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3.揺らぐ、踊る、
鬱々とした気分で家を出て、大学に向かう。
最初こそ沈んでいたけれど、道中で人を見かけるうちに元気になってきた。
僕は慣れた動きで電車に乗る。
空いていた席に座り、テキストを開く。
駅に着くまで、そのまま電車に揺られていた。
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「おはよう!」
「ぅわ、びっくり……って、怜夏くんか。おはよ!」
「おはよ。珍しいね、この時間にいるなんて」
「いやぁ、今日、係の仕事があってさ……。早起きしてきた!」
みんなと軽く話しているうちに、いつもの調子が戻ってくる。
そうだ__これが、僕なんだ。
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「課題だったダンスの振り付け、考えてきましたか? ……ではっ、順番に発表しましょう!」
今はダンスの授業中。
先生みんなに呼びかけ、少しザワつく。
確か、僕の番は最後の方に回ってくるはずだ。
しっかり見て、今後に活かせる技術を吸収しなければ。
パチパチパチパチ…
「__良かったわよー! それじゃあ次、柊木さん!」
「はいっ」
……大丈夫、肩の力を抜いて。
♪〜♪〜♪〜
__「わ、キレ〜イ……!」「柊木さん、流石ね」「今の見た? 凄!」__
踊り切る。大丈夫。
♪〜♪〜♪〜
僕は無我夢中で踊った。終わった後の拍手で、やっと力が抜ける。
「ふぅ……ありがとう、ございましたっ!!」
大学の雰囲気がチンプンカンプンで……想像と勢いで書き上げました。
実際と大きく違っていたらすみません、これが私の想像力の限界です。
担当:ふら=ぽっぴん