公開中
東方 境界録[第1話]
boar1222
ある日、幻想の世界から
結界が消えた。
普通の結界も、博麗大結界も、どんな結界も消えた。
理由?さぁね。
ただ手がかりになるかもしれないものはある。
異質な魔力、さ。
--- 博麗神社 ---
??|はー…暑いし眠い…
そう呟きながら床に寝転がっている巫女
楽園の巫女〔|博麗 霊夢《はくれい れいむ》〕
霊夢|眠いし暑いし…それにやることもないし…終わってるじゃない…
???|おーい!霊夢〜!!
霊夢|ゲッ…あんたは…
霊夢の名前を叫びながら走ってくる魔法使い
普通の魔法使い〔|霧雨 魔理沙《きりさめ まりさ》〕
魔理沙|ゲッってなんだよ!
霊夢|別にー…それで、なんの用?
魔理沙|やる気ねぇな〜?私は紫から伝言を頼まれたんだ。
霊夢|紫から?というかアイツなら直接来れるでしょ。
魔理沙|それがそうでもないらしいぜ?ま、とりあえず伝言内容は「博麗神社の屋根に登って」だとよ。
霊夢|…それだけ?
魔理沙|それだけ。
霊夢|えぇ…
魔理沙|ま、とりあえず登ろうぜ!
霊夢|はいはい…よっと……登ったけど、次は何すればいいの?
魔理沙|さぁな?
霊夢|さぁなって…ん?
魔理沙|どうした?
霊夢|…後ろ見てみなさい。
魔理沙|え?(振り向く)…うぎゃぁぁぁ!?
?|そんなに驚かないでちょうだいよ?
魔理沙|急に現れる方が悪いだろ!
急に出てくるスキマ妖怪
神隠しの主犯〔|八雲 紫《やくも ゆかり》〕
紫|まぁまぁ、そう怒らずに。
霊夢|それで、なんの用なのよ?
紫|あら、気づいてなかったのね。
霊夢|…?
紫|博麗大結界について。
霊夢|え?博麗大結界がどうしたのよ?
紫|スキマの中に来なさい。
霊夢|は、はぁ…?
魔理沙|私もお邪魔するな。
紫|ええ、2人とも来てちょうだい。
--- スキマの中 ---
霊夢|来たけどなに?
紫|少しだけスキマを開けるわよ。
魔理沙|ん?これは…博麗大結界近くの森だよな?
霊夢|ほんとだ…
紫|霊夢、あなたならわかるでしょう?
霊夢|え?…って!なんで…!
魔理沙|お、おい?お前らだけじゃなくて私にも教えてくれよ?
霊夢|博麗大結界が…
紫|消えてる…または転移してる…ね。
魔理沙|は…?つまりそれって…
紫|幻想郷と外の世界の境目が無くなった…ということよ。
今度こそは失踪しません。
多分。