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🦖⚡️あの夏の記憶__。
原曲
「あの夏が飽和する」カンザキイオリ様
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カチカチッ
「昨日午後◯◯時頃、自宅で亡くなっている△△さんの遺体が発見されました。自殺による死亡とみて警察は捜査を進めています。△△さんの足元に落ちていた遺書には「貴方が大好きです。ずっと推して、愛していました。〜…」といった文章が綴られていました。△△さんはSNSで「□□@💛🌈推し」という名前で活動しており〜…」
「うわぁ…誰かのファンだったのかな…」>
コンコンッ
「んー!」>
ガチャ
<「…たっつん」
「おぉ、ごめん今編集中だったんだけど…」>
俺は振り返らずに画面と睨めっこしながら話しかけた
<「…全然、ええで。悪いな、」
「ううん〜、それで、どうし…た…」>
振り返ると、そこにはずぶ濡れのたっつんがいた
<「…あは、 w」
「あは、じゃないよ!?何でそんな濡れてんの!?」>
「外、雨!?え!?風邪ひくってば!」>
俺はタオルを持ってきてたっつんの身体を拭く
<「…ごめん、 w」
「大丈夫だけど…!どうしたの!?もう〜…」>
<「俺…、」
---
<「…昨日|人《リスナーさん》を殺したんや、」
「…えっ?」>
君はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま
<「っ…ポロッ」
部屋の前で泣いていた
夏が始まったばかりというのに
<「…プルプル」
君はひどく震えていた
そんな話で始まる、
あの夏の日の記憶だ__。
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〈昨日のDMにて〉
「ねえ、いつになったら好きになってくれるの」
殺したのは|隣の席《画面の奥》の
⚡️「いい加減しつこいわ」
いつも|虐めて《絡んで》くる|アイツ《ファンの人》
「好きになってくれないと死んじゃう、良いの?嫌でしょ?じゃあ他の子と絡まないでよ」
もう嫌になって
⚡️「嫌いやから死ねば?」
|肩を突き飛ばして《最低なこと言って》
「ニュースになってあいにいくね」
|打ち所が悪かったんだ《本当に会いに来たんだ》
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<「もう|ここ《からぴち》には居れへんと思うし、」
<「どっか遠いとこで死んでくるわ、w」
そんな君に俺は言った
「…それじゃ俺も連れてって」>
<「はッッ!?お前はここに…!」
「連れてって」>
<「っ…わーった…」
「金は大事、、」>
財布を持って
<「…っ、念の為、や…」
ナイフを持って
「電車の中でマイクラしよーよ、w」>
<「おう、ええな、w」
携帯ゲームもカバンに詰めて
<「PC…」
「マイク…」>
いらないものは全部
<「壊していこう、」
「壊していこう…」>
<「からぴちの…写真、、」
あの写真も
「「からぴちの記録」…か、、」>
あの日記も
<「今となっちゃもういらんか、、wポロッ」
|人殺し《たっつん》と|ダメリーダー《じゃぱぱ》の
「君と俺の…、、」>
旅だ__。
<「はぁ…はぁ…ッ」
「く…ッ」>
そして俺らは逃げ出した
この狭い狭いこの世界から
|家族《カラフルピーチ》も|クラスの奴ら《リスナーさん達》も
何もかも全部捨てて
君と2人で__
「遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよっ…!」>
「この世界に価値なんてないよ…ッ…ポロッ」>
「人殺しなんてそこら中に湧いてるじゃんかッ!!ポロッ」>
<「じゃぱぱ…、ポロッ」
君は何も悪くないよ、
たっつんは何も悪くないよ…、、
---
「からぴち面白くない」
「うるさいだけだろ」
「トーク力ないの??」
結局俺ら誰にも愛されたことなんて無かったんだ
そんな嫌な共通点だけで
俺らは簡単に信じあってきた
「…たっつん」>
<「ん、?」
「…手、繋ぐ?」>
<「…おう、w」
君の手を握った時
微かな震えも既に無くなっていて
誰にも縛られないで二人、
線路の上を歩いた。
<「じゃぱぱ!来とるで!!」
「おい!!お前ら!!」
「やっべー!逃げろ!!w」>
金を盗んで
二人で逃げて
どこにも行ける気がしたんだ
<「…っはは、w」
「あははっw」>
今更怖いものは
俺らにはなかったんだ
<「はぁ…ッ」
額の汗も
<「?そのメガネ誰のや、?」
「…あ、もふくんのだ。」>
落ちたメガネも
