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現代から鬼滅の刃の世界に飛ばされた紫音!8
ーあらすじー
日輪刀を受け取ってから五日後…全くもって任務が来ない事を不満を持つ紫音。胡蝶 しのぶに相談し、しのぶはこう言った『それは紫音さんが弱いからですね、きっと。紫音さんは“全集中・常中”を出来ますか?』と。紫音は何それと言葉を返す。説明を受け、しのぶはまた任務へ。そして紫音にも任務が来る!早速任務を行う場所へ、(ちょい飛ばし〜)炭治郎、善逸、伊之助、煉獄さんと合流。炭治郎は煉獄さんと話、他三人はぼーっとする。車掌さんに紫音がかまぼこ隊と自分分の切符を渡し鬼が出現する。煉獄さんが鬼を倒すと炭治郎達の様子がおかしくなる…。
お久しぶりに鬼滅紫音(現代から鬼滅の刃の世界に飛ばされた紫音!)を書いたね。
うん。
今回紫音の夢の中に入った子は女の子です。
第二章 第十二話/夢の中
第二章 第十二話/夢の中
「…」
あれ?ここって…あ、そっか。数学の授業中か…
キーンコーンカーンコーン……
「おー!ーおー、ーーえてーーかー?」
「ん?」
「あんな、“ん?”じゃないで。お前ずっと授業中寝てたやろ」
「ん〜…。わかんなーい」
「はぁ…わかんないじゃないで…。ま、ええけど。起きたのなら現実に戻れ」
「は?」
ヒュ
「?」
あれ?さっきまで|結衣夢《ゆいむ》と話してたんだけど…あれぇ?
「はい、この英文を…紫音さん、答えて下さい」
「ふぇ⁉︎あ!はい」
“get back to reality quickly”
「えっーと…早く現実に戻り…なさい?」
「そうね〜。分かったのなら、早く起きないと、ね?」
「え?」
何言ってるの?起きてるじゃん。結衣夢も先生もおかしいよ?
ガダッ
「わ⁉︎」
な、に?床が…⁉︎
ビュッ
「ぁ、な…にっ」
ドボンっ
「⁉︎ ゴボッ…」
水っ、何で⁉︎
バシャバシャッ
「っ…ゴボゴボ…」
息が…続かな、
ジャバァッ…
「はぁ、はぁ…っーはぁ…」
な、何か…掴まれるもの…
「!」
ザッ…
「ふぅぅぅ…すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁ…」
深く吸って…はく…
「すぅぅ…はぁぁぁ…」
落ち着いてきた…けど…目が開かない。。。
ググ… (目を開けようとする音)
「いっ…」
正確に言うと開けようとは出来るのだが開けようとすると目が唐突に痛くなるのだ。
サラサラ…
「? 砂?」
「そやで」
「⁉︎ 結衣夢?」
「…目、痛いんか?」
「うん、開けようとすると凄い痛くなるの。てかここってどこ?」
「ここは、せやなぁ。何でもない…場所…?」
「ちょっと!ふざけないでよ。本当にここどこ?」
「…ふざけてないねん。ほんとに…何でもない場所や。てか…」
「?」
「目、開いてるやん」
「! 本当だ!いつの間に…」
「それより…はよもどりーや。『鬼殺隊 壬。野崎 紫音』」
「…?鬼殺…隊?」
「…」
「!」
そうだ。そうだ!ここは…、汽車の中だ!
「思い出した?」
「うん、思い出したよ。早く行かなきゃ…でもどうやって」
「今までの事思い出してみ?」
「え?う、うん…」
「不死川さんー!いい加減にしてくださーい患者さんが待…」「ウヘヘ…おっss」「…そうか…お前は少しやりが…」
「…クスッ」(笑う声
サァァ…
「っ!隊服、日輪刀!」
「…ニコ それじゃあ俺は行くで」
「えっちょっとま!」
フッ
「…」
いなくなっちゃった…。…
「覚醒の、条件…」
それは自害。自身の首を斬り夢の中で死ぬ事、だが夢の中とはいえ自分で自分を殺す事はそれ相応の精神力がなければならない。
「うん。やろう」
ザッ (座る音
かちゃ。
「スゥゥゥゥ…」
ざんっ
「っ”ぁぁああぁああぁぁあぁあぁぁぁ⁉︎」
ググ
「っーーーーーーー⁉︎」
早く!早く!起きろ!
「あ、ああぁああぁぁああ⁉︎」
目を、さませ!
