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Day2
東側から太陽が昇り始めた頃、すでに18号と目を覚ましていた。
18号「おはよ〜」
はとね「18、意外と早起きなんだね」
18号「|ニキ達《バカ共》は起きるのが遅いからね。」
扉の前でばったり会った二人は他愛もない会話に笑顔を溢れさせていた。そのとき、はとねがあることに気づく。
はとね「あれ、キルシュトルテじゃね?」
18号「他の観光客ではなくて?」
そんなはずはないと、ふたりとも眉を寄せながらも水槽の奥に立つ人物を確かめる。金髪の長髪、猫背、間違いなくキルシュトルテだった。水槽で気持ちよさそうに泳ぐ魚たちを眺めている。
キルシュトルテ「お〜おはよ」
冷めた顔で手を降るキルシュトルテに対して、はとねの口は開いたまま閉じない。
18号「キルちゃん、こんな早起きだっけ?」
18号「なんとなく寝坊魔なイメージあったけど」
キルシュトルテ「そんなんりぃちょだけだよ。昨日ここ通ったとき魚綺麗だなって思ってさ」
はとね「お前ほんとにキルシュトルテか?」
キルシュトルテの顔が一瞬、歪む。
キルシュトルテ「え?」
はとね「早起き始めれば、ポエムっぽいこと言い出しちゃって。寝ぼけてんだろ。」
キルシュトルテ「寝ぼけてなんかねぇよ」
そういうキルシュトルテは眠そうな目をしていた。よく見ると、隈ができている。無蒸れなかったのだろうか。顔も今すぐベッドに飛び込みたい、という表情を浮かべている。
はとね「寝てきたら?朝食まであと2時間くらいあるし。」
キルシュトルテ「シードとキャメロンのいびきがうるさかったんだよ。隣の部屋なのに。」
「そういうこと」と18号は納得したよう。キルシュトルテの隣で美しい鱗をちらちらと泳がせる熱帯魚をじっと見つめた。
キルシュトルテ「俺、寝てくるわ。18部屋貸してくんない?」
18号「絶対無理」
キルシュトルテ「えー、じゃあはとねっちの部屋借りてあげるよ」
はとね「貸してくださいだろうが」
ニキ「あれ?りぃちょは?」
しろせんせー「確定で寝坊だな」
キルシュトルテ「おいシードぇ、キャメロンも。お前らのせいで昨日の夜寝れなかったんだよぉ」
キャメロン「いやいやwなんで俺?w」
なんて、談笑しながらビッフェ会場へ向かった。(りぃちょは後から来た)昨日の夜と変わらない、いや、もっと豪華みを増した最高の朝食をみんなは味わった。
ふわふわとろとろのオムレツに、サクサクに焼き上げられたパン。その他、どれも美味しそうなものばかり。
りぃちょ「朝も夜も最高すぎる」
りぃちょの声に共感を寄せるメンバー達。そんな中、はとねは顔をしかめる。
はとね「やっぱ俺ら以外誰もいなくね?」
しろせんせー「だから。昨日も言ったやろ。俺ら以外、誰もおらんねん。」
18号「ホテルマン、昨日いたじゃん」
しろせんせー「やけど、今はおらんやん。」
ニキ「後で船長さんのとこ行ってみる?」
りぃちょ「そうしよ。」
こうして、朝食を済ませたニキ達は、船長室へと向かった。途中の道のりも、会話はその話で持ちきりだった。
りぃちょ「誰もいない船なんて、誰が操縦するんだよ」
シード「シェフって昨日もいなくなかった?」
弍十「さっきロビーにもホテルマンってか人影すらなかった」
なんやかんや話しているうちに、明らかに船長室兼操縦室らしき部屋を見つけた。恐る恐る扉をノックする。
しろせんせー「入ってもよろしいでしょうかー?」
返事はない。耳を当ててみるも、物音すら聞こえない。おかしいと感じたい18号が、メンバーをかき分け前に出た。ドアノブをそーっと引く。
間抜けの殻だ。
誰もいない操縦席。無人のはずの操縦席のハンドルは、勝手に動いている。
キルシュトルテ「、は?」
弍十「誰もいねぇ…」
18号「ねぇ、あれなに?」
望遠鏡を覗く18号が指差す先には、無人島があった。しかも、ただの無人島ではない。その無人島の上の雲のみ真っ黒で、稲妻が走っている。
すんごい遅れた