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5,激突、神木。
木曜日からテスト勉強始めます。
中間考査前、最後の更新かも。
ワイバーンのいたところにある木。
それは、この森の神木だった。
勇者が撃とうとしていた魔法は、森にも影響が必然的に出る。
それを悟った神木は、ワイバーンと融合した。
神木には神が宿っている。
その神の強さは、信仰者の数で大半が決定される。
この森には無数ものモンスターがいる。
そのモンスター全員が、信仰者だとしたら?
仮にそうだとすれば、最大攻撃力は1000KEをゆうに超える。
形成逆転。
一瞬で状況が返された。
神木が飛び上がり、急降下での攻撃を仕掛ける。
勇者は地面を転がり、攻撃をかわす。
勇者には、神木の木目が不敵な笑みを浮かべているように見えた。
勇者が諦めかけていたそのとき、悠気が戦場に飛び込んできた。
「くっそ、なんであんなところに木の根があるんだよ」
チッと悠気が舌を打つ。
その勇者は、悠気に状況説明する。
だが、転んでしまった悠気は聞く耳を持たない。
「あの木の根、ぶった斬ってやる!」
ナタを構えて振るおうとする。
だが、それを拒む者がいた。
神木だ。
木の葉を弾丸のように飛ばす。
葉が風を切る音と共に悠気に迫る。
ただ、イラついた悠気にとってはただの舞い落ちる木の葉。
すべて正確に避け、木の根に迫っていく。
そして、幾度となく木の葉を発射していた神木にも悠気のカミナリが落ちた。
「邪魔すんじゃねぇぞ!ゴラァ!!」
「テメェよぉ、死にてぇのかよ?おい!?」
「ただの酸素提供機でしかない植物が逆らいやがって」
「お前ごときチェーンソー一本で伐採できるわ!」
「バァァァーーーーーーカッッッッッ!」
前述した通り、神木には神が宿っている。
当然、神にも感情がある。
神の精神は崩壊した。
この世のものではないような悲鳴とともに、神木は塵となった。
悠気は木の根にナタを押し付け、ギコギコしている。
あーあ、考査や。