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不思議な出会い
第二話
すごい筆の進みいいのでどんどん書きまっせ
ゆきねsideです
「ぅ〜、、、」
と、可愛い声をあげるのは、莉菜。
人見知りたちがすっかり萎縮している、大きなお部屋。
結は俺にべたっとくっついてるし、零羅は瀬婭にぎゅぅっと抱きついている。
莉薇と紅莉栖は、2人でびくびくしてて、何があっても離れようとしない。
満奈はちょっと緊張した様子で、肩がきゅっと上がってる。
姫花は我関せずって感じで、のんびりと椅子に座ってるね。
、、、この姉妹、すっごいバラバラだなぁ。
でも可愛いからいいか、うん。可愛い。今日も妹たちが尊い。
『どんな人が来るんだろうね?』
「お父様のお知り合いの方かしら、、?」
「んー、なんだろな、」
と、考えていると、お父様がとんとん、とドアをノックしてきた。
さっと立って、ドアを開ける。
「ゆきね、ありがとう。みんな、会わせたい人たちを連れてきたよ。」
「それじゃ、入って。」
すると、どやどやと騒がしい集団が入ってくる。
空気がガラッと変わって、
人見知りたちがお互いの後ろに隠れたりしゃがんだり机の下に隠れたりと珍行動をしだした。
全員ピシッとした格好で、年齢層は少し広そう。
背が高い人、顔つきが可愛い人、かっこいい人、、、なんかあざとそうな人もいるな。
妹たちの天然なあざとさとは違うタイプの策略家だ。
「え〜、みんな可愛いっ!」
「いやそれな?」
「こんな人たちに仕えられるとか、俺ら幸せやなぁ」
、、、ちょまって、仕える?ん?なに、こいつら何??
てかうるさいな、、、
つんつん、と袖を引っ張る感覚があった。
『莉菜、どうした?』
「莉薇ちゃんの頭が痛そうで、」
確かに、莉薇が顔をしかめて黙っている。
隣の紅莉栖はめちゃめちゃ心配そうで、必死に視線で助けを求めてくる。
、、、姉妹の体調を悪くさせるとか、たとえ無意識であってもあまりいい思いはしない。
これは、黙らせるしかないか、、、 よしっ、お姉ちゃん本領発揮しますよ。
息を軽く吸い、歯の隙間から息を鋭く吹き出す。
『しっ!!』
、、、一瞬で辺りが静寂に包まれた。
たまたま吹奏楽の本を読んで知ったこの方法。
一回も使ったことないけどね、笑 役立ってよかった。
「えー、、、気を取り直して、自己紹介を頼む。」
「はい、わかりました。」
リーダー格なんだろうか、背の高めの人が答える。
「どーも!」
「「「「「「「「「Snow Manでーす!」」」」」」」」」
、、、は?
「改めまして、あなた方の執事となるグループ、Snow Manです。」
「これから、一人一人に専属の執事として付かせていただきます。」
え、、、?? 俺らに、執事?
「これから、一人一人に専属執事として付いてもらう。」
「ただし、午前5時から午後12時までの時間のみ。」
「その間の時間には、執事として生活しないように。」
「と、いう条件なんだが、、、どうかな?」
いやどうかなて、お父様いくらなんでも急すぎますよ、、、
しかも、俺らは9人でいることが幸せだったのに。
『お父様、執事についていただく理由はございますか?』
強気に聞くと、お父様からは単純明快な答えが返ってきた。
「ん?だって、お前らいつも9人じゃ寂しいだろ。」
寂しくないですぅ、、、むしろ9人でいることが一番いいんだけど、、
と、思うのだが、お父様の選択を断る権利は、こちらにはない。
『わかりました。謹んで、お受けいたします。』
妹たちが、びっくりしてこっちを見つめているのがわかる。
ごめん、俺にはこの選択肢しかないんだ、、
「わかった。執事の分の荷物はもう運び込んであるから、今日から18人で暮らすように。」
元からこっちが断ることなんて考えてないんだね、、、
やっぱり、俺が父と母の願いを断れないことを利用してるのかな。
妹にも、俺のせいで辛い思いさせちゃうな、、、
---
「すまん。忙しいから、もう出るよ。」
『はい、いってらっしゃいませ。』
父がバタバタと出ていった。
、、、うん、気まずい。すっごく気まずい。
だって初対面の9人と9人が向かい合ってるんだよ?気まずくないわけないじゃん。
さあ、どうしようかな。
「あの、、、」
救世主、瀬婭。ありがとう瀬婭。
「また後で、集合し直しませんか?この部屋に。」
「お互い緊張してると思うし、体調悪い子もいるので、、!!」
紅莉栖、莉薇のためだったらほんとになんでもするね、、
さっきまでめちゃめちゃ人見知りして、2人で机の下にいたのに。
「そうです、Snow Manのみなさまもお疲れでしょうし。」
加勢する姫花。気遣いができる妹、なんて素晴らしいのかしら。
『どうか、しばらくお引き取り願えませんか、、、?』
「、、、わかりました、お嬢様方の無理には致しませんので。」
「30分後、この部屋に集合、、、ということで、大丈夫ですか?」
『ありがとうございます、それでお願いいたします。』
「じゃあ、Snow Man様はっ、こっちのお部屋へ、、」
満奈が別の部屋へSnow Manたちを連れて行ってくれた。
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Snow Manとやらがいなくなって、満奈が戻ってきた瞬間。
「「「「「「「「「はぁ〜、、、、、」」」」」」」」」
安心と疲れからくるため息が、部屋を飛び交った。
『みんな、ごめん、、、 俺が断れてたら、』
「しょうがないっ、ゆきねねぇは悪くない、、!」
「そうですわ、ゆきねお姉様に非はございません。」
「18人もいたら、結構楽しくなるかもよ!ね、莉薇!」
「うん、18人もいるのはすごいよね!父上も母上も、すごい!」
「そうっ、だよ、ゆきね、お姉ちゃんは、なんにも悪くないっ、、」
「18人揃えば、賑やかになるから、いいんじゃないかな?」
と、肯定してきてくれる姉妹たち。優しさに救われる、、、
「ゆきねさんは悪くない、それは知ってるけど、、、」
「9人で精一杯なのに、、、18人は、ちょっと、」
考えながら話す結。さすが次女、しっかりしてるね。
「あの人たちっ、、、元気すぎて怖いっ、、ゆきちゃ、」
びくびくと怖がっている様子の零羅。だよね、怖いよね、、、
『とりあえず、一緒に住むことは決まっちゃったから、、』
『人見知りを頑張ってできるだけ無くすことと、自分に合った執事さんを選べたらいいよね。』
、、とか言っていたら、もう30分が経った。
ドアをこんこんと叩く音が聞こえて、反射的にドアを開けた。
「ありがとうございます、失礼します。」
今度はちょっと静かに入ってくるSnow Manさん。ちょっとは反省したのかな?笑
『えっと、まず最初に、自己紹介しませんか?』
『お互いのことを知ってから、こちらで執事を選ばせていただきます。』
『それでよろしいでしょうか?』
「わかりました。ではこちらから行きますね。」
と、短い受け答えで、Snow Manから自己紹介をしてもらうことになった。
いいところで切りますね((おい
すっごい喋るキャラに偏りあってごめんなさい、、、
ゆきねさん心の声うるさいし。
もうしばらくゆきね目線ですが、次回ぐらいから別メンの目線が入ってくる予定です、、!
お楽しみに!