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惚れ薬飲んじゃった潔に付き纏われる玲王の話 1
※潔が惚れ薬飲んでる
※♡多め
※千切と凪が出でくる(話すだけ)
※若干凪潔
※ 展開が雑&文章が下手
※キャプションの注意事項確認推奨
〜イングランド錬の朝食会場〜
玲王「凪、千切……おはよう…」
千切「おぉ、玲王おはよう
……え、それ何?」
凪「もしかして潔…?」
普段と様子の違う玲王の声に違和感を覚えつつ千切と凪が振り向くと、玲王の首に腕を巻き付け背中にぎゅっとしがみつき、千切と凪には目もくれず玲王の顔を一心に見つめる黒い双葉が1つ。
潔「玲王〜…♡千切と凪と話してないで俺の事見て♡余所見しないで♡」
玲王「………惚れ薬飲んだ潔だ」
千切「あ〜…どんまい」
凪「なにそれずるくない?」
甘々な猫撫で声に、眼にも語尾にも♡を浮かべては玲王の耳元で話しかける男こそ、
"青い監獄"の申し子こと、潔世一であった。
〜少し前〜
「起きて玲王♡朝だよ♡」
ゆさゆさと優しく布団を揺さぶられる。
心地良い揺れと声から、その主が潔であることが寝起きのボヤけた頭でもわかった。
「ん〜……潔…?もう朝か…?」
「早く起きてよ♡襲っちゃうよ?♡」
揺れが止んだと思ったら、今度は布団に何かが入ってきて、中でごそごそと動く。
潔に会うなんて久々だな〜
そもそもイングランド錬とドイツ錬離れてるから会うことないから………
………って
「……………潔!?!?」
「あ〜…♡起きた?♡おはよ♡玲王♡」
上半身を起こして布団をガバッと捲り上げると、布団の中で玲王のスウェットに手をかけた潔に見上げられる。
「な、何してるんだ!?ってか、なんで居るんだ!?!?」
「あははっ♡玲王焦ってんの?♡かぁわいい♡♡♡」
「!?!?」
潔は玲王に覆い被さるような体制で布団の中からもぞりと這い出て、玲王に寄りかかるようにぴっとり♡とくっつき、片手を玲王の頬に添え、熱を帯びとろん♡と蕩けた瞳で玲王の顔を見つめる。
「ん…♡玲王♡」
混乱し固まる玲王の顔に、頬を赤く染め瞳を潤ませ発情しきった潔の顔がどんどん近づき………
バンッ
「潔いるか!?」
「もー、急にいーひんようなるからびっくりするわぁ」
「「「「………………………………」」」」
「ごめん。邪魔した、邪魔した」
「ほな、ごゆっくり〜」
「んー♡♡♡」
「待て!!!黒名、氷織出てくな!!!!」
「安心しぃや、誰にも言わへんから」「黙秘、黙秘」と言い残し帰ろうとする黒名と氷織をなんとか止め、事情を聞いたところ、
昨夜潔が常備薬に紛れていた惚れ薬を誤って飲んでしまったが、特に身体に異常が出なかった為放置し、
朝急に姿を消した為、同室組で探し回っていたそうだ。
その最中、早朝にイングランド棟への移動の申請がされたことを知り、追ってイングランド棟に来たところ、今に至るということらしい。
一応飲んですぐに絵心さんに連絡をし、調べた結果、24時間程で代謝されるから効果は出ても精々1日程度だそうだが………
「はい♡玲王♡あーん♡♡♡」
潔が施設で用意された艶のある炊きたてのご飯を箸で掴み、玲王の口元へと近づける。
「じ、自分で食べるからいい…!!」
「なんで?♡食べてくれないの?♡」
ずいっと元々近い潔の顔がさらに近づき、逃げるように顔を逸らす。
潔はニコニコと笑い「何が駄目なのかわからない」といった様子であるが、
現状、潔は玲王の膝の上に乗り、ぴたっ♡と身体を密着させ、表情は寝起きから変わらず赤く、甘く蕩けている。
そしてここはイングランド棟の選手が集まる朝食会場。
当然ながら、朝食を食べにくる選手のほとんどに好奇な視線を向けられる。
「付き合いたてのラブラブ♡カップル」のようなスキンシップをされ、それをチームメイトに見られるのだ。
素面の健全な男子高校生が、恥ずかしくないはずが無い
「だめ?♡」
「ぅぐっ………」
潔にしゅんとした表情で見つめられ、玲王は言葉に詰まる。
恥ずかしさこそあれど、潔から恋愛感情を向けられ、ベタベタされることが嫌なわけでは無い。
むしろ、玲王は潔のことが恋愛感情として、ずっと前から好きである。
だからこそ問題なのだ。
「あーん♡」
「むぐっ!」
結局押し負けて、潔のあーんを受けるのであった。