公開中
クリスマス、愛の誓いを(1日遅れ)
さとりーぬ、るぅころで付き合ってる。高校生、同棲✕
クリスマス。
さとりーぬメイン。
莉Side
今日は日曜日のクリスマス。しっかりプレゼントの準備はしてるし、さとみくんと12時からデートするってなってるし、もうめちゃくちゃ楽しみ!
今日イルミネーションのある広場で「好き」て言いたくて、でも毎日のように言ってたらきっと照れてくれないだろうから、最近は言うの控えてたし、どんな反応してくれるか楽しみだなぁ。それに、今日で付き合って1年。去年も最後にイルミネーションのところで俺から告白したな。
「あ、時間だ。」
そんなふうにさとみくんのことを朝起きてからずっと考えていたら、家を出る時間になっていた。ちなみに集合場所まで10分だから11時50分に出ればいいんだけどそれは待たせちゃうかも知れないから40分に出る。
「プレゼントよし!財布よし!元気よし!スマホも忘れるわけない!準備万端!さ、行っくぞ〜!」
俺は自分の部屋で忘れ物チェックとかして、元気にそう叫び、玄関で靴を履いた。
「行ってきまーす」
ガチャ、と扉を開け、閉める。
家族には付き合ってることを言ってないからバレたらやばいね。
集合場所までは普通に歩く。自転車だったらデートとかできないし。
「うわぁイルミネーションの数すごいなー」
建物や周りの木に付けられているまだ点灯はしていないライトの数。これが夜には一気に光り輝くのか…さとみくんのここを歩けるとか、最高かな?他のカップルと思われる人もみんな幸せそう。リア充爆発しろって言われちゃうね。
さとみくん…こんな綺麗な場所でプレゼント渡したらどんな反応してくれるかな?
なんてまたさとみくんのことを考えていると集合場所についた。
「ちょっと早く着いちゃったかな。でもさとみくんもそろそろ来るか。」
俺はスマホを開いて時間を見てから、動画視聴アプリを開いて短い動画を何本か見る。
「莉犬ー」
不意に耳元で大好きな彼の声が聞こえた。
「っ!さとみくん!?」
「待った?」
「全然!今来たばっかり!」
「ホント?動画見てたくせに〜」
「いや、短いの2本見ただけだし」
「待ってるじゃん」
「待ったのうちにも入らなくない?」
「そうか?」
「ま、いいじゃん!どこから行く?俺昼食べてないんだけど」
「え、俺も」
「良かった〜お腹ペコペコ〜」
「じゃあどっか食いに行くべ」
「うん!お昼だし〜カフェとか?」
「リア充多そう〜」
「確かに」
「でも俺等もリア充か。」
「そうだね!」
なんて話す。この時間をさとみくんと過ごせて本当に嬉しい。
「このカフェに入ろうか」
「わかった〜綺麗なところだね!」
「だな。絶対うまいわ、ここ。」
「楽しみ〜!」
俺たちはそんな話をして店へと入っていった。
---
るSide
今日は待ちに待ったクリスマス。はやくころちゃんにプレゼントを渡したくて仕方ありません!
「集合は12時…あと1時間くらいですかね。」
それまでにしっかり準備しましょう!
ころちゃんに、会いたいな。
「て、あとちょっとで会えるんですけどね。しかも夜までお出かけ。なのにもう会いたいだなんて、強欲ですかね?」
なんて、自分に問いかける。もちろん僕は強欲でしょうけど。
僕はそんなことを思いながらころちゃんが少し前に選んで買ってくれた服を着る。ころちゃん、喜んでくれるかな?今からとても楽しみです。
それから準備をして、色々していたら1時間が過ぎて、でもそれすらとてつもなく長く感じて。
「では、行ってきます!」
家族は僕以外ででかけてていないですが、ちゃんとそう言って僕は家から出る。
冷たい空気が顔や手に触れ、一気に寒く感じる。家の中は、あんなにあったかいのにね。
でもこれからころちゃんと会えると思うと、心があたたまる。
「ころちゃん、プレゼントどんなに喜んでくれるかな?」
楽しみすぎて少し小走りになりながら、僕は集合場所へ向かった。
集合場所につくと、先にころちゃんがいた。
「あ、るぅとくん!やっほ〜」
「ころちゃん!待ちましたか?」
「ううん!さっき来たばっかりだよ!」
「本当ですか‥?待たせてたら悪いです!」
「大丈夫!ていうか、るぅとくんの為だったらいくらでも待てちゃう!今日はほんとにさっき来たばっかり」
「!そうですか!良かったです。でも急に僕のためならいくらでも待てるとか恥ずかしいこと言わないでください」
「照れてるるぅとくん可愛い」
「っ照れてないです!」
「でもちょっと顔赤いよ?」
「っ‥ちょっと走っちゃったからです!」
「え〜なんで走ったの?」
「うぅ〜…たの、しみだったから……です‥」
こんなの、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃないですかっ!
