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死にたがり
誰しも一度は“死にたい”と思ったことがあるのではないのだろうか。
日本には死にたいと願うだけではなく実際に命を絶ってしまう人も存在する
それは2万1881人。
一日に60人だ。
なんで彼らは死にたいのか、
死んでしまうのか、
そんな彼らの夜の集会を覗いてみませんか、、?
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暗い部屋に一つだけ光るパソコン。
タイピングの音。
光に照らされながらタイピングをする。
これが早苗の毎日だった。
本当は22時に帰らなければならないのに、もう深夜の2時だった。
どれもこれも全てあのくそ上司のせいだ。
一人は自分の分まで仕事を押し付けてくるくそ女。
「相川さーん!ちょっといい?」
「はい」
「もうあたし帰るからこれ、お願いね」
「え、なんでですか」
「もう帰るから、っていったわよね?何回もいわせないでちょうだい」
「自分でやってから帰ったらどうですか?」
「はあ、あなた後輩でしょ。私が後輩のときは先輩の分もやったわよ?」
「え、、でも」
「よろしくね!!」
てな感じで今日も押し付けられた仕事をやっている。
そしてもうひとりは
「早苗ちゃーん」
「はい」
「今夜暇?お食事でもどう?」
「仕事が終わりそうにないので。ごめんなさい。」
「そっかぁ、じゃあお昼ごはんは?」
「まぁ。少しなら。」
「良かった、、」
最初はしつこく食事に誘う人だった。
でも最近は『アドバイス』をしにわざわざデスクまで来て太ももを触っていくから死んでほしい。
とまあこんなクソ上司の元で働いてるせいで精神的にも身体的にもきつくて自殺を考えている。
とにかくカフェインが入っているものを飲んで眠気をさまし仕事に戻る。
たまに休憩がてらTwitterを見る。
今日もTwitterで色々見ていると興味深いものを発見した。
「一緒に死んでくれる人募集中。渋谷です。死んでくれる人はDMください。場所と時間送ります」
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とても興味がわいた。
今まで閲覧だけだったTwitterだが、初めていいねとフォローをした。
DMを送るとすぐ返信が来た。
「私も死にたいです」
「そうなんですね!同じです!時間と場所送りますね」
「渋谷マンション 222−222 時間 明日 23時 できるだけ見つからないように来てください」
「わかりました!」
そしてまた仕事を始めた
なんだかさっきよりも体が軽くなった気がした
明日の23時。
楽しみだ