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السفر عبر الزمن
翻訳して読むと面白いかも
俺の名前は田中太郎!親が名前をなんも思いつかなかったせいでこんな名前になった、
高校一年生だ。
2030年の5月、GW明けに俺が登校していた時、俺は暴走したトラックに轢かれてしまった!
これは異世界転生モノでよくある展開!
そして俺は目を覚ましたのだった!
暗くてよく見えないけれど、なんか鉄の臭いがする。
最初にスキルとかを授けてくれる女神様とかはいないのか。
よし!こういう転生者はまずステータスとかスキル確認だ!
「ステータス、オープン!」
あれ?
「ステータス!オープン!」
出ない?
もしかしたらステータスという概念がないのかもしれない。
じゃあスキルはどうだろう。
とりあえず手に念じてみる。
「ハァッッ!」
何も出ない。
「ヘァッッ!」
やはり何も出ない。
このタイプは知識で無双するやつなのだろうか。
とりあえずこういうのはかわいい案内役と出会うのがセオリーだから、
外に出ようとドアノブに手をかけたら、ドアの向こうの何かと目があった。
ドアについている四角いガラスから、この世のものとは思えない生物なのかすらわからない名状しがたき怪物がいる。
すぐに俺は後ずさりしてドアから一番遠い部屋の隅へ来たが、怪物は俺のことを認識していてドアをバンバン叩いてくる。
どうしたら生き残れるんだよ!こんなん知らねーよ!
金属製のドアがどんどん凹んでいく。俺はこんなところで死ぬのか?
もうだめだと思った瞬間。怪物が倒れた。
よく見ると、遠くに銃らしきものを持っている人間が見える。助かった!
これは女の子に助けてもらいながら俺が戦略を考えるやつだな?
とにかく礼を言おうと人に近づいたら、銃を突きつけられた。
「من أنت؟ هل أنت عضو في جماعة الوحوش؟」
何を言っているのか全然わからない。
「あのー...俺は善良な一般市民で...」
「هذا مثير للريبة. هل يجب أن نراقبه؟」
なぜかツタを首輪みたいにしてつけられた。見た目は普通のツタなのに、全くちぎれない。
女の子はまさに異世界!という格好をしているわけでもなく、人間にはない部分!があるわけでもなく、オーバーサイズのパーカーと短パンの銃を持った女の子だ。
「あの...あなたの名前は...?」
とりあえず名称がないと困る。
「هل أنت جائع؟」
ハル、アンタ、ジャージェ?
名前はハルってことか?
「俺は田中。よろしくな。」
握手しようと手を出したのだが、更に手首にもツタをくくりつけられてしまった。
手首にもついたからわかるが、何か生暖かい。
「أنت مطيع.」
なんて言ったのかわからないが、たぶんよろしくとかの意味だろう。けれど、よろしくと言った相手に首輪をつけるのはどういう文化なんだ?
そのまま連れられていると、道幅の狭い繁華街のような場所についた。
ハルは怪しい店の前で止まると、
「من فضلك انتظر هنا」
と言ったが、なんと言ったのかわからない。
ついていこうとしたら、銃を向けられた。突きつけられた銃口はとても冷たかった。
ツタを近くの柱にくくりつけられて、自分より年下の少女に飼われているようで自分が惨めに思えてきた。
道行く人々は異世界のような服ではないが、時折獣の耳がついている人がいる。だが、その人達はフードや帽子で頭を隠しているし、周りの人から嫌悪の目で見られている。
異世界ではケモミミは普通ではなかったのか?
暇になり、裏路地を覗くと誰かが人に馬乗りになり喉にナイフを突きつけていた。
たぶんこの光景は一生忘れないだろう。必死に吐き気を抑えていると、声をかけられた。
「سأذهب إلى الفندق.」
なんて言ったのかはわからないが、とにかくついていくしかない。
歩いていると、ボロい店の前についた。周りは夜っぽいし、RPGっぽく宿屋だろうか。
「وكم سيكلف؟」
「السعر 2000 ين لليلة الواحدة.」
よくわからない会話をしている。
「دعنا نذهب」
話が終わったようだ。首輪を引っ張られ、謎の四角いカードを使ってドアを開けた。
異世界にあるまじきハイテク!
ツタを柱にまたくくりつけられ、ハルはベッドに座った。もしかしてこの床で寝ろというのか?
美少女と部屋で二人きりというのは男子高校生の夢だが、こんなヘマしたら殺されるようなスリル満点の二人きりは望んでいない。
とりあえず寝転んでみるも、クビが窮屈で眠れない。ようやく首輪が邪魔なことに気づいたのか、ハルはツタを外してくれた。良いやつなのかもしれない。
ハルが銃を拭き始めると、なにか言い始めた。
「أنا إيسلا. أعمل في هذه المدينة. من أين أنت؟」
何かを聞かれていることはかろうじてわかった。
しかし、何を聞かれているのかはわからない。
「え〜っと、俺は田中。日本っていうところから来てしまったんだが...」
確実に通じていない。真顔で小首を傾げている。
「اسمك نيهون، وأنت من تاناكا.」
とりあえずニホンとタナカという単語は通じたようだ。
「帰る方法って知ってるか?」
たぶん知ってはいないだろうが、聞いてみるしかないし、早く帰りたい。
「أوه، أنا من هذه المدينة.」
これは...知っているのか?よくわからない。
「اذهب إلى الفراش مبكراً」
「سأذهب إلى المدينة المجاورة غداً.」
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