「るぅとくんかわいい〜」
なんて会話を交わしながら、もともと昼を食べる予定の店へと向かった。
ころちゃんといると、暖かくて冬の寒さも忘れてしまいます。
ふと隣にいるころちゃんを見る。やっぱり、可愛くて綺麗な顔立ち、透き通った髪色や目。そして楽しそう。こんなころちゃんが、僕の彼女が、世界一可愛いです!もう可愛いしか言ってませんね。
「ここ、美味しいって評判だから楽しみだね!」
「はい!」
そうして僕たちはお店へと入っていった。
---
こSide
「ころちゃーん…寒いです‥」
「は?可愛。」
「完全に漏れてますよ…?ふふ」
今、僕の、彼女(本人は彼氏と言い張っています)笑いましたよ?可愛すぎません?
僕たちはクリスマスツリーの前、イルミネーションが点灯する時のの中心地にいる。
ここは、僕たちが今年の1月に交際を始めた場所だ。
あのときはクリスマスツリーじゃなくて普通の木だったっけ。懐かしい。もう1年か。
「ころちゃん、僕、今年クリスマスを一緒に過ごせて嬉しいです。」
「っ!僕もっ!嬉しい‥!」
るぅとくんが急にそんな事言うからちょっと驚いた。
「幸せって言葉が合いますね。」
「だね!」
この幸せが崩れてほしくないと、僕は思った。
「るぅとくん、これからもずっと一緒にいてね。」
「当たり前です。ころちゃんから死んでも離れません。絶対。一生、それよりも永くずっと愛してます。」
「るぅとくん。」
「はい?」
すっとこっちを振り向く彼の唇を、僕は奪った。
「ころっ!?」
「へへっ。驚いた?」
僕はいたずらっぽく笑った。
「驚くも何もだって…ファ、ファーストキス…」
どんどん小声になっていくるぅとくん。
今、君といられることが最大の幸せだよ。この先どれだけ一緒にいられるかもわからないけど、神が、時間が許してくれる限り、一緒にいられることを願います。
---
さSide
あーーー可愛い。
え?急に何だって?いや、俺の彼女の莉犬が可愛いのよ。彼女って言っても完璧男だけど。いや、可愛すぎる。お昼はカフェで目を輝かせて美味しそうにご飯食べるし、ショッピング行ったらそれはもう尻尾振りながら俺に似合う服とか小物とか持ってくるわけ。可愛すぎるだろ。狙われるぞ。夕方までこんな調子だから俺はもう莉犬の可愛さで爆発しそう。…何言ってんだ俺。
「さとみくーん」
なんて考えていたら莉犬が話しかけてきた。
「んー?」
「さとみくん、あったかいねー」
そう言ってさっきまで普通に繋いでいた手を少し強く握り、俺の方に頭乗せてきた。
え?可愛すぎるだろ。
「莉犬もあったかいよ。」
俺も莉犬の手を少し強く握る。莉犬の細くてでもしっかりとした手。指。俺は俺の指を莉犬の指に絡める。
「さとみくっ!?///」
「莉犬は、嫌?」
「っ!全然嫌じゃない!むしろ‥嬉しい…!」
可愛い。
「さとみくん、心の声漏れてる…!///」
「え?」
どうやら可愛いって思ったのがバレたらしい。
「でも、本当に可愛いから」
「さとみくんも可愛いし、かっこいい!」
真っ白い歯を見せて笑う莉犬。世界一可愛いね。
「そろそろイルミネーション、始まるね!」
「だな。どんくらい綺麗かな?」
「わかんない。けど、絶対綺麗!」
「俺よりも?」
「え?さとみくんには負ける。余裕で。さとみくんのほうが綺麗だし格好良いし可愛いからね!」
「え///」
「あ、照れた〜」
ニヤニヤ笑う莉犬。もう可愛い!可愛すぎる!!
