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転生したら宮の御方の女房でした。
宮の御方は源氏物語に出てくる蛍兵部卿の宮(光源氏の弟)と真木柱(髭黒の長女で紅梅の後妻)の娘です。
女房は奥さんって意味の方ではありません。侍女とかそっちの方の女房です。
私、神田琴葉は転生しました。それも宮の御方の女房に。3ヶ月前に交通事故に遭って、それで目覚めたら宮の御方の女房、若葉の君だったのです!物語の中、しかも登場しないキャラに転生することなんてあるんだね…
「…若葉、これをお母様に…」
「承知しました!」
ご主人様はとっても内気で誰にも会いたがろうとしない。ご主人様が心を開いているのは母君、紅梅の大納言の中の姫君、私ぐらいね。
「…真木柱様。姫様からです」
「若葉、ありがとう。それにいつもあの子のこと気にかけてくれてありがとね。あなたも宮の御方と同い年なのにとてもしっかりしていますね」
そりゃそうですよ。前世では27だったからね!なのに今じゃ16歳の乙女だよ…
「…若葉、中の君を呼んでちょうだい。3人に貝合わせをしましょう」
「ええ。そうしましょう!」
ご主人様はとても可愛らしい。現代なら学校の高嶺の花になれるくらいって感じ。
あと紅梅の大納言の次女、中の君とはとっても仲がいいの。
「中の君様!」
「うわぁ。びっくりした!若葉、どうしたの?」
「ご主人様がご主人様と私と中の君様で一緒に貝合わせをしたいって!」
「やろうやろう!」
3人で貝合わせした。週に3回くらいの頻度で私たちはよくやるんだ。ま、この時代の乙女たちはやることがないのよ。
私は第二の人生を宮の御方の女房で一生を終えるつもりです!