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エレクロ 本編 第5話「最初の異変」
結構長いかもしれません.......
さぁ、どんな展開が待っているのでしょうか!!
今回は前回より今後の物語につながる要素が多いかも!?((ボソッ
**本編 第5話「最初の異変」**
____主な登場人物たち____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
_________________
今にも眠くなりそうな、温かいぽかぽか日和。
レッドは窓側に腰掛けて、校庭をじっと見ている。
朝起きたときにはぱっちり目が覚めてたのに、
こんな天気じゃ、無意識のうちに睡魔に襲われてしまう。
ふわぁ〜....とあくびを一息ついて、
レッドはなんとか眠気を覚まそうとしていた。
レッド「あぁ、もう少しで授業が始まる......」
レッドがそう独り言を言っていると、
授業の準備をして戻ってきたレイラが話しかける。
いつものような、変わりない声で。
レイラ「もう、やっぱり眠いんじゃん。次、歴史だよ?」
レッド「うわっ、眠くなる教科 第2位じゃん」
レイラ「でしょ?数学じゃなくてよかったね〜」
レッド「ほんとだよ.....寝ちゃったらどうしよ....」
レイラ「私が先生にチクってあげよっか!」
レッド「俺のこと嫌いなの.....?」
レイラ「てへっ☆嫌いじゃないよっ!」
レッド「いつも笑顔でいられてすごいな......」
レイラはいつもの天性の笑顔で話した。
その笑顔は、みんなに力をくれる、不純物1つ無い、
まっすぐ透き通った、輝くダイヤモンドのようだった。
レッドは、その笑顔に何度力をもらったことか。
彼女は、他の誰1人持っていない、特別な何かがある。
いや、そう感じる。さすがはあの子のチャームポイントだ。
__と思ってる間に、早速歴史の授業が始まった。
今回の内容は、いつしかこの世とって興味深いものだったようだ。
それでは、少しばかりその様子を見てみよう。
先生「よーし、それじゃ授業を始めるぞ。お願いします」
生徒たち「お願いしま〜す!」
先生「え〜というわけで、しっかり勉強してきたか?」
生徒「してま〜す」
先生「そうか。なら関心関心。それでは、今日の内容なんだが.....」
生徒「”人類の古代文明“についてですよね!」
先生「本当はそうなんだが、今日は違うんだ。
試しに、今日は何の日かわかるか?」
生徒「うーん.....なんだろー」
先生「まぁ、初めて聞くかもな。今日は、あの厄災の日だ」
生徒「あの厄災......?」
先生「そうだ。まぁ、とりあえず聞いてくれ」
---
**◇先生の話をそのまま写したもの**
今日は、1000年以上も前に起きた大厄災とちょうど同じ日だ。
すごく有名な話なんだが、君たちは知らない人が多いみたいだな。
それでは、特別講習といこう。
1000年以上も前のある日、実に不思議な出来事が起きたんだ。
昔すぎることだが、今まで言い伝えられ続け、今に至っている。
その不思議な出来事というのは、みんなが寝ている、夜中に起きた。
突如、大地が水分を失い、完全に枯れたんだ。植物とともに。
それだけならまだよかったかもしれない。だが、それはまだ終わらなかった。
次は辺り一面、謎の炎に包まれた。その炎は、ごく普通の一般人でもわかる、
普通ではない炎だったという。いくら消火しても、絶対に消えなかったらしい。
そのまま大地は炎の海と化した。そして、不思議な出来事は大地だけでなく、
川や海にも起きてしまった。それは、最初は普通の洪水かと思われた。
だが、雨も降っておらず、大地は枯れたというのになぜ洪水が?
答えはすぐに分かった。川や海にも、異常が起きているからだ。
ただの洪水などではなく、まるで生きたかのように人間をすくい上げ、
そのまま水の中へ飲み込んでいったんだ。数え切れない程。
それを助けに行こうとする人もいたが、結局同じ運命だった。
他と同じく水へ引きずり込まれ、中には体を凍らせられた者もいた。
そうして、火災や水害などで多くの命が亡くなったというのに、
世界はまだ我々に牙を剥いた。今度は、突然の突風や落雷だ。
ただの悪天候か?とも思うが、やはり違っていた。
1つ言えるのは、あまりにも異常な量だったそうだ。
そのおかげで建物は崩壊し、もちろん人間自体にも悪影響を及ぼした。
このような出来事が........ではなく、`**“厄災”**`が、だな。
これらの厄災が、我々人類を襲ったんだ。もう少しすれば人類が.......
いや、この星ごとが滅びかけた大厄災だったという。
その名も__
--- **《|Code 0.0 ZERO《コード ゼロ》》** ---
これが、今まで言い伝えられ続けてきた話だ。
絶対に忘れてはいけない.......そんな出来事だったそうで、
先生たちが子どもの頃は、それが知ってて当たり前でった。
.....っふ、実に悲しい話だよな。これを知ったところで......
まぁ、ぜひ君たちにも知ってもらいたいなというわけで話した。
頭の隅にでも置いといてくれればいい。聞いてくれてありがとな。
---
生徒「こーど.....ぜろ.....?」
先生「そうだ。興味があったら、調べてみると良い」
先生の話が終わった。少し教室内がざわめく。
もしその話が本当だとすると、実に不思議なことだな.....
そう、レッドは思っていた。あまりにもおかしいよな、と。
でもここまで言い伝えられてるということは、まぁそういうことなんだな。
それより、妙な空気が漂っている。
なんだろう、すごく嫌な予感がする。他のみんなは気づいていないのか?
