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へったくそ☆
自分でも認識しております☆
「人狼……。冥天ま……
「サセナイ。」
人狼は冥に飛びかかる。
冥はよけて、再び冥天丸を呼ぶ。
次の瞬間、冥の手には冥天丸が握られていた。
でも……勝てない。
そんな気がした。
どうすれば……。
--- 全部凍る ---
えっ……?
--- できる 呪いは中和されている できる ---
呪い……?
誰だ……?
--- やれ やれ ---
冥天丸じゃない……。
--- 冥が死んでもいいのか! ---
これは、《《俺の声だ》》
分かった瞬間、ソラは気を失った。
---
バキッ!
---
再び意識を取り戻したとき、人狼は《《凍っていた》》
「これは……?」
戸惑うソラ。
冥の方に視線を向けると、冥は涙ぐんでいて、呟いた。
「ソラ……。」
---
《冥視点》
「ソラ……。」
数十分前
これは……死んだ……。
人狼に追い込まれた私は死を覚悟する。
その時、突如ものすごい咆哮が聞こえた。
振り向くと、|竜《ソラ》がいた。
竜が再び吠えると、人狼が凍る。
というか、あたり一面が凍った。
再び竜を見ると、竜はソラに戻っていた。
そして、今に至る。
「ソラ……?」
どういうこと?
記憶を取り戻したの?
|竜としての《私と過ごした記憶を》。
でも、ソラは混乱している。
やっぱり……。
「冥!」
「……なに?」
「なにか……隠しているのか?俺の……記憶。」
「……。あなたは、知らなくていい……
「知りたいんだ。俺は、きっと冥と前にも会ったことがある。それに、怖いんだ……。|こんなこと《人狼を凍らせること》ができる俺は、本当に人間なのかって……それとも、別の……なにかなのか……。」
「ソラ……私は……
「なぁ、教えてくれよ!」
ソラ……私は……
「ごめんなさい……教えることは、できない……。」
「なんでだよ……。」
「あなたに……自分をせめてほしくないから……。」
「それでも……
「でも、あなたがあなたであるために、すべて教える。私の、過去を。」
思い出しては、悲しくなる私の思い出を。
---
6(完)
次回は回想編!!