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第10話 「怒鳴り声」
夢明「…結局また行けなかったな、」
私は適当なコーヒーとお菓子をコンビニで買った。でも、あんまり味がしなかった。
夢明(…今日はいじめのこと言うって約束してたのにな……言えなかった…)
結局明日も言えないんだろうな。どうせプレッシャーかけられて。
…今思うと、うちの親っていつもそうだ。
勉強をしないと圧をかけてくる。そして、いつもの優しい目が消えて、声が低くなる。
これって、“当たり前”じゃないのかな?
あと、学校に行くことが本当に“当たり前”なのかな?
夢明(…ダメだダメだ、考えたらおかしくなっちゃう。やめよう…)
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友達「無月〜消しゴム忘れたから貸して」
無月「え、忘れたの?…まぁいいけど」
友達「ありがとありがとw…てか今思ったけど無月って忘れ物したこと無くね?」
無月「あーね…確かに無いかもな」
友達「だよな!すげぇなホントに…頭の回転どうなってんの笑笑」
無月「毎日家出る前にチェックしてるからね」
友達「すご…笑」
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夕方。
夢明「もう帰らなきゃダメだよな…」
こんな生活、いつまで続くんだろう…
夢明「…ん?あれって…」
無月「え、夢明?」
夢明「あ…無月…、!早いね、💦」
無月「まぁ今日は部活無かったし。…夢明も早くない?今日部活見学じゃなかった?」
夢明「あ……えっと……」
、……言い訳が思いつかなかった。言葉が出なくて、頭が真っ白だ。
無月「…もしかして頭痛してたの?まぁそりゃ仕方ないさ、帰ろう」
夢明「__…え、?__」
無月「?どしたの」
夢明「あ、いや、なんでもない」
無月「…?そ」
…いつもなら帰り道、よく話しかけてくれる無月だが。。さすがに悟ったのか、今日は無言のまま帰った。
無月「ただいまーーー」
母「あらおかえり!…あれ、夢明早いわね」
夢明「えっと……えっと…まぁ色々あって、」
無月「ちょっと体調悪かったんだって。見学はまた今度できるらしいし大丈夫らしいよ」
母「あらそうなの。…じゃ、今日はまだご飯できないしお風呂先よ!…無月から入ってきな」
無月「え、?俺?まぁいいけどさ」
母「うん!…今日はちょっと夢明と話したいことがあってね」
無月「あ、そうなの。OK」
夢明(私…?)
無月「じゃあさいなら」
そうして、無月は行ってしまった。
夢明「お母さん…私に、話?」
母「うん!ちょっとね!☺️」
……きっと笑顔だし大丈夫だよね、うん…
そうして、お母さんの部屋に行った。鍵を閉められた。
…なんで閉めたのかは知らないけど。
夢明「それでお母さん、話って…?」
母「…今日、どこに居た?」
夢明「………え?」
お母さんの顔から笑顔が消えた。声が低くなって、目のハイライトも無くなっている。
母「正直に言いなさい。ね?」
夢明「あ……あ………えっと、あの……その……」
母「はぁ……そんなに焦る必要ある?私は夢明のために頑張って勉強教えてあげていたのに!!!その努力を認めてくれないっていうの?どうして今日学校に行ってなかったのよ!!!」
お母さんは泣きながら言った。
母「もう私も限界なのよ!!**どうして行かなかったの!!!**」
…お母さんの怒鳴り声、久しぶりに聞いたような気がした。
確か、私が少1の時もこんなことあったな。
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
母「**なんで私がこんなに頑張って教えてるのに!!どうしてわかってくれないの!?**」
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
…トラウマだった。
それから私は、“優等生”を演じたのに。
結局、また限界が来た。
夢明「ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」
母「…謝っただけで許してくれると思ってるわけ?…もういいわ、私飽きれた。夢明のことなんて信じなきゃ良かった」
夢明「そ、そんな………やめてよお母さん、」
母「……無月よりできないくせに。…どうせ何もできないくせに」
その時、私は心に穴が開いた気がした。それと同時に、涙も出てきた。
母「………もういい。今日は部屋でご飯食べなさい。私は夢明のご飯なんて作りたくないから。」