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みんなの願い事。
「カービィ、今日はなんの日か知っているか?」
メタナイトが、そう聞いてきた。
「うーん、なんだろ、わかんないや。」
僕はそう答えた。
「今日は七夕だ。」
メタナイトはそう言った。
七夕とはなにか、ぼくはわからなかったので聞いてみた。
「なにそれ。教えて。」
メタナイトは答えた。
「七夕とは、『織姫さまと彦星さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜』といわれている。」
ぼくは、気になったので聞いてみた。
「どんな感じの物語?聞かせてー!」
「こんな物語だ。」
あるところに、織姫という機織りがとても上手な働き者がいました。
天の神様は、そんな織姫のために一人の若者をつれてきました。
名前は彦星、一生懸命に牛の世話をするまじめな働き者でした。
二人は出会った瞬間お互い好きになり、結婚しました。
ですが、二人は結婚生活が楽しくて、仕事をやめてずっと遊んでばかりいました。
天の神様はこれに腹を立ててしまい、二人を天の川をはさんで離ればなれにして会えないようにしました。
ですが、二人は泣いてばかりで家に閉じ籠り、仕事をしませんでした。
それをかわいそうに思った天の神様は、「以前のようにまじめに働くのであれば、一年に一回、会うことを許そう」と言いました。
そして二人は真面目に働き、一年に一回会うことを許されました。
おしまい
「...という話だ。」
「ふーん、そうなんだ。」
メタナイトこういった。
「そして七夕には、短冊に願い事を書いて笹に飾る、折り紙や提灯などで飾りを作るそうだ。」
「へー、じゃあねがいごとかいてくる。」
ぼくは、家に戻った。
「うーん、ねがいごと、かぁ。」
ぼくは悩んだ。
この星の平和なら僕らで守ればいいし...
「うーん、やっぱ食べ物かな。」
僕は「高級な食べ物が食べられますように」と書いた。
でも、一年に一回だし、なんかいやだった。
消しゴムで消して、また考え始めた。
そして次に「みんなが幸せになりますように。」と書いた。
でも...うーん。みんな多分自分のこと書いてるだろうし...
そう考えていると、こんな考えが浮かんだ。
みんなはどんなものを書いているか、見に行くのだ。
そして家を飛び出し、近くの笹がある場所に向かった。
すると、短冊がたくさん下がっていた。
「色々みよう...」
まず、赤色の短冊を見た。
「カービィに勝つ」とかいてあった。
一瞬でデデデ大王だと理解した。
次に、橙色の短冊を見た。
「みんなの役に立てますように。」とかいてあった。
多分バンワドだな。と思った。
────少し思い付きそうだから、次で最後にしよう。
そう思い、最後に紫色の短冊を見た。
「強い敵と戦いたい」とかいてあった。
またギャラクティックナイトとか来たらどうするんだよ、と思い、メタナイトだとすぐにわかった。
こんな戦闘狂、メタナイトしかいないだろ。
そして家に帰り、短冊に願いを書いた。
「これでおっけー...」
そして家を出て、笹に飾った。
「みんなの願いが、叶いますように」
書き方変わっちった。