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最高おかし隊っ!?トロッコ問題編
知らない人のために説明です!
一葉あずさ(主人公):第二次世界大戦にタイムスリップした小6の女の子
清水アキラ:16歳の少年兵。あずさを物資小屋に匿ってる(?)
詳しくは本編!
https://www.tanpen.net/novel/series/ccf8ff2b-66c7-4ce6-be3b-02d8f9f8563b/
「アキラアキラ!トロッコ問題って知ってる?」
私の名前はあずさ!ここ、第二次世界大戦にタイムスリップしちゃったんだけどね…、まあ、楽しくやってるよ~!
「|軍用宿舎軌道《ぐんようしゅくしゃきどう》のことか…?軍用宿舎軌道の問題というのは?事故事例のことか?」
えっと、ぐんようしゅく…?何それ…!?
「そのぐんようなんちゃらってトロッコのこと?」「ああ」
じゃあ最初からトロッコっていえばいいのに!
ちょっとムッとしちゃったけど、本題に入ろう!
「トロッコ問題っていうのはね、壊れてしまったトロッコが猛スピードで突進してきます!」「事故事例のことか」
もう少し話聞こうかアキラ~!
「その先には五人がいて、何もしないとその五人が轢かれてしまいます!」「事故事例か」「違うってば!」
えっと、それでね!
「でもあなたの手元にあるレバーを引けば、進行方向が変わって五人は助かるけど切り替えた先のレールにいた一人が死んじゃいます!」
「事故事例…」「違うから!」
ああもう話がかみ合わないけど、とにかく。
「アキラだったらどうする?」
「|転轍器《てんてつき》を引く」
てん…?
「そのてんなんとかって」
「レバーだ」
「じゃあそう言ってよ!」
もう!………
って、「アキラ5人を助けるの⁉」「戦力が減るだろ」
いやそうじゃなくて!
「もうちょっとためらったりしないのかなぁ!?」
「しない」
まあ人によって違うからここまで有名になっているわけだけどさ…!即答ってあるの⁉
「お前はどうだ」「レバーを引かない!」
アキラは一瞬驚いた表情。
でも、戦力重視で食い気味でレバーを引く人にとっては驚きかもだけど…。
「だってさ!レバーを引いたら私の手で一人を殺したことになるんじゃないの…!?」「別にいいだろう」
相変わらず冷たいね!?
「だがその5人がアメリカ人だったらレバーを引かない」
「いやアメリカ人でも命の重さは同じだってば!」
なんでアメリカ人だったらいいのよっ!?
アキラは「未来のやつとは話が合わない……」とつぶやいてから、私に問いかけた。
「未来で言うと……、その一人がもしも100人助けられる医者だったら、という話だ」
え、この話少し聞いたことあるかも。
「それだったら…、レバーを引く………」「『命の重さは同じ』じゃないのか?」「…っと、それは……。」
言い淀んじゃう。だって、本当にその通りだから。
アキラははぁっとため息をつく。そして追い打ちをかけるようにこう言ったんだ。
「結局自分のことしか考えてないんじゃないか?人を殺したことになるから引かない、医者が100人助けられるから引く。」
…確かにそうだ。でも、
「だったらこの問題そのものが卑怯じゃない!?絶対にだれか死ぬって状況がさ…!」「命の重さは同じじゃないのか?」「命の重さは同じだよ!だから誰も死なないようにする逃げ道がないのがだめじゃないのっ…!?」
「…問題のせいにして逃げるのか。」
アキラの目は冷たい。でも私、言ってやったんだ。
自分で問題出しておいて虫が良すぎかもだけどさ!
「…でもだよ、もし自分の目の前に同じようなことがあったら、私、レバーを引かない。だって殺人犯になりたくないし、『自分の事』しか考えてないんだもん!…自分が自分のこと考えてあげればいいんと思う!これが私の、トロッコ問題の答え!」
「…自分の事じゃなくてお国のことを考えていなくてはならぬ」
……ん…?
「それって」
「もうすぐ就寝だ。戻るぞ。お前はこの物資小屋で静かにしてろ」
は~い…!
じゃあ、おやすみ…。