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拾参
愛「は・・・!?」
音の国の幹部達は、全員青ざめた。
いるま「愛!舞!お前らなんてことしてくれやがった!?」
舞「はぁ!?なんでこっちに言うのよ!」
Relu「だってそうやろ!そもそも、お前が余計なことするから・・・!」
全員大パニックで、責任転嫁を始めた。
愛「・・・みつば」
みつば「何?」
みつばは謝罪してくれるのか、と少し期待した。だが、気がつくとみつばは倒れていた。
かなめ「みつば!?」
うらら「大丈夫!?」
愛「全部全部!あんたのせいよ!あんたが目立つから!あんたが先に玉の輿に乗って調子乗るから!」
みつば「え・・・?今、何が?」
ひなみ「お姉ちゃん!」
なんと愛がみつばを殴ったのだ。
ないこ「てかなろ屋さん!?なんであなたが時の国側についてんの!?」
なろ屋「実は・・・僕とかなめさんは従兄弟同士でね。それもあって、うららさん、みつばちゃん、ひなみちゃんとは本当の兄妹みたいに遊んでた仲なんだよ。そらちゃんもみつばちゃんには特に懐いてて、幹部みんなみつばちゃん達のこと、姉妹のように可愛がってきたんだ」
ないこ「は・・・?そんなこと、一度も言ってくれなかったよね!?」
なろ屋「言う必要ないじゃん。そう言うわけで、時の国が同盟に入るって聞いて、僕達も入ることを検討し始めてたんだよ。でも同盟を破棄したって聞いて、僕達もやめておこうってなったんだ」
ないこ「・・・嘘」
項垂れるないこを尻目に、愛はなおも叫んでいる。
愛「ふざけんじゃないわよ!なんであんたばっかり!なんでいっつもあんたが可愛がられるのよ!?」
みこと「ちょっ、愛ちゃん!落ち着いて!」
愛**「あんたさえいなければ!あんたさえ消えてくれれば、私がみんなにチヤホヤされたのに!」**
愛の叫びは、虚しく響き渡っていた。
こうして、音の国と時の国の戦争は、音の国側の降参で幕を閉じた。
愛と舞は要注意人物として、投獄される事になった。愛は捕えられた後も、「みつば!絶対ぶっ殺してやる!」と執念深く叫んでいたという。
そして音の国は、瓜の国の支配下に置かれることとなり、総統の座はなろ屋に移ったという。
ないこは現在もかなめに謝罪の手紙を送っているが、「みつば本人に謝らない辺り、反省してないね」と手紙を全て破り捨ててしまった。
そしてみつばはというと。
結婚式は台無しになってしまったが、しのは「守れなかったお詫びだよ」と、みつばを高級レストランに連れて行ってくれた。そして友達の花音はすちと結婚する事になり、結婚式の友人代表スピーチを任された。
さらに、ネットでの繋がりで「苺連合王国」との交流も始まり、来年には苺連合王国の同盟に参加する予定である。
みつばは大勢の友達と、自分を守ってくれた兄、姉、妹、心優しい夫と幸せに過ごしている。
私を裏切ったこと、後悔させてやる!
〜end〜
完結しました!
これまで見ていただきありがとうございました!
VOISING×カラフルピーチの新作もよろしく!