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私を仲間と呼んでくれますか
リクエストがあったので、それの消化です
【主人公】
⚪︎明るく元気な女の子
⚪︎照れ屋で褒められるのが苦手。褒められると真っ赤になりそっぽをむく
⚪︎すごく顔が整っており、可愛い系の美人。
⚪︎自分の家柄が嫌で家を飛び出た。
事前に主人公指定がありましたが、そこそこ情報を拾ってうまく読み手に当てはめれたらなと考えております。
ワンピース、ルフィの夢小説です。大変失礼ですが、にわかですのでご了承下さい
「海賊王に、おれはなりたいッ!」
フーシャ村にそんな声が木霊した。歳は8歳くらいの男の子はそう言って、元気に笑ってみせた。
モンキー・D・ルフィ...後に〖麦わらのルフィ〗と異名つく男である。
私...#主人公#はその男の子の擦り傷を手当てしながら、話す。
「海賊王なんて、どうしてなりたいの?」
「.........ええっと.........」
「...いいね、その夢。ガープさんは怒るだろうけれど...私は素敵だと思う」
「ほんとか!?#主人公#!!だったら、#主人公#...」
その言葉が途切れる。ふと、ルフィの視線が私の上にいく。振りかえれば、コワモテだがガタイの良い老人の姿がある。
「じっ、じいちゃん...」
ルフィにしては珍しく怖じけついた声色で彼は私の背中の後ろに隠れた。
その老人はこちらに一瞥くれると、ゆっくりと私の背中の後ろに手を伸ばして、ルフィを掴んだ。
その瞬間、ぐんと彼の体を持ち上げてそのままひきづっていった。無論、彼も暴れたり叫んだりしているがお構い無しである。
私は少し羨ましいといつも思う。暴力はいささかどうかとは思うが、怒ってくれるのは愛されているからこそなのではないかと思う。ただ、何にしろ家柄を嫌がって出てきた身としては無い物ねだりだ。
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「ルフィが...麦わらの一味がまたやったって!」
そんな声が酒場に響く。その声は興奮げに話す村民からだ。
ルフィが海賊になって、それから色々と動き始めた。王下七武海が倒されたとか、大監獄から脱走したとか、舞い込んでくるルフィの成功。皆、嬉しそうに彼の成功、あがっていく賞金額について情報を掴んでは思い出話をするのが好きだった。
「懸賞金、30億ベリーだって!」
「ええ?4億ベリーじゃなかったかい?」
「最新の情報、見たかよ!?」
「四皇も倒したらしいぞ!」
皆、口々にルフィが、ルフィがと言う。それを聞いて無事を確認して安堵する自分がいる。
「おい、聞いてくれよ!ルフィが...」
「帰ってくるって!!」
それを聞いて、皆が目の玉を飛び出すほど驚いたのは言うまでもない。
嘘だろう、とかどこかの商人のデマでも拾ってきたのでは、とか言うものの彼はやってきた。
モンキー・D・ルフィは、帰ってきた。
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すらっとした背格好、ボロボロになったが大切にされたことがよく分かる麦わら帽子、昔と変わらない元気いっぱいの笑顔。
確かにそこに彼はいた。
「#主人公#!」
彼は目を輝かせて私に駆け寄る。後ろには仲間と思わしき鹿のような子や橙色の髪の綺麗な女性、変わった眉の金髪男性、様々な人がいる。
ルフィは私の手を掴んで、あの時の言葉の続きを言う。顔が赤くなるのを感じる。
「#主人公#、仲間になってくれ!」
それが|仲間《なかま》から、|仲間《こいびと》になるのはそう遠くない話。