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僕なんて____<廃工場のビスクドール スピンオフ作品>
キャラはこちら
https://tanpen.net/novel/7c9ce9ed-ef9c-4cea-8c2a-c09241d1fbd4/
話が始まる前の話から最後まで。
こちらはSuiさまの書かれていた完結済みの小説、廃工場のビスクドールのスピンオフ作品です。
本編を読んで、私のキャラをちゃんと理解して読むといいと思います。その他の1番下の所結構重要です。
他のスピンオフ作品の世界と食い違っている所もあります。
捏造しすぎな所でダメな事がありましたら、教えてください。
ルオナ視点
皆が外に出てって2日後
レイア「そういえば貴方ここで作られた人形だよね?」
「…っそう、だね…」
そう、僕はレーゼンさんに作られて、買われて、捨てられていた人形。みんなに怖がられた。何故かって?僕が“呪われた人形”だという噂があったから。僕のいた家は必ず1年後の深夜、家族全員が死んでしまうから。赤ちゃんも、ペットも。
「…いたっ」
考え事していたら針で指をやってしまった。
「しょうがないなぁ〜、今日は裁縫をやめて昔の事を話すね。」
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最初の家の人達は優しかった。子供でも僕が嫌がる事はしなかったし、何より、物の扱いが丁寧で、人形を人みたいに扱ってくれた。だけど、僕が買われて1年経った日。その日は僕が買われて1年経ったお祝いをしてくれて、みんな幸せな気持ちで眠りについた。
「っ…?パチッ」
僕は深夜に目を覚ました。気味が悪いほど静かだった。こういう時、僕の勘は当たってしまう。
「誰か…死んだ?」
怖かった。とにかく怖かった。僕のために作ってくれた月の形をしたピンと、上着だけを持って逃げた。その夜は、満月で、外が明るかったから、なんとかなった。
朝になって、いつもの『ロリータ服』に着替えて家の中に戻った。
皆、死んでいた。お母さんも、父様も、姉妹も、ペットの猫も。
「うそ…でしょ…?」
その後、叔母が来て、僕は引き取られた。
次の家(叔母)は、地獄だった。僕のせいで皆が死んだとずっと言っていた。ご飯抜きなんて、当たり前。寝る時間は4時間位。後は掃除、洗濯などをして過ごした。叔母にも子供がいて、その子供は本当に残虐だった。投げる、髪の毛引っ張って引き摺るは当たり前。水にも溺れさせられた。火で炙られもした。そして、引き取られて一年になる1日前、彼らは捨てた。
「お前なんて要らなかったんだよ!可愛い妹の頼みだから引き取ったけどな」
「お前なんて要らない」その言葉を聞いた瞬間、気持ち悪くなった。僕は、要らないんだ。その時気付いた。僕が|皆《人間》と接している時は、感情なんて、要らないんだと。
5軒目に捨てられた時、僕の体はボロボロだった。幸い、人間が寝ている間に自分を修復する技を身に付けていたので、すぐに良くなった。ただ、その時、真冬で、毎日のように雹が僕の体を貫通していた。それが、今の話だ。何度も虐げられて学んだのは、危ない時は、小さな隙間に逃げるのと、人間がいる所では、自分は操り人形だって事。逃げる時はズボン?という物のほうが動きやすい事。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいッッ!呪われてごめんなさいッッ!ポロポロ」
「ミャァ-~!」
ん…?猫?
あの猫、僕が最初にいた屋敷の猫に似てる…?
「ニャァ!ニャン!(貴方どうしてここに居るの?)」
「⁉︎ね、猫が喋ったぁ!?」
「ニャァ(着いてきて!)」
「え、あ、うん…!」
そんなこんなで連れられて来たのは、古びた工場だった。
「何ここ…?」
辺りを見渡していると、何処からか声が飛んできた。
??「ちょっと!貴方大丈夫⁉︎」
「……」
??「ちょっと!ガシッ」
「へぁ⁉︎私ですか⁉︎」
??「そうよ!あなた以外に誰がいるの!」
「は、はぁ…?」
??「その大きな穴!大丈夫なの?」
「あ…大丈夫ガサゴソ……大丈夫じゃなかった。」
??「治してあげる。ドールズケアラー」
すごい。傷がだんだん治っていく。
「ありがとうございます。貴方の名前は?」
レイア「レイアよ。これからよろしく。」
「僕はルオナです。よろしくお願いします!」
それから、僕はそこで過ごした。他のドール達と一緒だったら、感情も出せた。だが、平和な時は半年で終わった。
Xが来て、こう言った。
「すまない。この工場を出られるのは、選ばれしドールだけなんだ」
誰かが「この中で最も優秀なドールだけが、外に出られる」と言ったその時から、ドールたちの間に大きな亀裂が走った。
「自分が死ななければ何でもいい」が口癖になったのはこの時。
だけど、リーヴァを見てから、僕はリーヴァの為に動こうと思った。あの子はいつか外に出られる。そんな気がしたから。
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「…ルボネテレパシー 鳥さん、リーヴァの能力は何か分かる?あと、昨日リーヴァ達を襲った人形も」
鳥「チュンチュン(リーヴァの能力はね、光を使う能力だって!」
鳥「カァカァ(襲った人形は、赤い目をしてたぞ)」
鳥「カッコー(ブローチ付けてた!)」
「そっか、ありがとね」
誰かそんな感じの人がいたような………ブロードか?
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そうしたら…嫌な事が起きた。リーヴァ達をまた、殺そうとして来た。たしかブロード?さんだっけ、攻撃を跳ね返して来た。僕は何とかなった。本気を出さないで動いたから。他の人形達は、とても苦しそうだった。ヴィスは、何を跳ね返されたんだ、、、?
まぁいい。リーヴァ達を襲った罰として、死んで貰うしかない。猫が戯れに行き弱ったブロードに向かって、僕は本気を出した。
「ルボネテレパシー!」
ブロードが倒れたその時、工場が壊れた。無事に外に出れたが、また、同じ事は起きて欲しくない。
皆が外の世界に行くかどうか話してる時、僕は残ると言った。
「僕もここに残るかな。」
レイアもいるし、メアリーもいるし、何より、僕のせいで色んな人が死ぬのは嫌だ。だから、リーヴァ達が外に行く時、
「そうか。|新しい《僕が嫌だった世界》世界に行くんだね。」
と言ってしまった。まぁ、能力のおかげで、何処にいるかとかは分かるから、大丈夫だろう。
あの猫は、聞く所によると、僕がいた所の猫の4人兄弟らしい。
他の兄妹猫にも会ってみたいな。もうあまり動かなくていいから、服もロリータ服に戻そう。
僕は、今日も工場で、レイア達と一緒に楽しく暮らしています。
こんなに長く書くの初めてだ…
彼女は安心した時にだけロリータ服を着ます。つまり、最初の家と、制限の無い工場では、安心したという事。
文章おかしいところはすみません。