公開中
学パロ 『七夕』
最後の方時間なくて雑っぽいです。
--- 7月7日、七夕の日。 ---
--- この村では、七夕祭りがあるよう___ ---
---
--- トテトテトテ‥ ---
「ギル〜、」
「ん、こっちこっち。」
トテトテトテと効果音がつきそうな足音をたててコニーがこっちに来る。
いつもと違う浴衣の破壊力がヤバすぎて死にそうだが、なんとか顔に出さないように頑張っている。
「お待たせ、待った?」
「お待たせっていうんだから待たせた自覚アリって事だよな?」
「いや〜流れで言っただけ。」
「なんだよそれ‥ちなみに集合時間ピッタリ。遅刻じゃない。」
「そう?よかったぁ、!」
そう言ってへにゃと微笑むコニー。
はっきり言ってクソ可愛い。
今日は二人きりの七夕祭り…
「あとエマだけだよね‥」
「え?あぁ、そうだな。」
なわけもなく。
幼馴染三人で七夕祭りだった。
正直残念だと思った。エマが悪いんじゃない。
むしろ感謝してる。
祭り行こうって言い出したのエマだから感謝しかない。だけど遅刻は許さない。
「エマまだかな〜‥」
隣のこの男、エマの事が好きな奴。
さっきっからエマしか喋ってない。
「エマエマうるせぇな。」
「だって遅いじゃん。今何時?」
「今‥って、お前スマホは?」
「お母さんが持っていっちゃ駄目だって。」
「あぁ‥」
コニーの持ち物はゼロ。
親が面倒だな〜とそれ以上考えるのをやめた。
「‥7時6分。」
「今?」
「今。」
「そっか‥エマ、遅いね。」
「‥そうだな。」
無言の時間。
俺はスマホ見てて、コニーは空を眺めてる。
「お待たせ〜!」
「!エマ!」
カタカタ足音たててやってきたエマ。
髪も纏められて浴衣を着ていた。
「ごめん、浴衣着るのに手間取っちゃって!」
「全然平気、凄くかわ‥似合ってる ニコッ 」
「ほんと!?嬉しい!ねぇねぇ、ギル的にはどう!?」
「え‥まぁ、似合ってんじゃねぇの?」
「何それー!微妙な反応!」
顔を近づけるのをやめて欲しい。
隣からの圧がすごい。
「‥エマも来た事だし、祭り行こうよ?」
「いくいくー!私が一番乗りー!」
「お前が一番の遅刻者だよ!!」
---
祭りなだけあって結構混んでた。
屋台も沢山。林檎飴に焼きそばに射的に‥
「私りんご飴食べたい!」
「じゃありんご飴の屋台行こう。」
「食べすぎて太らなきゃいいな。」
「それ女子に言っちゃいけない言葉!禁句!」
「そうだよギル〜」
「コニーお前いつから女子になったんだよ」
「まぁまぁ‥エマ、りんご飴食べに行こ?」
「うん!いこー!」
「あ、おい!」
二人は走って人混みの中に消えていった。
二人だけにすると心配事しかない。
ナンパ、誘拐、恐喝、強姦‥何でも思いつく。
そもそもコニーは金を持ってないはずだ。
「チッ‥しょうがねぇな、」
俺の足はりんご飴の屋台に向かっていった。
---
「?あ、ギルー!」
「お前ら‥りんご飴の屋台真反対だぞ‥」
りんご飴の屋台にいなかったので近くの道を探してたらコイツらがいた。手ぶらで。
「僕とエマでりんご飴の屋台に行こうとしたんだよ?でも途中で屋台が消えて‥」
「迷子になっただけだろカッコつけんな。」
「一息で言わないで怖い。」
「まぁ、ギルが来てくれてよかったぁ!」
エマが安心したように微笑んだ。
クラスの奴らがよく言う、「天使の笑み」の意味が少しわかった気がする。
「これでりんご飴の屋台いけるね!」
「‥は?」
「うん、次こそ迷子にならずにいけるね!」
「いやさ、」
「じゃあレッツゴー!」
「屋台すぐそこだろ!迷子にならねぇよ普通!!」
