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瓶入り炭酸飲料
たおやかな曲線を持つ小瓶に、飲料としてはあまり見ない色みを持った液体がパッキングされていた。
店内の小さな棚に陳列されているそれ。午後2時の自然光と店内のLEDに照らされている。輪郭をシャープな白い光の線がなぞった。
銀色の蓋部分を掴んで、棚からそれを取り出した。液面が静かに揺れ、瓶は冷たさを提供する。
会計エリアの隅に追いやられていたセルフレジ。何度も触れたその液晶画面に今日も触れた。決済アプリのバーコードを読み取ると、レジ端末から軽快な電子音が発せられる。
数秒後、濁った音を上げながら感熱紙が吐き出す。菓子の袋のように山と谷が繰り返されている断面の上、小瓶が乗る。
感謝の定型文を垂れ流す店の自動ドアから出て、冬の昼間、張り切っている太陽にかざした。
絶妙にでこぼこしているその小瓶。日の光を通し、液の薄桃色をさらに柔らかくしている。人工的だが、目に悪くない色合い。
白濁のつまみを握り、上に軽く引き上げれば、銀色の蓋は容易に外れた。
手に持つ部分よりもなめらかなガラスを伝って、外気よりも冷やっこい半透明な桃色が口の中に流れ込む。
ぴりりと痺れるような感覚から遅れて、程よい酸味とわずかな甘さが下に乗る。
少し透明な部分が多くなった小瓶は、うららかな光をさらに飲み込んだ。
文字数が5ミニ。ちょっと嬉しい。