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歌姫に生えた小さな羽
「じゃあ、これから相棒、ってことかな…」
彰人「だな!」
にかっと星が光りそうな笑顔で返された。
そっか、。
私、もう、自由なんだ、!
「改めてよろしくね、彰人!」
笑顔でそう言った私。
彰人「…」
「ん?どしたの?」
彰人「い、いや、何でもねぇ!よろしくな!」
「う、うん」
なんかフリーズした後がっついて来たんだけど。
こわ。
テンションどうしたんだろ。
彰人「じゃあ後は時間いっぱい歌いまくるか!」
「おーっっ!」
「「ありがとうございましたー!」」
「楽しかったぁ、、、」
彰人「だな!」
「っていうか、ホントのホントに彰人の家にいていいの?」
彰人「今更だろ」
「えっ」
彰人「相棒を外に放り出してるなんてヤツいねぇよ」
「そっか、……そっかぁ…相棒だから………」
少し、うれしくなる。
こんなに、温かいのは初めて。
何かが、ポカポカする。
人の温かさに、初めて触れて。
自分の温かさを、初めて知った。
ガチャリ、と玄関の扉を開いた彰人。
「あ、あわわ、わわ…」
彰人「なんでそんなに緊張してんだよっっ!!」
「だ、だってぇ…」
彰人「い、いいから入るぞ!」
「わっ、待って~~!!!」
腕を掴まれて、半ば強制的に家の中へと連れていかれた。
ご両親さんいたらどう思われ…
絵名「あ、桜月に彰人!おかえりなさい!…お父さんにも、事情は説明したから大丈夫」
「絵名さん、?」
今なぜか、凄く暗い顔をしてた。
お父さん、って言った時から。
何か、あるの…?
絵名「、さ!許可は下りたんだし、部屋づくりして荷物も下ろしちゃいましょ!」
「は、はい、」
絵名「それから敬語はなし!”さん”もつけたらダメ!」
「え、あ、っうん!分かった!そ、その、」
絵名「どうしたの?」
「お、お父さんに一言、お世話になりますって言いたくて、、」
絵名「あ、……」
彰人「オレが伝えとくから荷物とか整理してこいよ!桜月がそう言ってたって言っとくから!」
絵名「空気になってた彰人にしてはいい案!さ、桜月も行きましょ!」
「う、うん、…」
…空元気みたい。
大丈夫、かな、、