---
ゴチャゴチャ文句言いながら屋台前。
何故かエマが全員分買ってくれるらしい。
「おじさーん!りんご飴3つくださーい!」
「3つな?3つで450円だ!」
「450‥ピッタリでお願いします!」
「はい!ちょうどな!気をつけて食べてくれよ!」
「ありがとうございましたー!」
「エマってコミュ力高ぇな」と改めて思った。
「エマってコミュ力高いよね。」
「それな。」
「?二人とも何の話?」
「いいや、なんでもないよ ニコッ 」
「そっかー?あ、りんご飴どーぞ!」
「ありがとうエマ‥」
「‥りんご飴、俺のも買ったのかよ。」
「え?いらなかった?」
「いや‥俺は金持って来てるし。」
「ん?だから、ギルには迷子になって迷惑かけたお詫びに買ったの!」
「お詫び‥細けぇ奴。そんなのいちいちいらねぇよ。」
「‥そっか、」
「えーっと‥り、りんご飴美味しい!シャリって音なるよ!」
「!ホント!?‥んー!おいしー!✨」
「‥俺、初めて食うわ。」
「初めてなの!?じゃあ早く食べて!感想教えて!」
「急かすな急かすな‥ん、んー‥りんごって感じするわ。」
「何それwりんごなんだからりんごの味するでしょ?」
「そりゃそうだけどさ、ザ・リンゴみたいな。」
「んー?わかる気もする?」
「無理に理解しなくてもいいけどな。」
「ちょっとわかるよ!リンゴって感じだよね!」
「‥まぁ。」
「あ、あはは‥」
コニーが引き攣った笑みを浮かべている。
隣のエマは頭の上にハテナを浮かべている。
俺の発言のせいだが、非常に気まずい。
「んー‥あ!あっちに射的ある!」
「射的ぃ?」
「ねぇギル、コニー!やろ!」
「はぁ‥誰かさんが迷子になったせいで帰る時間近いから少しだけだぞ!」
「はーい!いこ、コニー! ニパッ 」
「!うん! ニパッ 」
「‥仲の良いこと。」
はしゃぐ二人の後ろを、のんびり歩き出した。
---
--- シーン飛ばし飛ばし ---
--- 『射的』 ---
「ふ‥あと二発‥」
「あと二発しかないの!?」
「いやいける!菓子くらいならとれる!」
「いけコニー!ポッキー打って!」
「あと少し右だ!いけ!」
「ぅ‥う‥ぐぅ‥ プルプル 」
「‥おい、どうしたコニー?」
「腕もげそう‥疲れた‥」
「うわー!コニーの腕がもげるー!」
「騒ぐな馬鹿!チッ、俺がやるから変われ!」
「頼んだギル〜‥」
--- 『大食い』 ---
「モグモグ」
「‥エマ、沢山食べるね‥」
「モグモグ‥ん?」
「りんご飴と焼きそば、んでチョコバナナ?太るぞお前。」
「だから失礼だよギル!!」
「事実だろ、泣いてもしらねぇぞ。」
「ぐぅ‥」
「太ってもエマの姿はあんま変わらないけどね ニコッ 」
「コニー‥!」
「まぁ少し食べすぎたとは思ったけど。」
「コニー‥」
--- 『金魚』 ---
「あっ!‥まーた破けちゃった〜‥」
「あはは‥エマ、さっきからずっと二匹のままだね‥」
「ん〜だって難しいんだもーん!‥あれ?コニーはやらないの?」
「うん、流石に全部お金払ってもらうわけにもいかないから ニコッ 見てるだけで楽しいよ!」
「そっか‥遠慮しなくていいのに‥」
「これで遠慮しないって難しいよ?全部払ってもらってるもの。」
「う〜ん‥」
「兄ちゃん凄いねー!!」
「ん?ギルの事かな。」
「そうだと思うけど‥って、どんだけとってるのギル‥もう水槽の中ほぼいないよ‥?」
「え?あぁ‥夢中になってたわ。」
「店に大迷惑‥」
「でも凄い凄い!ギルってば流石!」
「‥流石に申し訳ないんで四匹だけでいいっす。」
「いやいや、こっちこそなんか申し訳ないなぁ兄ちゃん!」