「あ、そうだ。さとみくん、こっち来て!」
「え?」
莉犬に腕を引かれるまま歩く。
「ここが、多分一番綺麗に見えるところ。イルミネーション。」
「え、莉犬でもあんまり人いないよ?」
そう。一番綺麗に見えるらしいのに街の人は違う場所に集まっている。
「みんながここを知らないだけだよ!ここが一番綺麗なの!俺知ってる!」
「可愛い。」
「え‥///さ、さとみくんさっきから可愛いしか言ってないじゃん!」
「だってほんとに可愛いんだもん」
「あ、点くよ‥!」
「おぉ〜……!」
すぐ近くの広場にあるツリーを中心に、そこから放射状にイルミネーションが広がっていく。
街の人たちも感嘆の声を上げている。クリスマスの曲と夜空と、人たちの笑顔。やっぱり、クリスマスってすごいな。
「わぁ‥!」
「すげぇ‥!」
「さとみくん、俺、この景色をさとみくんと見れてよかった。」
「俺も。俺も良かった。莉犬で良かった。」
「幸せだね…!」
「幸せ、だな。」
「さとみくん、好き。」
「えっ?急に、どしたの…?」
莉犬が唐突にそんな事言い出した。
最近言ってなかったし、言われてなかったからちょっと驚いた。
「ずっと、一緒にいてね。離れたら許さないから。」
莉犬はそういう。
「当たり前だ。ずっと一緒にいる。死んでも離れない。」
俺は莉犬のことを優しく、でも力強く抱きしめた。
「さとみくん…」
なぁ、莉犬は覚えてるかな。今日で1年ってこと。流石に覚えてるかな。
「これ、俺から。」
俺は抱きついたままの莉犬の手に俺からのプレゼントをそっと渡す。
「これ‥」
「俺からのプレゼント。」
「ありがとう!嬉しい!」
「だけどまだ渡してない。一番大事なもの。」
「え…?」
「目、閉じて。」
「?うん。」
俺は莉犬が目を閉じた後、そっと莉犬の頬に手を添え顔をゆっくりと近づける。
そっと唇同士が触れる。
今、莉犬と一緒にいる時間が重なったみたいだ。
数秒後、多分5秒以上後、そっと話す。
「ん…長いよさとみくん…しかもこんな街中で…」
頬を赤らめて、照れながらいう彼。俺の彼女は本当に可愛いな。
「大丈夫だよ、暗いから。」
「そ、そういう問題じゃなくてっ‥!」
驚きながら、照れながら、色々な感情が混ざった顔は夜で暗いのにイルミネーションのせいではっきりとわかった。ううん。イルミネーションのせいじゃなくて、俺には普通に見えるしわかる。
「なぁ莉犬。」
「うん?」
「今の時代柄、まだ無理だけど、いつか許されるときが来たら、俺と結婚してくれる?」
「っ!」
莉犬の目が一瞬で潤む。…え?泣かせた‥?
「もちろんっ…!お願い、しますっ…!」
嬉し涙と満面の笑顔で、彼はそういった。
良かった。これで断られてたら俺はどうなっていたことか…。これからも莉犬と、ずっと一緒にいられるんだって思うと、本当に嬉しいし、幸せ。
「莉犬、大好き。」
「俺も。さとみくん大好き。」
俺等は軽く笑い合った。
「あ、そうだ!さとみくんはくれたのに俺が渡してない!えっと‥」
カバンの中から莉犬が取り出したものは、綺麗に包まれたプレゼントだった。
「俺から。受け取って欲しい。」
「ありがとう莉犬。」
そうして俺たちは聖なる夜に幸せを約束し、幸せの時をともに過ごした。――――
この日、こうして、君と、一緒に要られたことが何よりも幸せです。
また次の年も、更に次の年も、一緒にいられますように。
読んでくださった方、ありがとうございます!
1日遅れたーーーーあ”ーーーーー(泣)ほぼ2日だけど…(泣)
いやでもこれ自分の栄養。自分天才かも知れないこのときだけ。
夜書いてたら親に早く寝ろって怒られて間に合わなかった(泣)
だいぶるぅころ少なくなっちゃった…
私もクリスマス、好きな人に会いたかったな。