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異能力者と仲間達#2〈入学初日から寝坊?〉
「…なさい、…きなさい、起きなさい」
んぉ?
「んぬぅ…あと3分…」
「今7:40よ!?」
叔母さんの焦った声が聞こえた。
7:40…なーんだ…
…
え
「嘘っ…!」
がばりと起き上がる私、|結亜《ゆいあ》。
待って待って待って待って、高校の入学式は9:30からでしょ、なら、大丈夫…。
いや違う!
その前にいろいろあるから、8:30にはついてなきゃいけねぇ!で、うちから高校まで遠いから、7:30に出る予定で…
「…終わった…」
いやいやっ、8:00に出ればぎり間に合う!はず!あと20分?なんとかなるんじゃね?
「とりあえず朝飯、用意してくださいっ!」
「分かってるわよ!おにぎりと味噌汁だけだけど良いでしょ?」
「ナイス叔母さん!」
新しい制服はセーラー服。中学ブレザーだったから、慣れてないんだったー!ささっと着替え終わると、目の前に味噌汁だけ出された。
「汁物だけなら一気に飲めるでしょ!」
「ナイス叔母さんーっ!」
グビッと飲み干してから髪の毛をまとめる。普通の一つ結びだ。
「今何分!?」
「7:47!!」
よしっ、ぎり間に合うな、これ!
歯磨いて、かばん持って、定期券確認して、鍵確認して!
「よっし、行ってきます!!」
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クラスは1クラスしかなかった。
しかも極少人数。よく成り立ってんな、と思うほど。
「はーい、皆さんの担任の藤ヶ谷です。フジって呼ばれてるんで、みんなも僕のことそう呼んでねん。」
チャラチャラした男の人が教室に入ってきた。なんだこいつ…。ほんとに先生かよ。
「えー、見てもらうと分かるとおり、この学校、人数が凄い少ないんだよね。異能力持ちが少ないからさ~。なので、クラスもたったの8人です!少なすぎるねぇ(笑)」
私は知ったこっちゃねぇんだが、異能力専門学校では多い方らしい。でもまぁ、人数少ない方が仲良く出来るもんじゃね。
「てことで!次の時間は自己紹介してもらうね〜!なんかネタ考えといたほうがいいよ!」
フジは(呼び捨てでもいいのだろうか)、スーツがめっちゃしわしわ。世話してくれる人がいないんだろうなぁ。
周りを見ると、女子4人、男子4人とちょうど半々。あれ、待って、女子も男子も、とんでもない美形がいるんだけど…!
--- ちょっと楽しみだな、なんて ---
1000字いかないくらいで止まりましたね。
まあ、1000字目安に頑張っていきます。