「いえ、平気っす。‥じゃ、」
「ギル凄い!でも、あんなにとったのに四匹で良かったの?」
「おぅ、このニ匹だけもう一つの袋に移し替えて‥ほい。」
「んぇ、‥僕にくれるの?」
「そう、俺がこんなにいらねぇから押し付けただけ。‥邪魔だから貰ってくれよ。」
「‥うん、ありがとうギル!」
--- 『クイズ』 ---
「‥あそこにクイズ会場あるよ?」
「え〜?私別にいかなくても‥」
「あ‥だよね、わかる ニコッ 」
「‥いや!いきたい!凄く行きたくなってきた!」
「え‥」
「行こうぜコニー、俺行きたいわ。」
「ぅわ‥!?」
‥‥‥‥‥
「第30問。医療機関d」
「 ピコーン 」
「おぉ‥まさかのEグループ、全問正解です!皆様拍手を!」
--- パチパチパチ‥ ---
「景品として何か欲しいものを一つ言っていただいて‥」
「‥図書カードありますか?」
「あぁ、あります!」
「じゃあそれで ニコッ 」
「っ‥はい、どうぞ!」
「コニーってば天才!全問正解じゃん!」
「あれで手に入れるのが図書カード10000円分でいいのかよ。」
「うん、ちょうど図書カードが欲しかったんだ。それに、高価な物頼んでお店の人大変にさせたくなかったし ニコッ 」
「うわ‥絶対天国行きの人だ‥」
「浄化されてく‥」
「ちょっと!?消えないで〜、!」
---
「ん〜!遊んだ遊んだ!」
「ちょっと疲れちゃった‥」
「それな。」
「じゃあ帰ろ!今日楽しかった!」
「そうだな‥‥なぁ、もうちょっと時間あるか?」
「え?うーん、あるけど‥どうしたの?」
「あそこ。短冊書ける場所があるんだが‥いかねぇか?」
「!やるー!いこいこー!」
「もー‥しょうがないな、いこうよギル!」
「俺が言い出した事だし、いかねぇわけない。」
---
「わぁ‥!✨沢山の短冊があるー!」
「色とりどりだね‥書く所何処かな?」
「あー‥あそこじゃね?人が多くなってる。」
「確かにそこっぽい‥あ、短冊持った人が出て来た!」
「んじゃ確定だな。いこうぜ。」
--- ガヤガヤガヤ‥ ---
「ギルー!コニー!二人とも何色の短冊にしたー?」
「僕は水色。本当は青が良かったんだけどなかったから。」
「俺は黄色。一番上の取った。」
「ギルってば雑すぎ‥ねぇねぇ、早く書いてつるそ?」
「お前テンポ早すぎ。」
「だって時間ないもん!」
「ったく‥えー、書く場所書く場所‥」
「壁でよく無い?机埋まってるし。」
「それもそうだな。あそこの壁で書こうぜ。」
「うん!」
--- ‥‥‥‥‥ ---
「ねぇねぇ、何書いた!?」
「こう言うのって人に言ったら叶わないらしいぞ。」
「えぇ!?嫌だ!じゃあ言わない!」
「 クスッ じゃあ、笹に飾って帰ろうか。」
「そうするかー‥んじゃ俺高いところー。」
「えぇ!?私も高い場所がいい!」
「届くのかよお前。」
「ギルが飾ってくれればいいじゃん!」
「自分で飾らなきゃ叶わねぇぞ。」
「ぐっ‥仕方ない、下でいいや‥」
「‥じゃあ僕はエマより下に飾るね。」
「なんでぇ!?」
「だってそしたらエマ、一番下じゃなくなるでしょ?」
「!コニー大好き!」
「えへへ‥そんな言われるほどじゃ無いよ‥」
「おーいイチャコラすんなー。」
「「してないってば!」」
「もぅ‥帰ろ帰ろ!もうすぐ9時になっちゃう!」
「そうだね、帰ろうか。」
「あ”ー疲れた疲れた、早く帰ろうぜー。」
--- ‥‥‥‥‥ ---
『皆とこれからも仲良く出来ますように!
エマ 』
『この世界の皆が幸せに過ごせますように。
コニー 』
『世界平和
ギルド 』