「…まぁ、今となっちゃどうでもいいな」>
「あぶれ者の、小さな逃避行の旅…だしね、w」>
<「…ふっ、そうやな、w」
ああ____
「なぁ、たっつん…」>
<「なんや、?」
「いつか夢見た…優しくて、」>
「誰にも好かれる主人公なら…ッ」>
「汚くなった俺たちも…見捨てずに、」>
「ちゃんと救ってくれるのかなぁ…ッ…?ポロッ」>
<「…そんな夢なら捨てたわ」
「っえ、?ポロッ」>
「なん、で…」>
<「だって現実を見ろや!!!」
<「シアワセの四文字なんてなかった…ッ」
<「そんなの今までの人生で思い知ったやないか…ッ!!ポロッ」
<「自分は何も悪くねえ、って…ッ、ポロッ」
<「誰もがきっと思っとる…ッ」
---
あてもなく彷徨う蝉の群れに
「はぁ…ッ、はぁ…」>
水も無くなり揺れ出す視界に
__「…さんっ!どこ……かっ…!」__
__「出て…よ!!じゃ…ぱ…!」__
迫り狂う鬼たちの怒号に
<「…見つかるのも、時間の問題…やな、w」
「ふふっ…wだね、w」>
バカみたいにはしゃぎあい
<「時間の…問題ッ…やな、」
ふと君はナイフをとった
「はッ…?たっ、つん…?何し、て」>
<「…じゃーぱが今までそばにおったから…ここまでこれたんや、w」
<「…だから、もうええよ…w」
「まっ、て…ッ、たっつんッ!!ポロッ」>
<「もうええよ…ッ、ポロッ」
<「死ぬのは俺一人でええよッッ!!!ポロッ」
---
そして君は首を切った
まるで何かの映画のワンシーンだ
白昼夢を見ている気がした
🍪「じゃぱぱさんッ!!!ギュッ」
🍗「お前らッ…!ほんと、、馬鹿野郎ッッ!!!ギュッ」
気づけば俺は捕まって
君がどこにも見つからなくって、
君だけがどこにもいなくって___
そして時は過ぎていった…ッ
ただ、暑い暑い日が過ぎていった…ッッ!
「たっつん…ッ!!」>
🍪「じゃぱぱさん…ッ、ポロッ」
|家族《他のメンバー》も、
🦖「皆んな、たっつんどこ行ったか知らない?」
リスナー「え、たっつんさんはもう…____、?」
|クラスの奴ら《リスナーさん達》もいるのに、
なぜか|君《たっつん》だけはどこにもいない…ッ
あの夏の日を思い出す、
俺は今も、今でも歌ってる…
「たっつん…ッ」>
「お前を…ずっと探しているんだ…ッ」>
「お前に言いたいことがあるんだ…ッ!!ポロッ」>
「はっくしゅんッ!!!」>
九月の終わりにくしゃみして
🦖「せーの…!」
🌈🍑「カラフルピーチです!!…はははっww」
六月の匂いを繰り返す
<「ははははははッッwww」
君の笑顔は、
<「うちとにゃんにゃんする?///」
🌈🍑「はははww」
君の無邪気さは、
頭の中を飽和している…ッ!!!
「聞こえてるか、?たっつん…ッ」>
「…誰も何も悪くないよ…ッ、」>
「たっつんは何も悪くはないから…ッ、ポロッ」>
「…もういいよ、!投げ出してしまおう!!ポロッ」>
「そう言って欲しかったんだろッッ!ポロッ」>
「なあ…ッッ!!ポロッ」>
<「…ごめんなぁ、、じゃーぱ、 wポロッ」
---
「…っていう夢見たんだよね、 w」>
<「怖すぎるやろ w」
目の前にいる彼に俺は声をかける
だが、パソコンに集中していて俺の方には見向きもしない
「いや、口調とか話し方とかもそのまんまだったんだよ」>
<「へー…そうなんや…」
「ほんと、思い出すのも辛いから嫌だわ…w」>
そう言いながら苦笑する
彼の見ているパソコンの右下にはボイスチャットの表示があった
そこには「ゆあんくん」と表示されていて
マイクはオンになっていた
<「おい…ゆあんくんに全部聞かれとるで…?w」
「…え?」>
彼は固まって動かなくなる
<「馬鹿やなぁww」
「…待って、確認する」>
彼はそう言うと、ボイスチャットじゃない他のサイトを見始めた
いや、ちゃうて。ボイチャやって。w
「…ちょっと行ってくる、」>
<「え!?ちょっ…じゃぱぱ!?」
彼は部屋を出て一目散にどこかへ向かった
<「ったく…」
俺はため息をついて彼の座っていたゲーミングチェアに腰を下ろす
<「落ち着きのないリーダーやなぁ…w」
ふと彼の見ていたサイトが目に入る
<「…なんてな、w」
「先月亡くなったゲーム実況グループのTさんの荷物から遺書が見つかったそうです。
その遺書はそのグループのリーダーであるJさん宛に書かれた物らしく〜…」
<「もう話せんのに…何してんやろなぁ…ッ、ポロッ」
どうも、主のなーこです!
初の曲パロに挑戦してみました!
そして、メリーバッドエンドっていうね!!
私メリーバッドエンド大好物なんですよね!!!w
ちょっと解説とかも書こうかなと思ってるのでそちらもご覧ください!
5500文字…w
やっぱり🦖⚡️好きだわぁ…