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area1 人形シティ 探索編
〜人形シティエリア〜
人形シティにやってきた5人を、とんでもない数の人形が出迎えた。
フランス人形、マトリョーシカ、ハワイ人形などの外国の人形や、着せ替え人形などの日本の人形があちこちに置かれている。
これが普通の人形ならまだマシだっただろう。だが、この人形達は`等身大`である。
つまり、自分たちと同じ大きさの人形がずらりと並んでいるのだ。
不気味でしかない。
大和「夜だからかすごい怖く見える・・・」
瑠奈「昼は可愛かったのに・・・こんなに変わるんですね」
人形シティエリアに来たメンバーは、大和、瑠奈、おおはらMEN(|大原大司《おおはらたいし》)、トントン(|桃瀬豚平《ももせとんぺい》)、絵斗の5人。
絵斗「本当に帰れんのかな・・・」
豚平「帰れんかったらまずいやろ。仕事もあんのに」
5人で話しながら町を歩いていると、
**ゴーン!ゴーン!**
大きな時計の音が聞こえてきた。どうやら町の真ん中にあるタワーから音が鳴ったようだ。
気がつくと日も沈みきっている。
大司「なんすか・・・?」
完全に太陽が見えなくなった途端、人形達が一斉に5人を向いた。そして、カチャカチャと音を立てながらこちらに向かってくる!
大和「うわあああああああ⁉︎」
瑠奈「いやあああああ‼︎」
絵斗「どわあああああああああ⁉︎」
大司「おわああああああ‼︎」
豚平「ぎゃああああああああああ⁉︎」
5人は悲鳴をあげて逃げ出した。
人形達はすごい速さで追ってくる。そりゃあもうほんとにオモチャなのかと疑うくらいの恐ろしい形相で。
やっとのことで人形達を撒いた。人形達はしつこく探し回っている。
大和「なんだあれ・・・⁉︎」
絵斗「魂が宿るって、あれのこと・・・?」
豚平「でもまぁ、辻褄は合うな」
瑠奈「すごい怖いです・・・」
大司「・・・あっ、これ見てください」
ずっとスマホをいじっていた大司は、その画面を4人に見せた。
そこに映っていたのは、『オモチャランドでまたしても神隠し』というネットニュースのタイトルだった。
大司「あの人形達、この事件に何か関わってるかもしれないっすね」
絵斗「じゃあ、俺達もその“神隠し”に巻き込まれた・・・?」
大和「可能性は高いよね」
瑠奈「なら、早くここから出なきゃですよ!」
豚平「まぁせやな。隠れながら移動するか」