シリアスな病名

ルイ「…っあ、」 心電図に映る波模様 飛び込んでくる眠気さえも 僕の心に傷をつけてくる ルイ(足の感覚がない…痺れちゃったのかな…) ルイ「…ｯ」 どんなに苦しい病でも 孤独死は出来なくて ルイ「うぅ…ｯ」 また僕は涙を流す ルイ「死にたくないのに…ｯ」 ルイ「楽に…ｯなりたいよぉ…、」 --- 白い壁に白いカーテン ルイ「…つまんないな、」 もう見飽きてしまって あの懐かしい匂いも忘れてしまった --- 医者「これは…ううん…。」 看護師「一体…何なのでしょう…。」 友達「調べたけど何も出てこないぜ？」 僕の病は、誰にも分からない まるで迷宮入りの怪事件みたいだ --- ルイ「はぁ……」 まだ吐息を漏らしてる 母親『嫌よｯｯ！！何であの子がｯ！！』 父親『ルイｯ…なんでなんだ…ｯ！』 兄『ルイ…ｯ、くそｯ！！』 友達『なんで治療法が無えんだよ…ｯ！ふざけんなよｯ！！』 涙さえも枯れてしまったら ルイ(僕がいなくなった時、何を流すんだろう…？) 母親『ねぇ…ルイｯ…』 父親『ルイ…、』 兄『なぁ…ルイｯ、』 友達『ルイ…ｯ！！』 《行かないで…》 ルイ「…、？」 --- ルイ「生存率は何%ですか？」 医者「…」 ルイ「後遺症は残りませんか…？」 医者「それは…」 沢山の疑問が僕を包んで ルイ「…っ」 `頭が痛くなる` ルイ「この病の治療法はありますか…ｯ？」 医者「それも…」 ルイ「まだ僕は生きれますか…ｯ、」 医者「…ｯ」 頼むから教えてくださいよ…、 ルイ「教えてくれよｯ…！」 ルイ「なぁ…ｯ！！」 --- 子供1「お前が鬼だぞー！」 子供2「待てー！」 子供3「にっげろー！」 耳につんざく子供の声 何もかもがどうでも良くて ルイ「…」 また僕は目を背ける --- ルイ「味…薄いな、」 本当は分かってるはずなんだ 病も症状も全部全部 現実から逃げてるだけなんだ ルイ「消え、たい…ｯ」 --- ルイ「…ｯ」 まだ音は止まない ルイ「これさえも失くしてしまったら、」 ルイ「僕は何を生きがいにすれば良いの…ｯ？」 《もうやめてよｯ！！》 --- 看護師「採血しますねー」 注射器で思い出を採取する 医者「心臓の音聞きますね」 聴診器で叫び声を聞く たくさんの幻が僕を惑わして ルイ「うあああああああああああああああああああｯｯ！！！！！」 看護師「ルイさん！？」 `頭が狂ってしまう` ルイ「知ってるよｯ！！自分は死ぬんだって、」 ルイ「どうせもう生きられないんだってｯｯ！！！」 頼むから、最期の時くらい… ルイ「`僕で終わらせさせてよｯｯ！！！！！`」 --- まだ、 ルイ「まだ…ｯ」 光の声がする まだ希望があるから ルイ「君の声を聞かせて…ｯ！」 --- __生存率なんてどうでも良い__ ルイ「生存率なんてどうでも良い…ｯ」 ルイ「後遺症なんてどうでも良い…！！」 どうせ僕は終わるから 彷徨って、 `地獄に堕ちる` ルイ「暗闇に1人取り残されても、」 ルイ「君だけはそばにいてよ…ｯ」 これを見てる君に言っているんだよ… 教えてくださいよ、ｯ ルイ「教えてくれよｯ！！なぁ…ｯ！！！」 ルイ「…答えも聞こえないよ…ｯ」