........何も起こらないといいが........
昼下がり、心地のよい温かい日差しが差し込む屋上で、
レッドが感じたような空気を漂わせている人物が、何かを準備している。
相変わらず、不敵な笑みを浮かべたまま、こつこつと。
??「へへへ......一体、どんなショーが始まるのか.....
`静寂を破りて今ここに、闇より暗き闇に在り、我が声に応え顕現せよ__。`」
--- ***“|獄闇の狂戦士《クロウ・バーサーカー》”*** ---
??「さぁ、どう対処する?......我が軍勢の脅威.....受けきってみるがいい.....」
しばらくして、なんやかんやでちょうど4時間目の授業が終わった。
今はもう昼休みで、お弁当を食べる人や食堂で食事をしている人でいっぱい。
今日はどうしようか.....とレッドは思いながら目の前にある自販機で、
缶コーヒーを買った。別にそこまで腹は減ってないようで、とりあえず買った。
今日は1人でいたい日らしい。上手く存在を消している。
レッド「ふぅ、暇だなぁ。それより、砂糖欲しい.......」
レイラ「あっ、いたいた〜!やっほーレッド〜」
レッドは1人でコーヒーをすすっていると、いつの間にかレイラがやって来た。
しかも探していた様子だ。.......次はなんですか?とレッド思って振り返る。
レッド「.....どうした?他のみんなと昼ご飯は.......」
レイラ「だってレッドぼっちじゃん」
レッド「(#^ω^)ハッ」
レイラ「あれ?笑ほんとだった?笑」
レッド「.................................................ぶち◯す!!!」
レイラ「(つд⊂)ウッ...」
レッド「ごめんなさい嘘です。言い過ぎました.....」
レイラ「(〃ω〃)イイヨ」
レッド「.......で、どうした?」
レイラ「ごはん!!」
レッド「..........は?」
レイラ「ご・は・ん!!食べる!!ペコペコ!!」
レッド「わかった、わかった。そう急ぐなって。行こうか」
レイラ「ごはん、ごはん♬」
........そうして、レッドとレイラは食事を済ました。
食事の後、余った昼休みの時間を過ごして、またすぐに授業が始まる。
生徒みんな席につき、先生の話を聞いて勉強する。
いつものように過ごす......はずだった.........
授業中、先生が話が段々と薄くなっていく。眠くなっていくように。
周りの生徒たちは気づいていない。先生の喉の調子が悪いのかな。
........そう思っていたが、違うようだ。
意識を失ったように突如先生が倒れた。
さすがにそれで周りも騒然とする。だが、それを気に........
次々と生徒たちも共鳴するように倒れ始める。
ついに残ったのは、レッドとレイラの2人だけ。
この2人だけは、いつものように元気に動ける。
そしてレッドは倒れた生徒たちや先生1人1人を確認する。
誰も死なせたくはない........の一心で。
レッド「大丈夫か?頼む......目を覚ましてくれ......」
そう声をかけながら、みんなを起こそうとするが、
周りは一向に、目を覚ましたりはしなかった。
レイラ「レッド......みんな......大丈夫?」
レッド「......................何とか.......息はしている、が......」
倒れた人たちは息はしているようだったが、
このままじゃ絶対に危ない、とレッドは感じた。
そのまま他のクラス・学年や職員室へと助けを求めたり、
状況を確認しに行ったりしたが、結果は全部自分のクラスと同じ。
レッド「......っ、クソ....!!一体、どうしたら..........」
レイラ「レ、レッド.......でも、あれ見て......」
レイラはレッドがしていたこととは別に、周りの景色なども確認していた。
そして、何か気づいたのか、指を窓の方へ向けて、レッドへ伝える。
その声には、恐怖という感情が混ざったものだったが、レイラは頑張って声を出す。
レイラ「レッド.........そ、外が.....!!」
レッド「...........ん?」
2人が振り向いた窓の向こうには、明らかに違う景色が写っていた。
本当は昼のはずだというのに、外が夜のように暗くなっていた。
いや、夜以上に暗かった。学校全体が、黒い闇に染まったように。
だとしたら、これは一体何だ?自然現象か?............と思いたいが、
どれも違う。確実に、これは普通の出来事ではないとすぐに分かった。
レッドは色々と必死に考えて、1つ結びついたことがある。
明らかに普通ではない景色と生徒や先生たちも倒れる現象......
信じたくはないが、どうしても`“あれ”`と事柄が一致する気がする。
これは..........まさか.........俺たちにとって、最初の____
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--- **〝異変〟** ---
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**本編 第5話「最初の異変」 終わり**
〜おまけ〜
レッド
「ようやく更新できたな」
作者
「いやぁ、現実でテストというのも相まって大変でした......」
レッド
「テストは、大丈夫だったのか?ちゃんとできたか?」
作者
「うぅ....まだ結果は返ってないからわからないけど、
できはしたんだけどね.......やっぱり怖い.......」
レッド
「はぁ....とりあえず、できはしたんだろ?それでいいじゃないか」
作者
「そう.......かな......?」
レッド
「ほら、俺よりかはお前頭いいじゃないか。心配すんなって」
作者
「なんか今日のレッドは優しい........」
レッド
「 (`・ω・ ´ ) オヤツ イル カイ?」
レイラ
「(๑•̀ㅁ•́๑) イル!!」
レッド
「.....いつのまに......みんなで食べようぜ!」
作者&レイラ
「わーい!!!٩(๑>▽<๑)۶」