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ロストワンの号哭 叶空
心の内に眠る、たった刃渡り数センチの不信感が
挙句の果てに、彼の静脈を刺してしまった。
殺人の快楽に溺れた。
最期に「愛してる」なんて戯言が飛び出してきて
持っていたレスポールさえも、凶器に変えてしまったんだ。
これはノンフィクションの、僕の話。
数学と理科は好きだったのですが
国語が何度やっても分からなくて、嫌いでした。
どうも自分には「答えがない」というのは合わないようで。
正しいのを探して悩んでいりゃ、どれも不正解というオチでした。
さてさて、本日の宿題は、無個性な僕のこと。
「将来の夢」だとか、分りゃしない。
答えが無いのは、自由がないのと同様。
もう何もわからないや。
過不足も不自由もないこの最近にみんな生きてるのに、なんで僕たちは時々…いや、毎日。
悲しいって、淋しいって言うんだ。
「黒板のこの漢字が読めますか」
はい。
「あの子の心象は読めますか」
…はい。
「その心を暗く染めたのは?」
…誰なんだよ。おい、誰なんだよ!
「そろばんでこの式が解けますか」
はい。
「あの子の首の輪も解けますか」
…はい。
「僕たちこのまんまでいいんですか」
どうすんだよ。
あーもうどうだっていいや!
いつまで経ったって僕は、僕たちは
ぞんざいな催眠に酔って、抜け出せない。
それに気づかず、世間はどうしようもなく大きくて小さい驕傲なんてものを
心のうちで匿っているんだ。
昨日の宿題は相変わらず解けないや。
過不足も不自由もない最近という歯車の中に生きている。
ひとつ狂えば全てが狂う、ただ目標も何もなく、ひたすら労働して力尽きて止まる。
でも代わりはいくらでもある。二つ三つ抜けたところで、世間は何も変わらない。
だからこそ、淋しいのだと、悲しいのだと。
「黒板のこの漢字が読めますか」
はい。
「|あの子《僕》の心象は読めますか」
…はい。
「その心を黒く染めたのは?」
わからない。何も知らない。誰?僕は、誰だ。
「そろばんでこの式が解けますか」
はい。
「|あの子《僕》の首の輪も解けますか」
…はい。
「僕たちこのまんまでいいんですか」
おいどうすんだよ、なぁ!どうすんだよ!
「面積比の公式言えますか」
いいえ。
「子供の時の夢は言えますか」
…いいえ。
「その夢すら溝に捨てたのは?」
おい誰なんだよ。
「もう知ってんだろ…!?」
いつになりゃ大人になれますか?
「…」
そもそも大人とは一体全体なんですか?
「…」
どなたに伺えばいいんですか?
「…」
おいどうなんだよ。
もうどうだっていいや!
わけわからんすね。ノリで作っただけなんで書きたいものがバラバラになった٩( ᐛ )و
ま、おつりんご〜🍎