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副部長からラブレター!?#0.5序章
原作はこちら:#0.1 副部長からラブレター!?
柏城れみりが許可を取らずに(リア友だから許してくれるよナ)アレンジしました。とうどが少し文字数が少なかったので、文字数をどっさりをプラスも兼ねて詳しくしました。見比べもいいですね〜。ここでキャラクター紹介(とうどのコピペ)
霧坂(きりざか)桜 中学1年 れんの彼女で主人公
大橋れん 中学2年 桜の〇〇
東空菊 中学1年 桜の友達
私はいつものように引き出しを開けた。
「え?」
手紙があった。これって、少女漫画とかによくある、《《あれ》》か…?
宛先を見ると…|部活《陸上部》の副部長だった。手紙の内容は…
『今日の放課後、屋上でもどこでもいいので、目立たない場所に来てください。…僕は屋上に行きます。大切な話があります。二年大橋より』
まさか、あの副部長から…。
みんなの憧れで、女子なんかは話しかけられたらキャーキャー言ってるし、みんな部員じゃなくても憧れちゃってるし、男の子だってきっと、副部長みたいになりたい、と思ってるはず。学校のそこら中にキラキラオーラを撒き散らしてる。そんな副部長からメッセージが来るなんて…。いや、待てよ。ぶちょ、副部長からなんだし、部活クビとか、そう言うことを考えた方が絶対にいい。き、期待しちゃ、だめ…。
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放課後。でも、どこに行けばいいんだろう。昼休み。5分休みよりは長い。副部長が屋上に来るなら、もちろん私も屋上に来る。でも、副部長には実は遊び心があったりして…。そんなわけないと言うことを信じるけど…。もしも部室とかだったら、探す時間はある。
コトン、コトン、コトン…
明かりが鈍い中階段。光っている自販機。その中に、足音だけがやけに響く。
そこには、遠くに外階段から屋上に登る影が見えた。
あれは…副部長だ。思わず息をのむ。
2人とも開放感のある屋上にひとつ大きい地図の裏に隠れた。
これなら、誰かが来てもバレない…
なんだか、少しだけドキッとした…。
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「来てくれたんだ。」
(もちろん。)
「あの、大切な話って…?』
キラキラオーラどころか、ハートオーラが剥き出しになっている。こ、これは…?てか、私、告白される前提では?
「あ。それがさぁ…」
副部長が、後を向いて口を抑えた気がした。
また、思わず息をのんでしまった。
照れた副部長を見て、胸がキュッとなった。
私も、|顎《あご》あたりに手を寄せた。
「ーっ」
副部長が、かすかに深呼吸した。
「つ、付き合ってください!」
「え!」
あまりにも唐突すぎて、その言葉しか出なかった。
「は、は、はいっ!」元気よく答えた。
また副部長から、未知のガッツオーラとキラキラオーラが出てきた。
「副部長は、彼氏なんだ…」
あの副部長を独り占めできたような気がして、スッキリ、というか、爽快感のような感じが、心を埋めた。
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次の日。友達の菊ちゃんに聞かれた。
「陸上部副部長の大橋先輩に告白されて、付き合ったって本当?」「うん。」
もうみんな知っているのか…誰から聞いたんだろ。
「嘘でしょっ!?」
そうすると、クラスのみんなが私の方を向いた。
「バッ」
みんなが振り向いた時の、大きな音が響いた。菊ちゃんの声が大きすぎて。
「え、え〜っ!?」「マジで!?あの大橋さんと!?」「私の大橋サマが〜っ」
副部長はあなたのものじゃない!てかみんな驚きすぎでは?
ギギ…ドアが|軋《きし》む音がして、副部長が現れた。
教室がざわめく。代表して、菊が言った。
「あの、桜と付き合い始めたって本当ですか!?」教室のみんながうなずく。どさくさに紛れて、誰かのシャーペンのカサカサする音が聞こえる。
「本当だよ」副部長が笑って言う。副部長が本来の目的を諦めた感じで教室を出ていく。
「あ、あのー」
何か用があるのか。副部長のことが気になる。肘を掴みかけた。
「何か、用があったんですか?」
「あ、いや…、なんとなく。桜さんと話したくなっただけ。」
「そ…うですか。」
教室に戻ろうとすると、みんながおめでとうと言ってくれた。
菊の独り言
「そう簡単に行くと思うな。私は桜を…ユルサンゾ…。」
どうして菊は許さないんでしょうか?
それは次回に明かされます。そして、桜が付き合い始めたのは誰が伝えたのでしょう?まぁ、それは#4くらいで明かされそうですね〜。
んじゃぁ!