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クリスマスの夜に
レイ**「ったく、なんでこんなことしなきゃなのよっ!!」**
怒りにまみれながら、レイは包装紙を切っていた。赤くて、ところどころ白い包装紙。100円均一はなんでも売っている。
雪菜「まあ、しょうがないでしょ。あんた、少女のフリした32さ」
レイ「ああん?あやとりの紐でぐるぐる巻きにしてやるわよっ!」
ちなみにレイは、少女の姿をした幽霊。12歳の時に死に、今の年齢は大体32歳になる。
レイ「そう言ったら、あんたもでしょ」
雪菜は、小5のときに凍死した。
雪菜「わたし?わたしはまだ16歳とかよ?」
レイ「フークは?フーク!」
フーク「え?わたしは…もう覚えてないわ、300は超えてるはずよ」
もうっと、レイは憤慨する。
レイ「みんな若いでしょ?フークはもうファンタジーよね、その歳は!でもわたしは32よ?アラサーよ?もうおばさんでしょっ!!」
雪菜「いや、それはアラフォーとアラフィフが怒ってくるわよ」
そうぶつくさ言いながら、年齢が《《比較的》》高いメンバーがせっせと包装紙をプレゼントにまとわせる。
結花「いや、そっちはいいじゃないですかぁ…」
結月「こっちは子どもなんです」
岬「しかも、小6と中1よ?16歳と32歳と300歳が大人しくやってよ」
雪菜「子どもは18歳未満、16歳も子どもよ」
暦「いや、ちびっ子ならわかるんですよ?でも…」
メンバーはサンタとなり、プレゼントを送る。
5歳6歳の子に…ではなく、小学6年生とその年上(一部小3)に、だ。同級生にサンタとなってプレゼントを送るようなもんだ。
暦「ええいっ、もう面倒くさいっ!」
ちなみに、メンバーはプレゼントを持ち寄ってきた。勿論自費だ。
そう言いながら、暦は自分の歴史ノートをぶち込んだ。
岬「あ〜…いいんですか?」
暦「いいよっ!!」
黄色とオレンジの中間ぐらいの色の表紙。歴史のノート。暦は歴史好きで、俗に言う歴女だ。ちなみに、歴女が過ぎてタイムスリップしてしまうとか…
結花「うい〜…は〜…」
そう言いながら、一通りプレゼントを詰め終える。
岬「これ、誰が届ける?」
結月「あ〜やば。家宅侵入罪とかあるじゃん、めんど」
フーク「わたしパスで。体力が全然ない」
レイ「一緒に動く?」
フーク「無理、年上を労って」
レイ「《《年寄り》》だからしょうがないわね」
フーク「うるせぇアラサー」
レイ「あ?」
火種がバッチバチに燃え盛る。あー、と一同は呆れの目で見つめていた。
結花「そういや、幽霊だから通り抜けとかはできないの?」
雪菜「あー、できないことはないけど。死んだら肉体は通り抜けられるけどね。わたしは今着てるのは幽霊用のじゃないんだ。わたし、ちゃんとした雪女じゃないから、支給されないんだよね」
岬「え、じゃあ」
雪菜「なんか今思考がなんとなく読めたから却下」
今、雪菜が着ている服は生前着ていたものをリメイクしたものだ。人間用で、通り抜けは勿論出来ない。
結花「いや、いけるんじゃない?」
雪菜「どうやってよ」
結花「ほら、全然更新されてない『異変解決!』とかに、境界の図書館から入る。そこに幽霊キャラはいっぱいいるわけだし、通り抜けできる服をもらってきたら?どうせ《《あの人》》、設定なんてそこまで深くいっぱい考えてないし」
雪菜「貴方頭いいわね」
岬「ああ、中学受験するんだっけ?」
結花「うん、まあ。それとこれとは関係ないと思うけどね」
結月「地頭が、もとがいいんだよ」
そう言って、火花を散らし散らかしているフークに声をかけた。
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レイ「あーあー。なんでわたしまで行くのよ」
雪菜「だって、貴方も幽霊でしょ」
レイ「なら、あの世界から幽霊キャラを連れてこればよかったじゃない」
雪菜「巻き込むのは可哀想でしょ」
レイ「ならなんでわたしはいいのよ」
レイってアラサーなのか…
雪菜…若ぇな…もっと大人じゃなかったのかよ…