度も見かけませんでしたよ」
執事・佐藤(ベテラン):
「私は旦那様に呼ばれてお茶を運びましたが、部屋は無人でした。ただ、廊下の鏡に自分の姿が映って、一瞬誰かいるのかと驚いてしまいましたな」
主治医・木村(親戚):
「私はずっと別棟の医務室にいました。でも、2時過ぎに母屋の方で『ガシャン』と何かが割れる音を聞きましたよ」
……さて、五人の証言をよく読み返してみてください。
一人だけ、どうしてもあり得ない『嘘』をついている人物がいます。
物理の法則は、嘘をつきません。
犯人は誰か。答えは次回の【第2話:黄金の館に潜む影 解答編】で公開します