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4話 答え合わせのシュンカン
ゆずれもん
「どうして、音楽がポイントだと気づいたの?」
「ずっと気になってたんです、同じ主題をずっと繰り返すその曲が、少しテンポや高さが変わるだけでそれ以外はまるっきり一緒だった」
「それだけじゃ分からなくない?」
「だから、周りの人達や馬車の様子を見たんです、びっくりしましたよ、音楽と同じような動きをするんです、高さが変われば会話のトーンが変化し、テンポが変わればスピードが変化する」
「なるほど、よく見てるね」
「ですから、音楽による能力かと考え止めていただきました。」
「ほぼほぼ正解かな、見破られると思わなかったのに」
「なぜこのようなことを?」
「うーん、本当は学校に着いてから言うつもりだったんだけど、合格だよ笑」
「ご、合格?ということは試験だったんですか」
「そうだよ」
ニコリと笑った
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「僕の能力を詳しく説明するね」
「僕の能力は音楽を聴いた相手にその曲と同じ動きをする場所、異世界のような場所に飛ばす、風景は僕が描いたままに反映される
例えば、」
そう言った途端に音楽が流れ始める
そして幻想的な空間を作り出した
星がきらびやかに、光っている
「こんなふうに、イメージのままになる感じ、星を操ることもできるよ」
音楽が速くなると流れ星が速くなった
合点がいった、だから街の人々は変な動きをしていたのだ
ハッとしたようにスノーウィーは問う
「もしかしてですけど、これから行く学校というのは」
「君の思う通り、能力者、もといシリアの教育機関へ」
怪しげな笑みを浮かべて言った
スノーウィーにとって学校というのは本でしか読んだことのない場所だった。
本には挿絵も無かったので、とても興味の湧く場所だ。
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シリアとは
この世界に存在する普通の人間とは違う
それぞれが別の能力を持っている
その力は名前が由来となる
名前は生まれて初めて見たもの、聞いたものが名前となる
シリアかどうかは見た目だけでは判別できず、本人も自分がシリアかどうか分からない
確信できるまでの時間の長さは人それぞれであり、小さいときから自覚する者、老いてから自覚する者と様々である。
能力自体、強化することは可能であるが並大抵の努力ではできず相当な訓練と己の能力をどこまで好きになることができるかが重要になってくる
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おまけ
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スノーウィーについての情報解禁
名前 スノーウィー→オペラがつけた雪という
意味を持つ
年齢 14才
過去 親からの何も与えられなかったが
『本』のみ誰からか与えられていた
能力 ☒情報なし
頭の良さ ☆☆☆☆☆
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次回予告
見事にオペラの能力を見破ったスノーウィー
学校での生活に胸を躍らせる
次回!
5話 周りとのカンケイ
おまけって需要ありますかね?
次回予告も書いてみました