---
「ああああああ‼︎‼︎」
「ム⁉︎」
シュババッ
「! 戻った!」
「ああああ‼︎!」
「ムー…」(小声
「‼︎」
バッ
「竈門さん!起きたんですね…!」
「紫音!」
「…。ムー…」
「「はっ」」
「禰󠄀豆子‼︎大丈夫か…⁉︎」
「多分だけど禰󠄀豆子さんの燃える血で縄が燃えて切れたんだと思うよ。竈門さんのおでこに何かぶつけた後があるから…起こそうとして禰󠄀豆子さんのおでことぶつけさせたんだろうね」
「すっごく詳しく教えてくれるな!それより煉獄さんや善逸達を起こさないと…」
バッ ガッ
「うん、そうだね…」
「…なんだろう。この縄、日輪刀で切っちゃいけない気がする…」
「切らない方がいい。切ったら…ともかくダメ」
「禰󠄀豆子!頼む、縄を燃やしてくれ‼︎」
ボッ ボッ
「善逸‼︎起きろ!」
「嘴平さん!起きて!」
「ムーーッ」
「よしよし、ごめんな。ありがとう」
カタ (すごく小さな音
「ダメだ二人共起きない…‼︎煉獄さ…」
ブン
「‼︎」
「竈門さん!」
「⁉︎」
「邪魔しないでよ。あんたたちが来たせいで、夢を見せてもらえないじゃない‼︎」
「‼︎」
ゆら
あの人達…確か|魘夢《えんむ》の手下…配下だっけ?なんかそういう系の人達だった気がする…。
「何してんのよあんた達‼︎起きたのなら加勢しなさいよ!|結核《けっかく》だかなんだか知らないけどちゃんと働かないなら|あの人《・・・》に言って夢を見せてもらえないようにするからね‼︎」
「‼︎」
「結核!」
病気だ。可哀想に…許せない、人の心につけ込んで!
少女にはもう害意がない。自身の“生きる”という苦しみから逃れるためなら何をしても、何を傷つけてさえ良いと思っていた、紫音の夢の中に……心の中に入ったことにより元の優しい少女に戻っていた。紫音の心の中は暖かく空気が澄みきっており心地が良くさらに白く光る小人のような者が存在している。これは紫音の優しさと___の化身である。白く光る小人は少女が精神の核を探しているのは察すると優しく手を引いて案内をしてくれた。光と暖かさの発生元である“精神の核”を前にして少女は何もできずにただ泣いていた。
(暖かい……お母さん…お父さん…。ここにずっと居たい…)
しかし紫音は自力で目覚めたので間もなく現実世界に引き戻される
(やだっ!嫌だ!!」
その際に他の小人より一回り小さな小人が少女の手を掴んで離さなかった。紫音の心の一部、白く光る小人は少女の心に在り…暗く、沈んでいた心を明るく暖かく、照らしてくれていた。
「「ごめん。俺・私は戦いに行かなきゃならないから」」
ドッドッドッ
「…」
「幸せな夢の中にいたいよね。わかるよ」
ズル… ドサ
「俺も夢の中にいたかった」
私も…夢の中にいたかったなあ…。結衣夢と久しぶりに喋りたい……喋りたかった…
「……」
「…」
あの子…私と繋がってた人かな?
「大丈夫?」
「っ…ぁの……」
「?」
「ありがと…う、ございました…。あなたの、お…お陰で変われました…!」
「!…私は、『ありがとう』なんて言われる筋合いないよ。変われたのは自分が頑張ったからだと思うし…私、行かなきゃ」
「…が…っ」
「大丈夫ですか?」
「……ありがとう。気をつけて」
「! はい。禰󠄀豆子‼︎」
ダッ タッ
「あ…。っ!頑張って下さい‼︎」
「!」
ピタ…
「…」
ス…ニコッ
「!!」
「紫音、急ごう!」
「うん」
タッタッタッタッタッタッタッ…
---
ガラ
「⁉︎ ぐっ…」
「竈門さん!大丈夫?」
「あ、あぁ…平気、だ…」
「…」
匂い…相当きついだろうな…私でも少しキツイ。
ゴォオ… バッバッ
「!」
ガッバッ
「紫音…来なくてよかったんだぞ?」
「ううん、人数は多ければ多いほどいいと思うから、禰󠄀豆子さん。禰󠄀豆子さんは汽車に乗ってる人達の安全を確保して下さい。お願いします」
「ム〜…?」
「禰󠄀豆子、大丈夫だ。俺からも頼む」
「ム〜……ム!」
「ありがとう。行こう!」
「うん!」
ゴォオオォ
「竈門さん」
「!」
ピタッ
「あれぇ起きたの。おはよう、まだ寝ててよかったのに」
ゴオォオ
魘夢。。。
終わり
〔大正コソコソ噂話〕
紫音が『匂い…相当きついだろうな…私でも少しキツイ。』こう言った理由は紫音が元々普通の子より鼻がいいからだよ!(炭治郎までじゃねぇけどなぁ((殴
お母さんがこっそり作っていた誕生日用のケーキも誕生日直前に紫音一人で全部食べちゃってお母さんカッンカンに怒って殴られちゃった事もあるみたい…。
ふー、やっと無限列車編中の中までいった〜…。きっついよぉ…
これからもこんな調子ですがよろしくお願いします!おつ桜🌸