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公開中

幽霊になりたかった。

そっと教室のドアを開ける。 がらんがらんと鳴るその音の方へ誰も耳を貸さず、見られていない筈なのに、何故か視線とプレッシャーをぐいぐい感じる。 いつもの様に机に荷物を置き、いつもの様に授業の準備をして、いつもの様に机にハグを交わす。 いつもしていることなのに、今日はめっぽう特別に感じた。 何故なら今日は、"決心"がついたからだ。 誰にも邪魔されないし、邪魔する人はそもそもいない。 青い空の下は、いつもより明るく見えた。